2020年5月
天気予報が晴れならレインウェアは不要なのか?
※この記事は筆者の体感・体験を多分に含みます。もしかしたらただの偏見に近いかもしれませんので、最初は話半分くらいで読んでいただければ幸いです。
筆者はもともと関東地方で登山を始めました。
山に行くには電車を乗り継ぎ、最低1時間半〜2時間ほどの移動を経てようやく登山開始という場所でしたので、山に行く時にはバッチリ予定を決めてその日に行く、ということが多かったです。
そうなると準備段階で結構気合が入り、数日前にエマージェンシー関連から予備食からバッチリパッキングしてさあ行くぞという感じです。
他の方も結構近いのではないでしょうか。山を少し遠くに感じるからこそ、どこかに畏怖の念があり、準備はしっかりしていかないとダメだという意識があったように思います。
筆者は部活で登山を始めたこともあり、レインウェアは何も考える前に必須装備であるとの認識でしたので、あまり気にしたこともなかったのですが、ここ福井北四ツ居店に来て驚いたことがあります。
「天気予報見て雨の日は避けるので、レインウェアは大丈夫です。」
というお客様の言葉。お一人くらいなら特に大きな驚きにならなかったかと思うのですが、シーズン中結構な人数から聞くわけです。正直頭が???となった時期があります。
もちろん、レインウェア自体の出番はないことも多く、荷物を重たくしたくない観点や、そもそもレインウェアが少々高価なものでもあるので、気持ちはわかります。
しかしどんなに低い山でも、たとえ文殊山でも下市山でも山は山。
下界は暑くても文殊山頂上は意外と涼しいな。と感じた方も結構いらっしゃるはず。
筆者が住んでいた東京都寄りの横浜市は空が遠くに感じます。雲の流れはゆっくりで、すぐに悪天になることが少ない地域でした。
福井に来て驚きました。雲が近い。しかも秒単位で流れているのがわかる。
これは、海と山が近いことが多分に影響しているのだと思います。雨雲も、ゲリラ豪雨でもないのに頻繁に通り過ぎる。
「山の天気は変わりやすい」という言葉を聞いたことがあるかと思います。福井はもはや山と同じくらいに天候が変わりやすいじゃないかと住み始めてから慣れるまでは感じていました。
実際、夕方のニュースの天気予報でも、3時間ごとの天気の様子を細かく図示しているテレビ局も福井にはあります。向こうではそこまで詳細な天気予報がテレビで流れていた記憶はありません(見落としていただけかもしれませんが…)。
そして実際に福井の山々に登ってみると、やはり雲の流れを早く感じます。
ある日白山に行くと、お店で知り合ったお客様に気付いて頂き、声をかけて頂きました。
「やっぱり白山は10時くらいに登頂せにゃ、ガスってくるねぇ。」
そう。他の福井の山も結構そうなのですが、だいたい1,000m後半の山は11時前くらいに頂上を踏んでおかないと、意外とガスですぐ景色が悪くなってしまいます。
天気の安定感でいうと(これも体感ですが)日本アルプスの山よりも不安定な気もします。
街中でも、天気予報で晴れでも一時的に雨が降ったりすることも多いですよね。
そもそもレインウェアをなぜ持っていかなければいけないのか?ということですが、自身の安全管理のための重要な道具だからということが言えると思います。
もちろん、雨天の中でも自力で下山しようと思うと、雨に濡れない為に必要ですよね。
濡れることによる不快感は、汗で濡れたことがあればわかるかと思います。段々冷えてきて、そのまま着替えずに乾かない状態でいると風邪をひくでしょう。その延長上には低体温症があり、最悪生命の危機にさらされます。
そもそも歩くことに集中できなくなることで足元の危険も増します。
万一山中で動けない状況になった時、身を守ってくれるアイテムの一つがレインウェアです。
登山は基本的には趣味であることが多く、自己責任の世界です。自分の身は自分で守る前提で行くことが基本となります。
筆者が良く言うのは、「無事に自力で帰宅するまでが登山」だと思います。
全然未熟な筆者ですので、そうは言ってもまだ少々無茶なこともしがちなので、自分が有言実行しきれていない面はありますが…。
こうも天候が不安定に感じる地域です。確かに手軽に車ですぐ行ける低山が多く、リスクが一様に高いわけではないですが、どんな低山でもやはり危険は付きまといます。
1,000mに満たない山でも危険な体験をしたことがあるというお話を、お客様からお聞きすることも稀にあります。
ですので、ぜひともこれから登山を始められる方には、安全登山を意識した道具も、ザックに詰めていってほしいと思います。
レインウェアはそういった道具の一つです。安全登山を考える上で外すことのできない重要装備の一つです。
登山用具の三種の神器は「登山靴・ザック・レインウェア」です。
安全性を考える上でもやはりこれらは一番優先順が高い物になります。靴・ザックはしっかりフィッティングし、靴擦れやブレの少ない物を使いましょう。レインウェアは上下セパレートのものが望ましいです。
山が身近な福井だからこそ、しっかり安全意識を高めていきましょう!
