2015年9月 2日 (水)

雨の中の北岳・・・

こんにちは、銀座店スタッフの佐野です!

 

すっかり秋の気候になってきましたが、皆さんは今年の夏どこの山に登りましたか?

 

私は8月末に休みを取って、南アルプスの北岳から仙丈ヶ岳までの縦走しようと思いました...が。

 

この日は平日、甲府駅から南アルプスの玄関口「広ヶ原」までの始発バスは朝9時。バスで走ること2時間、着いた頃は少し晴れ間も見えていました...

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登り始める事2時間、最初の休憩ポイント「白根御池小屋」に到着。ここから天候が怪しくなってきました...

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白根御池小屋から先は、大樺沢(二俣)と、肩の小屋(草すべり)の分岐点。肩の小屋方面から登りますが、何やら濃いガスと一緒にポツポツと雨が...ここは核心部の一つですが、何も見えません。

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草すべりを登ってる途中から雨がザーザー降りに。登ること2時間弱「肩の小屋」に到着。雨が止みません...気温もグッと下がり、ここでレインの下に一枚フリースを着ました。小休憩を取り、このまま北岳山頂と北岳山荘を目指します。

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肩の小屋から登る事30分、北岳山頂に着きました。相変わらず雨は止まず、視界ゼロ。バスの平日ダイヤの関係で登り始めが遅いので、写真だけ撮って急いで北岳山荘に向かいます。

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山頂から先は、ガレ場、梯子、鎖場、を通過していきます。雨で岩が滑り視界も悪いので、慎重に歩いていきます。

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夕方5時半、北岳山荘に到着!テン場の手続きを済ませ、急いでテントを張ります。

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この天候の中、ツェルトを張っている人も...凄い。

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テントの設営も終え、夕食の支度をします。明日をどうしようか...

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翌日は朝4時に起床、相変わらずの天候です。朝食を済ませ、雨の中テントを撤収します。ひとまず、間ノ岳を目指し歩き始めます。

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中白峰山を通り...

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滑る岩稜帯が続きます。

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北岳山荘から歩くこと約2時間、間ノ岳山頂に着きました。昨年、全国の山の標高が改訂され、間ノ岳も標高が3189mから3190mに変わりました。標識は今年の10月頃に変わるようです。

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仙丈ヶ岳までの縦走を諦め、ピストンして下山する事に決めました。歩く時間を短縮したいので、「八本歯のコル」から下りていきます。

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「八本歯のコル」核心部です、雨で濡れた木の階段ほど滑るものはありません。ここからしばらく斜度のある階段が続くので、慎重に下りていきます。天候関係無しに、初めてこのルートを使う方にはヘルメットの装着をお勧めします。

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八本歯のコルを抜ければ、大樺沢に出ます。下ってる最中、万年雪が大きく崩れる瞬間に遭遇。

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広ヶ原に着く少し手前の沢。南アルプスは本当に水が豊富だなと感じます。

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12時前に広ヶ原に下山完了。バスを待ってる間、濡れたテントをタオルで拭いてパッキングし直したり、軽食を取ったり、次の山行を考えたり。

北岳には毎年登っていますが、今回は天候に恵まれなかった事もありドッと疲れました(笑)。好んで雨の中のテント泊はしたくないですが、その時でしか経験できないので、そこから学べるものはとても多い気がします。今回も良い経験になりました。

甲府駅からのバスは、平日と休日、期間でダイヤが異なります。また、バスの通行状況を事前に確認してから行きましょう。

〈平成27年度、「甲府〜広ヶ原区間」&「奈良田〜広ヶ原区間」運行ダイヤ

山梨交通HPより。
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2015hirogawara.htm