2017年7月19日 (水)

OPTIMUS 123Rスベアのご紹介

いつも松本パルコ店をご利用いただき、ありがとうございます。

スタッフ 杉原です。

テント泊のハイシーズンとなりました。

バーナーや燃料がどんどん売れていく時期になりましたので、いつかブログで取り上げようと思っていたコイツをご紹介します。

P7190011 OPTIMUS 123R スベア ¥16,000+税

今はガスバーナー全盛の時代。液体燃料ストーブに比べ、軽量コンパクトさと操作の容易さで優るガスバーナーを選ぶのがもはや基本のようになっていますね。しかし、液体燃料は高所や低温でも安定した火力が得られますし、長期間に及ぶ遠征では燃費の良さも実感します。燃料代も安いです。

液体燃料ストーブでは、国内ではMSR社やSOTO社のものが扱いやすく、軽量で人気があります。

今回ご紹介する123Rスベア、通称「ラジウス」とも呼ばれる類のストーブですが、最近登山を始められた方では、その存在すらご存じない方もいらっしゃることでしょう。実際、滅多に売れませんが・・・。

何がすごいかというと、このストーブ、構造が100年以上前から全く変わっていません!

さて、点火の仕方ですが、

P7190013 筒状の風防を外し、非常内圧弁兼給油キャップを外して燃料を入れます。123Rの燃料はホワイトガソリンを使用します。

P7190015 タンク最上部、バーナーヘッド接続部のくぼみに余熱材(液体燃料orメタ)を入れ着火します。

P7190012 プレヒートは風防を被せておこない、余熱材が燃え尽きたらバルブスピンドルを差し込んでわずかに回します。

そうすると、気化したガスが火口から出てくるので、ライターやマッチで着火です。火力調整はバルブを回して行います。

私の出身山岳部では長期山行と冬山では必ず灯油燃料のラジウスを使用していました。(今も使用しています)

着火に手間はかかりますが、とろ火が出しやすく、お米が美味しく炊けました。燃費がよく、灯油は液体燃料のなかでは比較的安全でした。何よりパッキン交換をすれば何十年も使えます。

部で使っていたのは、だいぶ昔に生産終了したOPTIMUSの灯油ストーブ00型というモデルで、オレンジ色のブリキ缶に入っていました。懐かしく思い出す山屋さんもいらっしゃるのではないでしょうか?我が部ではいまだに現役です。OPTIMUSと同じくスター商事から発売されている、「マナスル」という国産灯油ストーブも使っていました。マナスルシリーズは近年、人気が復活して、若い方でも使う方がいらっしゃるようです。

ラジウスの真鍮製ボディーは使い続けるうちにアジがでてきて、アンティークのようです。永く使い続けるのに相応しいボディーですね。

使い方等、よくわからなければ、お聞きください。

軽量、楽ちんだけが道具ではありません。皆さんも一生使えるストーブ、持ってみませんか?