棚卸しに伴う休業のお知らせ
MAMMUT マムート Ducan Spine デュカンスパイン
ザック好きにはたまらない物が入ってきました。
MAMMUT Ducan Spine 28-35
¥24,000+税
ウルトラライト系を思わせる風貌ですが、実は高機能軽量バックパックの最新系。
普通の登山スタイルで全然荷物を詰めて良い、名機でございます。
高機能好き、新しいもの好き、登山をザックの性能で快適にしたい、どれにも応えてくれるザックだと思います。
以下あくまで個人の体感でございます。長文です。ご容赦ください。
従来のバックパックと背負い心地がかなり異なるので最初は戸惑うかもしれませんが、荷重分散に恐ろしく優れています。今まで一軍と思ってきた自分のザックと比べても圧倒的にこっちの方が良いとすぐ思わされるレベルでした。
筆者は日帰り登山でも、クッカーやエマージェンシーなども詰め、食料も余分に持っていくことが多いので、軽く5kgは超えて、重いと9kgくらいになっていることが多々あります。
なのでこれまでは結構腰にしっかり荷重の乗るザックをチョイスし、パッキングも色々試してうまいこと出来るようになったと自覚していたのですが、このデュカンスパインに今までの苦労(パッキングの鍛錬は意外と楽しんでやっていましたが)を一瞬で否定された気持ちです。そこまで頑張らなくていいんだよ、と。
まず、荷重を支える大きなポイントがこのザックには存在しないような感覚です。
それこそが荷重分散の一つの究極なのでしょう。5kgを入れても腰にも肩にも大きな負荷を感じませんでした。
強いて言えば、ショルダーハーネス全体がその役割をしてくれているのかなといった感じ。
しかし柔軟性が高く作り込まれたこのショルダーハーネスは、チェストバックルを締めると負荷を上半身全体にいい感じに逃がし、締め付け感をもたらしません。
とにかく快適な背負い心地。重さをほとんど感じない。5kg程度ではザックが宙に浮いているのではないかと錯覚するほど。背中に当たるパッドの面積が狭いので、どう見ても重い荷物に向いていなさそうなのに…。
細マッチョというか。ポイントをしっかり押さえているからこそ、接地面積を減らしても問題ないという、従来の常識を覆すような背面システムです。
その荷重分散性能を発揮しているのは、荷物を詰めるコンバートメントの優秀さも関係ありそうです。
従来のバックパックに、同じような条件で荷物を詰めても、デュカンスパインのほうが軽く感じました。
割と適当なパッキングになりがちな人でも安心してください。結構コントロールしてくれるようです。
ハーネス各種とパックの位置関係が絶妙なことも相まって、下の方に重たい物が入ってしまってもそれを感じにくい魔法のようなザックです。
コンプレッション機能も細いヒモなのにしっかり機能しています。最小限で最大限の働きをするよう、作り込まれている印象です。
POPの画像を見た感じ、かなりアクティブな人向けの機能なのかなと思いましたが、実はおそらくもっとすごい。
登山中、下りでのザックの揺れが気になったことはなりませんか?特に大きな段差なんかが続く時には、結構バカにならないダメージを食いますよね。
これはそれをある程度抑え込んでくれるように感じました。腰だけに頼らないバランスのとれた荷重分散も相まって、下りが苦手な人にもおすすめしたいザックです。
もちろん通常歩行時も快適。ウエストハーネスのずり上がり防止にもなっている背面機能。
細かな機能も満載で、マムートの本気を見た…といった感じです。
ちょっと久しぶりに大興奮するレベルでした。
ちなみに写真で筆者が背負っているのはウィメンズです。小柄でガリガリな筆者にはウィメンズでした。
※結局筆者はメンズを購入しました。若干胸板があるためか、ショルダーハーネスの当たりがメンズの方が広くて楽でした。しっかり時間をかけて試すのも大事ですね。
WEBSHOPの利用もお得です。
finetrack ファイントラック カミナドーム
自室に飽きたら庭テント!なんていかがでしょう。
非日常感が一気に出て、結構ワクワクするものです。行けるようになった時のための予習も兼ねて今のうちに検討しちゃいましょう!
※テント内に入る際は単独で!1人一張りで3密は避けましょう。
https://www.kojitusanso.com/shop/c/c181/
写真のテントはファイントラックのカミナドーム1です。
¥55,000+税
軽量・コンパクトをさらに進化させつつ、耐久性・居住空間の広さにもこだわった逸品。
軽くなっているのに広くなる…どういうことか?
実は面積は他メーカーと変わらない標準的な面積です(90cm×205cm)
ポイントは天井にあります。
ポールのしなりをとにかくうまーく調整しており、曲がりを緩やかに抑えているのです!
するとどうなるか。↓
完全に端っこに座ってみました。首を曲げる必要もなく、超快適。端っこにこれだけ自然に座れるテントはまだまだ少ないです。
※頭がつぶれて見えますが元もとの頭の形です。そこは目をつぶって下さい。
この快適さ、テント泊をやる方なら共感してもらえるはず…。常に真ん中に座っていれば、大抵大丈夫ではありますが、荷物をなんやかんやする関係で端に座りたいことは多いはず。食事も真ん中にご飯、向こう端にザック、そして自分も端っこに座って食べるなんて配置になることも多いでしょう。
そんな時に頭が擦れまくって静電気でモワッ。そんな事象、解消したくありませんか?
