雪山登山で欠かせないピッケル、ピッケルには耐久性の規格があるのを知っていますか?
シャフトやピック部分に"B"もしくは"T"と刻印されているのを目にしますが、これはUIAA(国際山岳連盟)によって定められたピッケルの使用における耐久性の規格を示したもので、"B"はベーシック、"T"はテクニカルの略語です。
中にはピックとシャフトで規格が違うものもあります。
B規格とT規格の違いは、シャフトやピック部分に欠けられる負荷の違いです。ざっくり説明すると・・・
B規格: 一般的な縦走登山で充分な耐久性をもった規格、T規格に比べ重量が軽いです。
T規格: B規格に比べ高い耐久性を持っていますが、その分重量が重くなります。
二つの選び方ですが、必ずこっちが良いと言うのはありません。あくまでも人の出入りの多いトレースの付いているルートで登山するのであればB規格で充分ですし、もしロープとスリングを用いてピッケルをアンカーにしたり、クライミング要素の強いルートで使用するのであればT規格をお勧めします。
メーカーにもよりますが、B規格とT規格のピッケルで100グラム以上の重量差が出るものもあるので、そこも注目したい部分です。雪山登山は装備が重くなるので、無駄な体力を消費しないためにも少しでも重量を削れるのであればそれに越した事はないと思います。
規格を理解した上で、自分の技量に見合ったピッケルを選ぶ、自分の手への馴染み方で選ぶ、見た目の格好良さで選ぶのも選び方の一つです(笑)。
ぜひ店頭に並んでいるピッケルを手に取って見てください。ピッケルにも長さやシャフトの角度の違い、登山用やアイスクライミング用、バックカントリー用と様々な種類がありますので、ご不明な点ありましたら店頭スタッフにお気軽にご相談ください。
ご来店心よりお待ちしています!