皆さん、トレッキングポールは使っていますでしょうか。
トレッキングポールは登山をサポートする道具として一般的になりました。
で、最近よく聞かれる質問と言えば・・・。
「伸縮タイプと折りたたみタイプどっちがいいの?」です。
今回はこの疑問にメリットとデメリットを交え、しっかり比較しながらお答えしたいと思います!
伸縮タイプ
まずはトレッキングポールといえばこの形を思い出す方が多いと思います。
構造は至ってシンプルでグリップの付いている上段シャフトの中に中段シャフト、石突きの付いている下段シャフトの3段構成になっている物がほとんどです。
シャフトの固定は捻って固定するねじ込み式やレバーを使って固定するレバーロック式の2種類が主となっています。
メリット
①構造が単純でメンテナンスがしやすい。
シャフトは固定していなければ上・中・下段シャフトをバラせるので濡れてもふき取りやすくなっています。
また、曲がってしまった時や折れてしまった時の交換も容易です。
②折りたたみタイプと比べて耐久性が高い。
登山で使用する際にサイズを調節して使いますが、伸ばし過ぎて「STOP」などの文字を見たことはないでしょうか。
これは「これより上で使うと耐久性が保証できなくなる」という警告なのです。
つまりSTOPより上がまだある理由はその部分を使って耐久性を持たせているわけです。
後述しますが、折りたたみタイプはその部分が短い傾向がある為、伸縮タイプは折れにくい・曲がりにくいという特徴があります。
③値段が安いモデルが多い。
メリットの①でも紹介したように構造がシンプルなので折りたたみタイプに比べると値段が安い傾向にあります。
かと言って、耐久性が落ちているわけではないのでご安心を。
デメリット
①収納時の長さが長い。
シャフトが3段構成になっている関係上、折りたたみタイプより収納時の長さが長くなってしまいます。
男性用のサイズで約60cm、女性用で約55cmの収納長となっていてザックから上に飛び出す原因にもなっています。
②サイズ調整が面倒。
サイズ調整は片側2か所の計4か所の調整が必要なので頻繁に出し入れする場合は面倒に感じる事が多いです。
総評
昔からある構造の為、信頼性に関して折りたたみタイプより明らかに上だと思います。
構造もシンプルでメンテナンス性にも優れる点は最大のメリットと言えるでしょう。
ご年配の方にも扱いやすい点も評価できます。
一方で収納長が長いというのが、主に日帰り登山で公共交通機関を利用している方の多くが感じる共通認識のようです。
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折りたたみタイプ
最近はこのタイプも目にする機会が増えています。
伸縮タイプとの最大の違いは名前の通り、ヌンチャクのように折りたたんで仕舞える点です。
こちらも3段構成なのは変わりませんが、シャフトの中に紐があり、これがピンと張ることでシャフト同士を固定します。
メリット
①使用時の展開が早い。
折りたたみタイプは伸縮タイプと違い、サイズ調整をする前までの段階であれば、1本1秒で展開できます。
また、逆に仕舞うのも簡単なので頻繁に出し入れする場合は便利です。
②収納長が短い。
前述の伸縮タイプは約60~55cmの収納長ですが、折りたたみタイプは約40~35cmとおよそ2/3の収納長となっています。
また、収納袋が付属しているモデルもあるのでザックに入れられるというのもうれしい点です。
③伸縮タイプと比べて軽いモデルが多い。
固定用のパーツが少ないので伸縮タイプより軽いものが多いのも折りたたみタイプの特徴です。
また、比較的重量のある固定用のレバーなどがグリップ近くにある為、トレッキングポールを振り上げた時に実際の重さよりも軽く感じることがあります。
デメリット
①構造が複雑でメンテナンス性に欠ける。
内部で紐が繋がっている構造上、完全にバラしたりできないのが最大のデメリットです。
雨の日に使用した場合、中に水が溜まってしまって、完全に乾くまで数日かかるなど扱いが難しくなっています。
②「曲がる」ことに対して耐久性が低い。
これは伸縮タイプのメリットの逆です。
シャフト内に入る接合部分が短いので、てこの原理の様な力が掛かると折れるケースが多いです。
ただし、あくまで「曲がる」など横方向に対しての力に弱いだけで、縦方向の耐荷重に関しては伸縮タイプも折りたたみタイプもほとんど違いはありません。
つまり、普通に使用していればほとんど耐久性は変わらないという事です。
ただ、この部分に補強を入れているメーカーもあるので実際には大差ない場合もあります。
③値段が高いものが多い。
これに関しては折りたたみタイプのシャフトには「カーボン」を使用したものが多いからです。
ですが、アルミシャフトの場合もやはり少し値段が高めのものが多いです。
総評
折りたたみタイプの最大のメリットはやはり、収納サイズでしょうか。
最近ではザックからトレッキングポールが出てしまうのを嫌って折りたたみタイプにする方が多いです。
また、展開の早さもまたメリットとなっています。
一回伸ばしてしまえばあとはサイズ調整だけなので面倒なサイズ調整が左右で2か所のみとなるのが楽という声も多く聞きます。
ですが、その固定方法が独特なので慣れるまでが大変と思われる方もいらっしゃいました。
メンテナンス性の低さは正直、悩ましい部分であることは確かです。
「バラして保管」と言うのがトレッキングポールの保管方法なのですが、それができないわけですから。
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ブラックダイヤモンドのトレッキングポールが進化している!「DISTANCE FLZ」
いかがでしたでしょうか。
それぞれ明確にメリット・デメリットがあるので自分自身のスタイルに合わせて選べばOKです!
分かりにくい部分あるかとは思いますが、参考にして頂けたら幸いです。
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