他のテントよりも少々お高めではありますが、ぜひテントご検討の際には候補に入れてみてはいかがでしょうか。
今年はさらに!テント泊の自由度を高める新製品、カミナモノポールが新発売!
ツェルトの設営経験があるとラクに扱えるかもしれません。
ツェルトは二本のトレッキングポールがあれば平地でも設営できます。
ちなみにツェルト泊は一泊でしたら30~40Lくらいのザックで行けちゃいます。
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g4582485917821?utm_source=staff&utm_medium=referral&utm_campaign=1727
左がツェルト1、右がカミナドーム1です。
実はツェルトも居住面積はテントとほぼ同じになります。ただし、こちらはテント以上に天井問題には直面します。大体どこに腰かけても頭は擦りますね。そして、かなりスリリングな気持ちで夜を明かすことになるでしょう。
結構風を受けている影響が内部でも可視化されるので、慣れないとドキドキです。モワモワと風に揺られるのがわかります。
安全性の高いテン場で一度試してみるのが吉です。最悪起きたら生地にまみれているわけですが(その前に気付いて起きると思いますが)、リスクの低いところでなら許容できます。
縦走範囲の拡大を目論んでいるあなたに。
WEBSHOPでのご利用でキャッシュレス還元開始!
近場の山登りならこのザック!
文殊山・三床山・鬼ヶ岳・一乗城山…ふと近所の山に登りたくなった時に気軽に使えるザック、
グレゴリーのナノをご紹介します。
GREGORY NANO 20/グレゴリー ナノ 20 ¥11,000+税
軽さ・通気性が良いのはもちろんですが、他にもおすすめポイントが。
・バックル付きのフロントメッシュポケットに上着を楽々収納
いちいち本体のジッパーを開けて出し入れする手間がなくなります。
・シンプルな収納ポケット
僕は近場の山だと持っていく荷物もそんなに多くならないので中の収納もシンプルな方が好みです。
ナノ20は大小のポケットとキークリップ付きなので車のキーをロストすることもなく便利!
・両サイドにリリースバックル付きのコンプレッション
本体に空きスペースが多いと荷物が中で暴れて鬱陶しいですが、コンプレッションベルトで
そのイライラも解決!
・ハイドレーション用ジッパー式ポケット
ハイドレーション用と謳ってますが、山以外ならノートパソコンやタブレット入ります!
ただ、背面との距離が相当近いので汗をかきやすい時期は電子機器類少し注意が必要です。
※レインカバー付属
このように近場の山登りに嬉しい機能がたくさんのナノ20。
ただいまキャンペーン中につき会員の方なら10%OFFになります!<5/31(日)まで 当日入会OK>
WEBでのお求めはこちらから⇒
棚卸しに伴う臨時休業のお知らせ
MILLET(ミレー) ティフォン50000ジャケット
早くも定番化しつつある高性能ジャケット、ティフォン50000の新色が男女ともさらに追加入荷しました。
一時非常に良く売れていましたが、最近また再燃してきている模様です。
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g3515729835958
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g3515729837730
しなやかで軽量。ソフトシェル感覚で羽織って、そのまま脱がずに行動できてしまうほどの透湿性。
しかもレインウェアとして十分な20,000mmの防水性まで備えており、とにかく脱ぎ着がめんどうという方には最強の味方たりうるジャケットです。
ソフトシェルとレインウェアのカテゴリをシームレスにしてしまいそうな高機能ぶり、まだ未体験の方は試してみる価値があると思いますよ〜。
冬用のティフォンウォームは、ラッセルでも快適で大活躍しましたとご感想も頂戴したほどです。
快適登山の新しい味方、ご体感あれ。
”お散歩の準備。”
こんにちは、好日山荘福井北四ツ居店です。
天候も穏やかになり新緑の季節となりました。
ストックは折りたたみでリュックの中にスッポリ入ります!
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g4028173795413
宇宙人みたい!サングラスは目をしっかり守ってくれますよ。
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g3515729590222
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g4548303144923
風通しの良いお帽子があると暑い日も幾分楽ですね。
転ばぬ先の杖です。急な足のトラブルにもお役に立つのでは。
お役立ちアイテムのご紹介でした。
マムートウェア 新作チェックはしましたか?
これまでの登山ウェアというと蛍光色系が多かったりしたものですが、今期のマムートからはそのイメージを払拭するカラーリングのシャツがラインナップ!
https://www.kojitusanso.com/shop/r/r00175_srd/
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g7613357600217
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g7613357600354
ちなみに、性能の落ちてきたベースレイヤー、復活させる洗剤があるのをご存じですか?
吸汗加工成分を独自処方で配合しており、一回の浸け置きでしばらく保つよう仕上がります。
使用頻度の高くなる一軍のウェアたち、この機会に一休めさせておきましょう。
※一度しっかり汚れを落としてから使用して下さい。洗剤もございます。