2017年12月21日 (木)

バリーボックスを試してみました。

信頼性の高いマムートのビーコンのニューモデル、

「Barryvox」を店頭で使ってみました!

※あくまでモード操作の仕方や画面表示の切り替わりなどを確認した程度です。

Img_9674

Img_9682

MAMMUT 『Barryvox』

¥42,000

こちらの上位モデルとして『Barryvox S』というモデルがありますが、よりシンプルな設計にしたのがコチラ。

一般ユーザーはコチラのモデルで十分かと思います。

Img_9684

ON/OFFは上部のスイッチをスライドさせるだけです。

他に、左下にマーキングボタンがあるだけのシンプル設計。

Img_9678

専用のホルスターが付きます。

Img_9670

ちょうど体の真ん中に来るようにぴったりと装着できます。

ホルスターもモデルによっては装着するとビーコンが傾いてしまったりするものがありますが、

こちらは問題なし。

Img_9673

ビーコンのリリース用バックルは手袋をした状態でも扱いやすくなっています。

----起動時----

Img_9644

スイッチをON(送信モード)にすると、セルフチェックを始めます。

左上の「2.0」は本体のバージョンを表しています。

真ん中にサークルが描かれている間(起動中)にマーキングボタンを押すと、グループチェックモードに移行します。

----SEND(送信)モード----

Img_9646

セルフチェック後、ビープ音が鳴り、問題が無ければこちらの画面になります(送信モード)。

数秒すると画面表示は無くなり、右上の「SEND」ランプが点滅します。

実際はこの状態で入山します。

----グループチェック----

Img_9662

起動中にマーキングボタンを押すことでグループチェックに入ります。

グループチェックはパーティーのリーダーが同行者のビーコンに周波数等の異常がないかテストをすることです。

参加者に3m間隔の縦列になってもらい、その横を1mの距離を保ちながら進みます。

Img_9663

近づいた参加者のビーコンに異常が無ければこちらの画面になり、次の参加者の方向へ進むよう指示されます。

全員のチェックが終わったら、マーキングボタンを押すことで送信モードに切り替わります。

----SEARCH(受信)モード----

Img_9677

送受信の切り替えは誤作動が無いように、上部左のロックボタンを押しながらスイッチを「SEARCH」方向へスライドさせることでできます。

Img_9688

受信モードに切り替えるとまずは送信されている電波を探す「シグナルサーチ」の画面になります。

送信者からの信号をキャッチすると、ビープ音が鳴り、矢印と距離が表示されます。

※説明書には特に書いていなかったのですが、右上に「スマホのようなものを×したマーク」が表れました。おそらく違う電波(スマホ、電子機器などから)が干渉しているサインだと思います。 機器裏の説明書きにも受信モード時は電子機器を50cm以上離し、電源を切るよう書かれています。実際に練習するときは屋外の電波の干渉の無い場所で行いましょう。

※左上の距離表示は探索幅と思われます(説明書には説明なし)。こちらも説明書は70mという表示になっていますが、今回は20mという表示でした。電磁波が干渉していると距離表示が短くなるのかもしれません。

Img_9653

「コースサーチ」の画面です。「7.4」は送信者(埋没者)との距離です。

距離表示が大きい場合は矢印の方向にどんどん進んで距離を詰めていきます。

10m以下になったら減速し、正確に追従します。

Img_9658

「ファインサーチ」の画面です。

いちばん小さい距離表示になったところでプロービングに入ります。

プローブのヒットにより要救助者の場所が特定できたら、マーキングボタンを押し、他の埋没者の捜索に移ります。

Img_9661

↑右下に旗マークが付きました。

以上、簡単ではありますが一通り使ってみました。

無駄が無く非常にシンプルで、ビギナーにも使いやすそうに感じました。

ただし、実際の雪崩の現場では雪崩の規模、場所、種類、地形の罠、埋没者数、捜索者同士の連携、救出方法など、ビーコンを持っているだけでは身につかない知識や経験が必要です。

是非本を読んで勉強し、雪上で何度も練習を繰り返して、万が一雪崩の現場に遭遇したときも落ち着いて行動できる自信を身に付けましょう。

私も勉強します!

ビーコンをまだお持ちでない方、是非早めに揃えましょう。

松本パルコ店 林

Bnr_fb_matsumotoparco_2