2020年5月12日 (火)

Tips#1 スリーピングシステムの基本

仮に緊急事態宣言が解除されて登山が再開可能になった場合、今までの登山装備と持つものに変化が出てきそうです。特に山小屋泊の山行では人数制限もありそうですし、布団の共有は難しくなると思われます。山小屋泊の登山でもシュラフ、マットが必須になる可能性があります。
詳しくはこちらをチェック→山岳医療救助情報
テント泊まではしないという人も寝袋やマットの知識は増やしておいた方が良さそうです。StayHomeな時間を利用してウェアやギアの見直し・検討をして、いつでも楽しめるよう準備しておきましょう♪ということで、縦走登山など宿泊を伴う山行が楽しめるのはいつになるかわかりませんが、縦走登山を楽しむためのおすすめ商品や大事な点をTipsとして何回かに分けて紹介します。
                                                                      

Tips#1「スリーピングシステムの基本」

テント泊や避難小屋泊など登山時、「寝袋やマット」を使って就寝するときに暖かく快適に寝るためのTips。歩くためのレイヤリングと寝るためのレイヤリングはもちろん違います。就寝時は自分の体温をいかに寝袋に伝えられるかで保温性は変わるので、着込み過ぎると逆効果なのです。そしてマットは特に大切で、地面からの冷えを遮るために必要です。
 
山での快適な眠りは
・体温を寝袋に伝えること
・地面の凹凸を無くし、地面からの冷気を断熱すること
が大切です。
 
就寝時は以下のような組み合わせが基本です。

Img_6701

写真右から

①アンダーウェア(ベースレイヤー)、靴下(写真に入れるの忘れました)
②必要に応じて防寒着 フリース、ダウンジャケット、ダウンパンツなど
③スリーピングバッグ(寝袋・シュラフ)
④スリーピングパッド(シュラフマット)
写真にはありませんが2泊以上する場合は「シュラフカバー」があると良いです。
                                                                      

③スリーピングバッグは寝具の掛布団の役割

スリーピングバッグの選び方は 「シュラフを選ぼう」 を参考にしていただくとわかりやすいと思います。登山では中綿素材がダウンでマミー型のものが軽量・コンパクトでよく使われます。どの山域でどの季節に歩きたいかで選ぶものは変わりますが、3シーズンで色々な山域で使いたいならダウン量280~400g辺りがおすすめです。商品によっては身長約160cmまでの方向けのショートサイズが存在します。
                                                                      

④スリーピングパッドは寝具の敷布団の役割

地面の凹凸を減らすクッション、地面からの冷気を断熱します。マットには色々な種類がありますが「フォーム材入りの自動膨張式」や「エアーマット」が厚みがあって寝心地が良く、コンパクトにザックに収納できるのでおすすめです。メーカーによってはR値(R-Value)という断熱力の表示があり数値が高いほど断熱性に優れ、R値=2以上あると3シーズンで使いやすいです。
                                                                      
そしてマットには長さが色々あるのが悩ましいところ。

Img_6702

軽量化重視であればSサイズなど約120cmのもので肩から膝辺りまでをカバーできるので、足元はザック背面を利用すると良いです(写真右)。寝心地を重視する方や足元の冷えを感じやすい方は身長分の長さがあると良いです(写真左)。

                                                                      

注意点

①寒いからと言ってレインウェアを着て寝袋に入らないこと
レインウェアを着て寝袋に入ってしまうと体温が寝袋のダウンに伝わらず暖まらないのでかなり寒く感じます。寝袋やダウンジャケットが温かく感じるのはダウンの羽が空気層を作って外気を断熱して自分の体温を保温してくれるからです。暖かさの違いはありますがフリースも同様で、起毛している部分で保温しています。寒くてレインウェアを使う場合はシュラフカバーのようにシュラフの上に掛けましょう。
                                                                      
②シュラフを濡らさないこと
ダウンは濡れてしまうとあのふんわりとした感じがなくなり保温性が落ちます。行動中の雨によるザックへの浸水やテントの結露などから守るため防水対策をしましょう。
                                                                                                                                                  

次回はシュラフの防水対策に触れていこうと思います。

                                                                         

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