意外と奥が深いヘッドランプの世界。
ヘッドランプを選ぶときのポイントや使う時の注意など、私なりの目線であれこれ書いてみようと思います。
※長いです
基本的な機能のお話(ロック機能・赤色灯など)については割愛しますので、その辺はお店でスタッフに聞いていただければと思います。
◆乾電池式か充電式か?
日帰り登山オンリーなら乾電池式、泊まりの登山もされるなら充電式がオススメです。
乾電池式は予備の電池を用意しやすい(大体どのモデルも単4)のがメリットですが、電池残量の管理がしにくいのがデメリット。
残量を示すインジケーターがついているモデルならおおよその残量を知ることが出来ますが、半端な残量の電池をどこまで使うのかが悩ましいところです。
安全上なるべく満タンな電池を常にセットしておきたいですが、頻繁に電池を替えるのも不経済...
その点、充電式なら充電するだけなので毎回フル充電で山に行けます。
充電式のモデル
デメリットは現地で充電切れになったときと、若干値段が高くなること。
乾電池・充電池兼用モデルなら予備の乾電池をセットするだけですが、そうでなければメーカー別売りの替えの充電池を用意しておくか、予備のヘッドランプを使うの二択になります。
泊まりの登山であればスマートフォンの充電にモバイルバッテリーを持っていく方も多いと思いますので、使ってない時に充電すると良いでしょう。
私の場合、テント泊ならライトはメインとサブ(どちらも充電式)の2個とモバイルバッテリーを持っていきます。
夜間行動が無ければ2~3泊でも充電せずに終わることが多いですが、スマートフォンとモバイルバッテリーを兼用できるのは結構便利です。
乾電池式に比べてお値段は若干高くなりますが、電池代が浮くのですぐ元が取れます。
ちなみに、乾電池式のモデルにエネループなどの充電池を使用するのもアリです。
メモリー効果など充電池の特性を理解しておく必要がありますが、すでに乾電池式のものをお使いの方にはおすすめです。
◆予備のヘッドランプは必要?
はい、絶対必要です。
もし暗い山の中でライトを失くしてしまったり、故障したりしたらどうなるでしょうか。
グループ登山なら列の真ん中を歩けばなんとかなりますが、ひとりだったらほぼ遭難です。
しかしいきなり2個買うのも大変なので、とりあえずはグループの中で予備が1~2個あればいいでしょう。
サブライトのおすすめはこちら
PETZL ビンディ
35g
¥5720
山岳ガイドの間でサブライトとして驚異の採用率を誇る(私調べ)、超軽量・コンパクトな充電式モデル。
コンパクトながら明るさは十分で、ボタンのロック機能もダブルで付いてますので安心です。
ちなみに「ビンディ」とはヒンドゥー教の既婚女性が額に付ける装飾のこと。
同社のヘッドライト「ティカ」も同じように額の装飾が名前の由来となってます。
(イメージが湧かない方はウィキペディアをご参照ください)
さすがフランスのメーカー。
なんだかおっしゃれ~
◆明るさについて
ライトにおける明るさの単位はルーメン(lm)になりまして、明るければ明るいほど良いです。
歩行に最低減必要なのは150lmくらいですが、夜間のルートファインディングにはちとパワー不足。
250lmは確保しましょう。
ちなみにグループ登山の場合、先頭と最後尾の人が使うランプはなるべくハイスペックな物が良いです。
先頭はもちろんルートファインディングのために遠くを見る必要があるからハイスペックな物が必須なのですが、最後尾の人も明るいライトだと列の真ん中の人が格段に歩きやすくなります。
ハイスペックモデルのおすすめはペツルの自動調光モデル。
PETZL スイフトRL
¥14300
遠くを見ればハイビームに、手前を見ればロービームに無段階で自動的に明るさを変えてくれます。
これがかなり便利で、ストレスフリーに歩けるだけでなくバッテリーの節約にもなります。
私自身、自動調光モデルを使ったら快適すぎてもう普通のヘッドランプに戻れなくなりました...
グループのリーダーやヘッドランプを頻繁に使う方、剱や西穂~奥穂の縦走など暗い内から歩き出すことが多い方に特にオススメです。
とりあえずひとこと。
明るいは正義。
明るさとバッテリーの話で補足すると、使う時は明るさを必要な分だけに調節して使うと電池の持ちが良いです。
MAXの明るさで使っているとすぐにバッテリーが無くなってしまいますので、その時必要な分だけの明るさに都度調節しましょう。
ブラックダイヤモンド社のヘッドランプは無段階で明るさ調節できるモデルが多いのでこういう時は便利です。
◆基本的な使い方・注意点
・暗くなる前に必ず点くか点検!
早めに用意しておきましょう。
・帽子の上から付けない。
足元が照らせません。
・視線を前に!
暗い中だと写真のように、どうしても足元ばかり照らしがちです。
足元ばっか見てるとルートロスしやすいですし、夜間で視野が狭くなるという事はそれだけ外的なリスクに気が付きにくくなるというということです。
意識的に前や周りを見ましょう!
◆悪天候時での使い方
ヘッドランプはもちろん両手をフリーにするために頭に付けて使いますが、霧が出ている時は顔の前で光が反射して見えづらくなってしまいますので、そんな時は手に持つといいでしょう。
頭に付けた時↓
手に持った時↓
同じ場所をほぼ同じ目線から撮っていますが、これだけ見え方が変わります。
写真のように光がビームタイプになっているものが視界不良時に有効です。
自動調光モデルは調光モードだと光が霧に反射した分をセンサーが受けてしまい、あまり明るくならなかったりするので、そういう時は通常モード(コンスタントライティング)に切り替えましょう。
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奥が深いヘッドランプの世界、いかがでしたでしょうか。
一通り書いてみましたが、まだ書き切れていないこともありますので詳しくはお店でご相談いただければと思います!
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