山の情報・知識 
今年は下調べをより入念に。
7月中旬頃より北アルプスの営業開始が決まり、ご予定を立てる方が増えていることと思います。
今年は例年とは違う点が多数ありますので、いつもと同じ準備というわけにはいきません。
すでにご存じの方がほとんどではありますが、白山室堂での宿泊は要予約、シュラフとマットを要持ち込みとなっています。シーツ持ち込み指定のところもあるようです。
また、長野県では感染予防として、消毒関連品の携行をお願いしてます。
好日山荘としても、新しい登山様式をご提案させて頂いています。
https://www.kojitusanso.com/shop/pages/mt_style.aspx
店頭でパンフレットをお配りしています。
登山準備にお役立てください。
マイボトル お持ちですか?
なんやかんや全部現役です。
好日山荘オリジナル『エコジツ』ナルゲンボトル 500ml
¥1,400+税
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g2320000538722
プラティパスのペタンコボトルは1Lも2Lもメインタンクとして活躍してます。
https://www.kojitusanso.com/shop/g/g0040818092507
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休憩の取り方はどこに行くか、誰と行くかなどで変わると思います。毎回山行の流れをイメージし、それに合わせて使うボトルを選んでいます。
ハイドレーションももっています。出番は少なめですが、シビアな山行では助かる道具です。
筆者の一番多い組み合わせは、日帰り登山で
メインタンク:プラティパス1L 水道水
メインボトル:シグクラシックボトル0.6L 水道水
サブボトル:ナルゲンボトル0.5L クエン酸ドリンク用
です。
山頂などでカップ麺を昼食にする場合には、メインタンクを2Lにしています。
あなたはどんな使い分けをしていますか?
天気予報が晴れならレインウェアは不要なのか?
※この記事は筆者の体感・体験を多分に含みます。もしかしたらただの偏見に近いかもしれませんので、最初は話半分くらいで読んでいただければ幸いです。
筆者はもともと関東地方で登山を始めました。
山に行くには電車を乗り継ぎ、最低1時間半〜2時間ほどの移動を経てようやく登山開始という場所でしたので、山に行く時にはバッチリ予定を決めてその日に行く、ということが多かったです。
そうなると準備段階で結構気合が入り、数日前にエマージェンシー関連から予備食からバッチリパッキングしてさあ行くぞという感じです。
他の方も結構近いのではないでしょうか。山を少し遠くに感じるからこそ、どこかに畏怖の念があり、準備はしっかりしていかないとダメだという意識があったように思います。
筆者は部活で登山を始めたこともあり、レインウェアは何も考える前に必須装備であるとの認識でしたので、あまり気にしたこともなかったのですが、ここ福井北四ツ居店に来て驚いたことがあります。
「天気予報見て雨の日は避けるので、レインウェアは大丈夫です。」
というお客様の言葉。お一人くらいなら特に大きな驚きにならなかったかと思うのですが、シーズン中結構な人数から聞くわけです。正直頭が???となった時期があります。
もちろん、レインウェア自体の出番はないことも多く、荷物を重たくしたくない観点や、そもそもレインウェアが少々高価なものでもあるので、気持ちはわかります。
しかしどんなに低い山でも、たとえ文殊山でも下市山でも山は山。
下界は暑くても文殊山頂上は意外と涼しいな。と感じた方も結構いらっしゃるはず。
筆者が住んでいた東京都寄りの横浜市は空が遠くに感じます。雲の流れはゆっくりで、すぐに悪天になることが少ない地域でした。
福井に来て驚きました。雲が近い。しかも秒単位で流れているのがわかる。
これは、海と山が近いことが多分に影響しているのだと思います。雨雲も、ゲリラ豪雨でもないのに頻繁に通り過ぎる。
「山の天気は変わりやすい」という言葉を聞いたことがあるかと思います。福井はもはや山と同じくらいに天候が変わりやすいじゃないかと住み始めてから慣れるまでは感じていました。
