2015年7月14日 (火)

正しい道具の使い方-登山靴・フィッティング編-

今履いてる登山靴、指が圧迫されてたり、中で足がズレたりする事ありませんか?

登山靴は自身の体重と背負う荷物の重量、全てを支える最も重要な登山用具です。正しいフィッティングと用途に合った登山靴選びが必要です。

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この回では登山靴の正しいフィッティングを紹介します。


まずはサイズの選び方です。用途に合わせ厚みのある靴下を履き、計測器の上に立ちサイズを計ります。人間の足は長時間の歩行でむくみ、足回りは1~2cmほど変わると言います。また、特に下りの際に重力が前にかかる事で、靴の中で足が前にずれ込んできます。足の実寸で登山靴を合わせてしまうと、指を痛め、爪を痛め血豆ができ、靴擦れが起こり...良い事がありません。こうした事から、指を少し曲げられるくらいの余裕をみたサイズを選びをしましょう。


モデルの男性スタッフの場合、計測器上で26.5cmでした。ここに1cmの捨て寸を加え、27.5cmの登山靴でフィッティングしていきます。

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サイズが分かったところで、ここからが登山靴選びの難しいところです。皆さんはご自身の足の特徴を分かっていますか?例えば、甲が高いとか、幅が細いとか、中指が長いとか...足形は様々です。ちなみに、中指が一番長い足形をギリシャ型、親指が一番長い足形をエジプト型、指の長さがほとんど一緒の足形をスクエア型と呼びます。


登山靴の型もメーカーや目的により違ってきます。また、靴幅の事をワイズと呼び、サイズもA~E、2E、3E、4E、F、Gとありますが...成人は男性は2E、女性はDが標準的なワイズです。ワイズの計り方は、立って足に体重をかけ、親指の付け根と小指の付け根を通ってぐるっと一周メジャーで測ります。JIS規格(日本工業規格)の定めたサイズによると、例えば男性の場合、足の長さが26cmで指の周囲が25.5cmだった場合はワイズは2Eになるそうです。ただ、登山靴のワイズを表記してるブランドは正直多くありません。この数値は”あくまでも目安”と言う事にしておきましょう。

写真の靴は全て26.5cmです。幅や指先の形が様々ですね。

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足の特徴が分かったら、いよいよ次は登山靴を選んでフィッティングしていきます。


モデルの男性スタッフは幅広で甲も高いので、それに合わせた登山靴を選んで履いてみます。

 

サイズはメーカーごとに若干違いますので、念のため選んだ靴からインソールを取り出して足を乗せ捨て寸を確認します。靴にもよりますが、1cmほどの捨て寸が必要です。

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足を靴に入れたら、踵を軽く蹴り後ろに寄せて下さい。指先から足間接まで緩み無くしっかり靴紐を締めていきます。締め方が甘いと、フィット感が悪くなり靴擦れの原因になります。

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靴紐が交差してるところを指で引けば、左右均等に締めあげる事ができます。

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足首まで締めあげ、フィット感を確認しましょう。

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さて、フィッティング時のポイントです。当店ではステップを設けていますので、上り下りを繰り返しながら、自分の足に靴の幅と甲の高さが合っているか、中で足が前にずれこまないか、踵が浮かないか、足首が痛くならないか、時間をかけてを確認していきましょう。

 

上がったり・・・

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下ったり・・・

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モデルの男性スタッフはマインドル社のバキューム Men TOP GTが足にぴったり!

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ドイツの老舗登山靴メーカー「マインドル」。上質なヌバックレザーを使用したバキュームMen TOP GTは、マインドル独自のMFSバキュームフォームを採用し、足入れのフィット感を高くしています。踵部分にはセミワンタッチアイゼンに対応したコバが付いてますので、残雪期の山でも活躍します。

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この夏初めて登山用具を一式揃える方、登山靴選びには時間がかかります。まず最初に登山靴を選びに当店B2フロアーにお越し下さい。また、登山靴を新しく買い替える方、レベルアップしてテクニカルな登山靴を買おうかと悩んでる方、店頭スタッフにお気軽にご相談ください。

 

ご来店、心よりお待ちしています!

 

次回は、「登山靴・種類編」と題しまして、用途に合った登山靴を紹介します。