2015年8月27日 (木)

スタッフお薦めの、山の本 !!!

皆さん、こんにちは!
今日は当店スタッフお薦めの書籍をご紹介したいと思います!

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■□■「高みへ 大人の山岳部」■□■
まずは、初心者から中上級者まで幅広く参考にして戴ける名著を!
私が今まで読んだ事のある教本の中では、最も良い一冊だと思います!
山岳ガイドとしても有名な笹倉孝昭さんが雑誌"岳人"に連載していた記事を纏めた本で、登山技術の基礎を幅広く網羅しています。
論理的に書かれている点、体系的に纏められている点、言葉の定義がしっかりしている点、その技術がなぜ必要なのかも書かれている点、内容が非常に正確で信頼出来る点、等が他の教本とは明らかに一線を画す良作です。


■□■「山のリスクと向き合うために」■□■
漠然と「準備不足」「経験不足」等と纏められてしまい、その実態が見え難い山のリスク。
それを論理的に分析して対策を導こうと試みた異色の一冊です。
日帰りハイキングにも高難度なクライミングにも、夏山にも雪の山にも、同じ様にリスクは潜んでいます。
何に気を付けどの様に判断をすれば良いのか。
低山のハイカーにとっても、縦走者にとっても、クライマーにとっても、その基準を学ぶ大きな一助となる一冊です。


■□■「教科書になかった登山術」■□■
この本は、アルパインクライミングやマルチピッチクライミングを志向する方へ向けた本です。
積極的に学び経験も豊かなクライマーにとっては常識の様な事でも、市販されている教本や講習会では触れられない知識や技術はとても多くあります。
また、広く一般に知られていながら実は大間違いと言う事実も沢山あるのです。
それらを解説してくれる数少ない一冊が、この本です。
上級者向きの内容ではありますが、クライミングを志す方には是非読んで欲しい本です。


■□■「レスキュー最前線 シリーズ」■□■
長野県警と岐阜県警の、山岳救助隊員の手記を纏めた本です。
数多くの山岳事故が連日メディアを賑わす近年ですが、事故者の救助にあたる彼らの仕事内容は殆ど知られていません。
我々の登山を支えてくれている彼らが、どの様な苦労をし、どの様な思いで救助にあたってくれているのか。
それを知る事で、改めて、自分が何を意識し何をすべきかを考えさせてくれる一冊です。


■□■「黒部の山賊 アルプスの怪」■□■
最後は読み物です!
黒部の再奥地に、小屋を建て道をつくって山を拓いてきた著者。
その波乱万丈の山生活での、数々の不思議な出来事や人間模様を語部調に聞かせてくれる作品です。
物の怪が跋扈し、動物達が人に関わり、暗くて深くて厳しかったかつての深山幽谷。
そのなかで繰り広げられるどこかユーモラスな日常が、まるで山小屋で小屋番が語ってくれているかの様に活き々々と描かれます。
あっと言う間に読めてしまう、素敵な一冊ですよ!