2016年1月13日 (水)

アイゼンのメンテナンス

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だいぶ冷え込みが厳しくなってきましたが、

雪山の装備のお手入れはされてますか?

 

アイゼンは使用後に真水で洗った後、

タオル等で濡れた部分を拭いておく必要があります。

(濡れたまま放置してしまうと表面が錆びてきてしまいます。)

その後、しっかりと乾かしていきます。

 

また、使用頻度が高くなると尖っていた爪もだんだん

丸くなってきますので、ヤスリで研ぐ必要があります。

今回はそのアイゼンの爪の研ぎ方についてご説明いたします。

R7121164 写真の通り、さびついて爪が丸くなっています。

R7121165 アイゼンの爪を薄く削ってしまうと強度まで失われてしまいますので、

 爪の厚みに影響を与えないように金属ヤスリをあてていきます。

R7121166 ※これはNGです!


R7121168_3ヤスリは常に一定の方向に動かします。

前後にゴシゴシと往復させるのは避けましょう。

またグラインダー等の工作機械を使うと、熱を帯びてしまい

アイゼンの強度を損なう可能性もありますので手作業で行うのがベストです。

R7121169 研いで尖らせた爪
R7121170 まだ研いでない状態。
差がわかりますか?!

R7121172 ヤスリを当てる角度を一定に保つため、アイゼンを固定して作業します。
クランプ等を使用できなければ、膝の上に押し当てると作業しやすくなります。

爪を研いだあとは錆止めを塗っていきます。

アイゼンのメンテナンスのやり方は以上です。

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アイゼンには登山靴との相性がありますので、

まだ、アイゼンをお持ちでないお客様いらっしゃいましたら、

お持ちの靴を持参のうえお気軽にスタッフまでご相談ください。