2021年3月 3日 (水)

ドライレイヤー どう選ぶ?

20210302_152750_2 今やすっかり定着してきた、汗冷え対策の決定版、ドライレイヤー。

速乾シャツの下に着るだけで嫌な汗冷えとオサラバほいほい。汗をかくのが怖くなくなります。

そんなドライレイヤー、ファイントラックとミレーから出ている物がありますが、果たしてどちらがどういいのか?

特長を踏まえた上でどう使うのがオススメなのかを簡単にまとめてみます。

20210302_153026 まずファイントラックです。

ドライレイヤーベーシックがオールシーズン使いやすい定番のタイプになりますね。

薄くて柔らかいメッシュ生地に、強力な撥水加工が施されています。

この特徴からもたらされるのは以下の点です。

①非常に軽く、コンパクトになるため携行性に優れる

②撥水加工により、濡れ戻り防止だけでなく、飲料などをこぼした時の濡れも回避できる

③薄い生地の為、大量に汗をかく人には処理が追いつかない感覚が生じる場合がある

④目が細かく撥水加工も施されているため、着た瞬間から意外と温かい

20210302_153116

いかがでしょうか。かなりお泊り登山に使えそうな特長が盛り込まれていますよね。小さく収まり、しかも軽いので着替えを余裕をもってパッキングできそうです。

撥水加工もやはりポイントで、調理中やテントサイトでのんびり中にちょっとこぼしてやらかしても安心です。あー!っと思ったら全然冷たくなくて無駄にオーバーリアクションしてしまった経験があります。ベースレイヤーだけ着替えれば済みました。

しかし生地が薄いため、大汗をかく日帰りの低山では濡れ戻り阻止の撥水もザックの圧に負けて結局冷えてしまったことがあります。日帰りでは基本アンダーまで着替えることはしたくありませんので、この点はデメリットでした。①の特徴の裏面という感じですね。

着た感じは優しくふんわりしています。薄いながら撥水加工によって外気遮断効果があるのか、思ったよりも着た瞬間から温もりがあります。暑い季節には少々難ではありますが、標高が高い所からスタートするようなシチュエーションでは頼もしいでしょう。

ということで、ファイントラックのドライレイヤーベーシックは私はお泊り登山向けということでオススメ致します。

20210302_152939 続いてはミレーのドライナミックメッシュです。

厚みの網アミに大きな網目。ファイントラックよりも体全体にピタッとフィットします。そして丈が少し長めで腰下あたりまでカバーしてくれます。撥水加工はされていません。かさ高で濡れ戻りをカバーしています。

①とにかくかさ高が大きく、大量の汗をかいても濡れ戻りを感じにくい

②網目が大きく通気性があり、着た瞬間のモワッと感がない

③腰までカバーするので意外な箇所の冷えまでしっかりカバー

④少々かさばるため、携行性はファイントラックほど高くない

日帰り低山の予定が多い方にはこちらのほうが盛夏にも対応でき、いいんじゃないかと思います。

撥水加工こそ施されていませんが、純粋な保水力・キャパシティが高いため、個人的な体感としてはむしろミレーのドライナミックメッシュのほうが冷え感・濡れ感は感じません。

そのかわりやはりかさばりますので、着替えを持っていくにはスペースを設けてあげないといけない感じはあります。

こちらはやはり日帰り登山で特にオススメいたします。

ちなみに私個人としては、ファイントラックのドライレイヤーを試した後にミレーのドライナミックメッシュを試しました。

タイツなんかのピッタリ感がニガテな私でもどちらも特に違和感なく着れています。

大汗をかいてしまう自分としては、ミレーのドライナミックメッシュをメインで愛用していますね。着た感じも妙なモワッと感がない分、ミレーの方がストレスを感じていません。この辺は好みだと思います。ミレーはミレーで網アミの感触がニガテと感じる方もいますでしょうし。

用途に合わせてそれぞれお試しいただくと、それぞれの良さを体感できると思います。

店舗にはサンプルもありますので、よろしければ実際に触れて確かめてみてください。