2020年12月 7日 (月)

グリベルのアイゼン、G12とエアーテックの違いについて

 

12月に入り冬山用品をお求めの方が増えてきました。

 

 

今日はグリベル社の定番12本爪アイゼン、G12とエアーテックの違いについて解説しようと思います。

 

 

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グリベル G12シリーズ

 

 

 

 

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グリベル エアーテックシリーズ 

 

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左がエアーテック、右がG12

2つ並べるとこんな感じ。

 

 

最大の違いは見ての通り、「爪の長さ」でしょう。

 

 

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エアーテックはG12や他社の12本爪アイゼンと比べても爪が短いので、取り回しが良いのが特徴。

 

 

Imgp2459

 

前から2列目の歯が3列目の短い爪までアーチ状に伸びていたりと、全体的に爪が短いながらもある程度の支持力を発揮するような作りになっています。

 

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(なんか虫みたい...)

 

 

爪の向きや形状など、良く考えられている作りではありますが、G12と比べると支持力は劣りますので、雪が深かったり残雪期で緩かったりすると効きが悪いです。

 

 

Img_4718 

雪が少なくて岩と雪がミックスされているような状況向けです。

鈴鹿など比較的積雪の少ないエリアならちょうど良いです。

 

 

 

ちなみに今年から本体のカラーがメタリックグレーから黒に変わりました。

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左が新、右が旧

 

 

 

 

比べてG12

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こちらは爪が長く、雪質を選ばず抜群の支持力を発揮します。

 

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雪面の下りやトラバース時の安定感も良さはもちろんのこと、残雪期の緩い雪でもグリップしやすいです。

 

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デメリットは爪の長さ故の取り回しの悪さなのですが、問題無い範囲です。

 

 

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(冬の赤岳にて歩行技術のひとつ、スリーオクロックを練習しながら登る図)

 

 

 

 

 

まとめると、

エアーテックは岩雪がミックスされている時など取り回しや歩きやすさをとにかく重視したい方向け、G12はオールラウンドに使いたい方向けとなります。

 

 

 

個人的にはG12がオススメです。

雪への支持力の強さは非常に大きなメリットですし、刺さりも抜群です。

 

伊吹山や木曽駒など雪山初中級ルートはもちろんのこと、縦走やバリエーション、初級のアイスクライミングまでなんでもこれひとつで出来ます。

 

Img_5207(木曽駒ヶ岳山頂より。奥のピークは宝剣岳)

 

 

 

実際には靴との相性もありますので(小さい靴ほどシビアになります)、詳しくはスタッフにご相談ください。

 

 

 

これからどんな登山をされたいか、どこの山に登りたいかなどをイメージされてからご来店いただくと話もスムーズです!

 

 

 

 

 

 

 

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