マットレスを購入する時、『R値』という熱抵抗を示す数値があります。
R値=Thermal resistance valueと呼ばれるこの数値は、断熱(暖かさ)を示す目安になっています。
これまでのR値は、各メーカー毎のテストによる数値だったのでバラつきがありましたが、
2020年から民間国際標準化・企画設定機関【ASTM】による新基準を設けた事で
R値の基準が統一され、商品比較がより判りやすくなりました。
試験内容は、
『マットを二つの板で挟み、下側の板を冷やし、
上側の板が一定の温度を維持するのに使用したエネルギーを測定する。』
という方法を取っています。
現在、マットのR値測定方法として『ASTM F3340-18』を採用しているメーカーはこちらです。
●Therm-a-Rest(サーマレスト)
●NEMO(ニーモ)
●EXPED(エクスペド)
●SEATOSUMMIT(シートゥサミット)
●BigAgnes(ビッグアグネス)
※『ASTM F3340-18』を採用している商品には、マークが記載されています。
使用用途をおおよそ分類してみました。
●ASTM R値(0~2.0):夏向け(※都内近郊の低山等)
●ASTM R値(2.0~4.0):3シーズン向け(※アルプス・八ヶ岳等)
●ASTM R値(4.0~6.0):積雪期(※厳冬期登山)
●ASTM R値(6.0~):高所・極地でも対応
体感温度は個人差がありますが、非常に参考になる数値です。
体が冷えやすい方は設定値より高い数値を選び、
保温力よりも軽さを優先される方は数値を低くしてでも軽量モデルを選びます。
これから寒くなる季節、マットの保温力は睡眠に大きく影響してきますので、
自分に合ったマットを選びましょう!!