最近ますます寒くなって、山は本格的に冬の季節がやってきました。
夏物のウェアだとそろそろ低い山でも寒く感じるのではないでしょうか?
山のウェアではメリノウールがいいよとよく聞くと思いますが、
メリノウールてなんだ?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
メリノウールはウールの中でも最高級のウールで
糸が細くチクチクしにくいのです。
山の一般的なポリエステルやナイロン(化学繊維)でできたウェアとの違いについて
メリノウールは化学繊維と比べて、
・保温力に優れている。
・糸に調湿機能がある。
・消臭機能がある。
・火につよい。
という特徴があります。
それぞれ化学繊維のウェアでも上記の機能を持ったウェアもありますが、
化学繊維にそれぞれの機能を添付しているにすぎず、
使う程に機能が落ちていく印象です。
メリノウールはその糸じたいにその機能があります。
昔からとても優れた天然素材として認識されていました。
但し弱点もあります。
・天然素材ゆえに高価。
・速乾ではない。
・強度が無い、虫食いがある。
汗をかいた時に調湿機能があるので肌がべたつく事を抑えてくれますが、
それ以上に汗をかくとウェアがどんどん濡れていきます。
肌はある程度ドライだけれどウェアは湿って重くなります。
また糸が細く強度がないので、
バックパックで擦れて生地が傷む事もあります。
夏の低山や高度を一気に稼ぐ汗を大量にかくシーンには不向きな印象です。
これからの季節で大量に汗をかかない、
ウェアの上に他のものを合せる
などの使い方のシーンでは非常に使い勝手のいいウェアとなります。
最近ではメリノウールと科学繊維を混合する事で
化学繊維の良い所とメリノウールの良い所をあわせたウェアもでてきました。
他にもウェアの組わせでウールの弱点を抑える事も
できますので、是非店のスタッフに相談してみてください。