初めての登山靴選びの際に候補に挙がることの多いこちらのシューズ。
コロンビア セイバー4 ミッド アウトドライ ¥12,500+税
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g4550328869088
登山靴選びで難しいのは、サイズ感ももちろんそうですが、自分の用途にどこまで合っているか、という点です。
こちらのシューズ、足馴染みがとても良く、フィット感も出せるため履いた瞬間惚れる方もたくさんいらっしゃるわけですが…ちょっと待った!
この靴の長所でもあるのですが、ソールが非常に柔らかく、かつ足裏感覚がバツグンです。
↑バツグンの柔らかさと感覚を武器として使いたい方にとてもいいシューズですね。軽さも魅力。ただし耐久性がものすごく高いわけではなさそうです。
いいじゃないかと思う所ですが、これは逆にサポート力の弱さの裏返しでもあります。
つまり、ほんとの近場のコースタイム短め、不整地なしの登山には向いていますが、基本的にはそれ以上のことはあまり得意ではないシューズということになります。
※スピーディさ重視のファストハイキング的な使い方をする方もいるかと思いますので、一概に使い方を否定するわけではありません。
福井には素敵な低山もたくさんありますが、白山、荒島岳、銀杏峰などの登りごたえのあるぜひ行っておきたい山々もたくさんあります。
そこで…
これも調べて来られる方が多いモデル。
キャラバン C1-02S ¥15,500+税
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g4535436438227
履き口、幅ともに広く、履きやすいシューズとして長年愛されてきたモデルです。
いわゆるキャラバンシューズですね。
性能としては、バランスが良く、かつ履ける方が多い靴です。 ↑これくらいの面積で踏めるところであれば、踏み込みをサポートしてくれます。
しかし、その履きやすさの裏返しとして、しっかりフィット感を出したり、足が靴の中でずれないようにするのはあまり得意ではありません。
写真を見て頂ければわかるかと思いますが、靴ひもが靴の途中までしかありませんよね。
幅広の方にはいいのですが、そうでない方には基本的におすすめできない靴ということになります。
比較的登山道の整備された中低度の登山に使えるという印象で、取立山なんかで使いやすそうですね。
で、もう荒島岳やら北アルプスやらも行きたい!と考えてらっしゃる方にはこのあたり。
県内でも岩場のあるような山や、小屋泊まり一泊で行けるアルプス登山で使いやすい靴です。浄法寺山とかでもいいかも。
ご予算に少し余裕のある方にはぜひ履き比べて頂きたいグレードの靴がこのラインにはたくさんありますが、その中の一足がこちら。
シリオ 41A GTX ¥29,500+税
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g4900974040780
フィット感抜群。踏み感もバツグン。サポート力も上記のシューズよりもグンと上ります。
先端までしっかりシューレースがきており、細かくフィット感の調整もできます。ソールの固さとフィット感の高さが相まって、不整地での歩きやすさが一気に良くなるかと思います。
↑先程のシューズよりも小さな面積でしっかり立ち込めます。靴のパワーを感じます。
その代わり、固く曲がりにくいソールのため、整備の行き届いた平らな道を長く歩くのには適していません。
歩き方も、登山靴での歩き方であるフラットフッティングを意識しないと少々歩きにくく感じるかもしれません。
しかしそれを差し引いてもサポート力の高さと、適切に踏んだ際の滑りにくさなどから、安全性を考慮して少し固めのシューズを近場でも使うのはぜんぜんありかと思います。
疲れにくい歩き方を身に付ける練習にもなりますしね。
それだけしっかりした靴だと重いのでは…と思うかもしれませんが…
意外とほとんど変わりません。フィット感が良くなる分、体感的にはさらに軽く感じる方もいらっしゃるかと思います。
いかがでしたでしょうか。筆者は高校の部活でガチガチに硬い片足1kgはあろうかという登山靴を履かされたのが初めてだったので、今でも固めの登山靴が歩きやすく、どんな低山でもそんな靴を使っています。
しかしいろんな方のお話を聞いていると、元々陸上やテニスなど、足の感覚が大事になることを経験してきた人は、柔らかめの靴を好まれる傾向もあります。
行く場所、登山スタイル、これまでの経験(登山もそうでないことも)、靴との足型の相性などなど、ポイントは多くありますが、やはり履いてみるのが一番です。
今は厳しい状況ですが、また落ち着いた折にゆっくりしっかり靴選びをしたい方はぜひ好日山荘にお越しください。
いい靴選びが出来るよう、サポートさせていただきます。