そろそろ本格的な登山シーズン到来、ザックが一番活躍する時期かもしれませんね。
ところで、当たり前のように背負っているザック、皆さんは正しく選んで背負えていますか?
この回では、正しいザックの選び方と背負い方を紹介します。
ザックにも洋服と同じでサイズがあるのをご存知ですか?
左がLサイズ、右がMサイズ。ショルダーストラップの位置と長さが違いますよね。
ザックのサイズを背面長サイズと呼びます。背面長とは、背骨の長さの事を指し、同時にザックのショルダーストラップの付け根から腰ベルトまでの長さの事を表します。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、洋服のサイズ選びと同じです。洋服はサイズを間違えると見た目が悪くなりますよね?それと同じで、ザックは背面長サイズを間違えると背負い心地が悪くなるのです!
まず背面長の測り方です。首筋の下にボコっと出ている第七椎骨にメジャーを当て、腰の付け根部分までの長さを計ります。
例として、グレゴリー社の基準サイズは以下の通りです。
XSサイズ 36cm~41cm
Sサイズ 41cm~46cm
Mサイズ 46cm~51cm
Lサイズ 51cm~56cm
モデルの男性スタッフ(175cm)の背面長は56cmでしたので、背面長サイズはLサイズになります。(*基準サイズはメーカーによって若干異なります)
サイズの名称もメーカーによって様々で、S/M/L/WS/WM(Wは女性サイズ)、Type1/Type2/Type3、Short/Regular/Tall、などがあります。
背面サイズが分かったとこで、ザックを選び正しく背負ってみましょう。
最初に、腰ベルトから締めていきます。出っ張った骨盤部分が腰ベルトの真ん中にくるように合わせてストラップを前に引きます。
次にショルダーストラップを引き、腰ベルトがずり上がらない位置まで引きます。
最後にショルダーストラップと腰ベルトの付け根にあるスタビライザーを前に引き、チェストストラップの高さを合わせ適度に締めます。
チェストストラップの高さは、目安として脇と水平になる位置で合わせます。女性はバストの位置で異なりますので、バスト上部分で合わせましょう。
女性の方は、なるべく女性用モデルを選ぶ事をお勧めします。女性の体格に合わせ背面長が短く、ショルダーストラップはバストに干渉しない角度や細さに設定されており、また腰ベルトも女性の骨盤幅に合わせ骨盤を上から包み込むような角度に設定しています。
女性スタッフ(身長147cm)に男性用モデルと女性用モデルを背負い比べてもらいました。
左が男性用モデル、右が女性用モデルです。左のように背面サイズが合っていないとショルダーストラップが浮いてしまいます。これでは重心が後方に持ってかれ、バランスが悪く、また背負い心地も悪くなります。
左の男性用モデルは腰ベルトが長く、引ききってこれ以上きつくできません。右の女性用モデルの方は、まだベルトに余裕があります。また、ショルダーストラップも右の女性用モデルの方がバストを避けた角度になっており、圧迫が無く背負っていて楽です。
各メーカー様々な工夫をしているので、ザック選びには時間をかけて自身の体型に合ったモデルを選びましょう!
ザックのフィッティングに自信の無い方は、当店スタッフにお気軽にお声かけ下さい。
ご来店、心よりお待ちしています!