みなさま、こんにちは。
雪山シーズン間近ですね。
今年こそ白銀の世界へデビューしたい!とお考えのお客様も多いのではないでしょうか!?
そんなわけで、本日は『雪山登山で使う手袋』について解説したいと思います。
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雪山登山では手袋は大変重要な装備です。
この手袋の選び方によって、快適に登山を楽しめるか、または凍傷のリスクを負うか、決まると言っても過言ではありません。
大前提として、手袋も、身体を包むウェアと同じように基本的には 「3層構造」で考える必要があります。
①インナー手袋
②保温手袋
③防水防風オーバー手袋
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①インナー手袋
ウールで出来た極薄のものが望ましいです。なぜウールかというと、断熱性に優れ、汗などで濡れても冷えを感じにくいからです。なるべくフィット感に優れたものを選びましょう。
また、インナーは替えを1枚は持ちましょう。もし濡れた場合にすぐ替える必要があるからです。
くどいようですが、インナーが濡れると凍傷のリスクが高まりますから、冷たいと感じたら替えましょう。
②③一体型オーバーグローブ
②層めと③層めが合体した手袋です。
今日ではこういった一体型が主流で、初めからシステムとして考えられているのでフィット感に優れるのが特徴です。 また、手のひらに革を使ったものなど耐久性にも優れた商品が多くラインナップされているので、ロープを使ったり岩を掴むような雪山登山にはオススメです。
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こういった一体型グローブでなく、あえて②と③を分けるやり方もあります。
②ウールの厚手手袋
100%ウールで出来た厚手の手袋です。
ウール本来の油脂が豊富に残っているものが望ましく、雪や汗で湿っても冷たくなりにくく、大変頼もしい断熱性・保温性を発揮します。
また、岩登り時にはオーバー手袋を外してこの手袋だけで登る事により、指先感覚に優れます。
きわどい岩登り時には指先感覚が大事なので、ここぞ!というとき使える手袋です。
③オーバー手袋 5本指
防水・防風のために身に付ける手袋です。
(ただし完全防水でない場合が多いので、湿った雪の残雪期などは水が染み込む場があります)
なるべく長い丈ものを選ぶのがポイントで、ラッセル時などに雪が侵入するのを防ぎます。
③オーバーミトン
あえて①②③をバラバラに揃える利点はこういった点でもあるのですが、③層めを5本指・ミトン、と使い分けることもできます。
ミトンのほうが指がくっついていて保温性が高いので、細かい操作が求められる状況でなければ、積極的にミトンを使うことも考えて頂きたいです。
また、①②③をバラバラに揃えることで、テント内や山小屋で、分解して乾かしやすい、というメリットもあります。
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いかがでしたか?
要は、その方の雪山のスタイルによって使い分けることがポイントなのですが、手袋は常に替えを1組は持つべきものなので、システムグローブを基本に、予備として厚手ウールとオーバーミトンを持つ、などするのが一番のオススメかと思います。
疑問点がございましたら、是非スタッフまで、お気軽にお声掛けください!