店頭でアイゼンの下見に来られたお客様に一通りお話しした後、「ぜひお使いになるご自分の靴をお持ちください」とお願いしています。何故でしょう？今日はそんなお話です。まず下の写真をご覧ください。
一例としてマムートのケント(UK8.5)に12本爪の代表的なモデル ペツル バサック￥19,000+税 とグリベル エアテック ニューマチック￥18,200+税を装着し比較してみました。
写真ではどちらも靴とアイゼンははまっているように見えますね しかし、実際はつま先の隙間の具合やレバーを持ち上げる時の「バッコン」という力の強さ（テンション）が全く違います。さらに写真では分かりませんが靴底の長さとアイゼンの長さの相性も全く違います。これは初めて触る人でも実際に体感すれば一発で判ります。
もうひとつ 同じ靴同じサイズでも購入したばっかりものなら問題無くても、1～2シーズン履いたものだったりソール張替をしたことのあるモデルではカカトのコバ（アイゼンが引っかかるでっぱり）の傷み具合やでっぱり具合が違ってくることがあります。その場合お勧めするアイゼンの形状が変わったり ソールの交換をお勧めするケースもあります。
いかがですか アイゼンはそんなつもりは無くてもシビアなコンディションになってしまった時に差が出るアイテムです。「ただ取り付けられるか否か」 ではなく 「正しく使えるように取り付けられるか」が大切だと思います。是非登山靴をお持ちになりお気に入りのアイゼンを見つけてみませんか？
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