実際、夕方のニュースの天気予報でも、3時間ごとの天気の様子を細かく図示しているテレビ局も福井にはあります。向こうではそこまで詳細な天気予報がテレビで流れていた記憶はありません(見落としていただけかもしれませんが…)。
そして実際に福井の山々に登ってみると、やはり雲の流れを早く感じます。
ある日白山に行くと、お店で知り合ったお客様に気付いて頂き、声をかけて頂きました。
「やっぱり白山は10時くらいに登頂せにゃ、ガスってくるねぇ。」
そう。他の福井の山も結構そうなのですが、だいたい1,000m後半の山は11時前くらいに頂上を踏んでおかないと、意外とガスですぐ景色が悪くなってしまいます。
天気の安定感でいうと(これも体感ですが)日本アルプスの山よりも不安定な気もします。
街中でも、天気予報で晴れでも一時的に雨が降ったりすることも多いですよね。
そもそもレインウェアをなぜ持っていかなければいけないのか?ということですが、自身の安全管理のための重要な道具だからということが言えると思います。
もちろん、雨天の中でも自力で下山しようと思うと、雨に濡れない為に必要ですよね。
濡れることによる不快感は、汗で濡れたことがあればわかるかと思います。段々冷えてきて、そのまま着替えずに乾かない状態でいると風邪をひくでしょう。その延長上には低体温症があり、最悪生命の危機にさらされます。
そもそも歩くことに集中できなくなることで足元の危険も増します。
万一山中で動けない状況になった時、身を守ってくれるアイテムの一つがレインウェアです。
登山は基本的には趣味であることが多く、自己責任の世界です。自分の身は自分で守る前提で行くことが基本となります。
筆者が良く言うのは、「無事に自力で帰宅するまでが登山」だと思います。
全然未熟な筆者ですので、そうは言ってもまだ少々無茶なこともしがちなので、自分が有言実行しきれていない面はありますが…。
こうも天候が不安定に感じる地域です。確かに手軽に車ですぐ行ける低山が多く、リスクが一様に高いわけではないですが、どんな低山でもやはり危険は付きまといます。
1,000mに満たない山でも危険な体験をしたことがあるというお話を、お客様からお聞きすることも稀にあります。
ですので、ぜひともこれから登山を始められる方には、安全登山を意識した道具も、ザックに詰めていってほしいと思います。
レインウェアはそういった道具の一つです。安全登山を考える上で外すことのできない重要装備の一つです。
登山用具の三種の神器は「登山靴・ザック・レインウェア」です。
安全性を考える上でもやはりこれらは一番優先順が高い物になります。靴・ザックはしっかりフィッティングし、靴擦れやブレの少ない物を使いましょう。レインウェアは上下セパレートのものが望ましいです。
山が身近な福井だからこそ、しっかり安全意識を高めていきましょう!
親子で登山、始めませんか?
だいぶあたたかくなり、いい季節になってきました。
福井には近くて登りやすいいい山がたくさんありますよね。
他県に比べても登山を始めるハードルは結構低いのではないかと思います。
車でさっと行って、1〜2時間くらい登るともう山頂!なんて、低くて良い山“低良い山”が豊富です。
ビギナーに優しいラインナップが豊富です。今回はいくつか軽くご紹介します。
越前町にある三床山は、展望の良さが魅力です。コースタイムも、和田登山口ピストンであれば1時間40分と短め。
春から秋まで楽しめます。
程よくアスレチックなので少し注意は必要ですが、非日常感のある体験ができることと思います。
山頂からの見晴しも良く、程よく汗をかける山として非常に人気の山です。
行くと知り合いに会えるかも?
いかがでしたでしょうか。誘われたけどどうしようかな…とお悩みの方。
案外行ってみると、いい汗がかけて達成感も得られるかもしれません。結構楽しいですよ。
ロープワーク勉強会 2月毎週土曜!
今年の冬は登りやすい!?
明日の予報でどこまで積もるかというところではありますが、直近の様子は下記の感じです。
銀杏峰や荒島岳など、例年では下からガッツリ雪山になる山たちも、今年は控えめな雪化粧。
ほとんど夏道を辿り切ることができる様子です。標榜も全然丸見え状態。
但しアイゼンは必携です。12本爪アイゼンと、それをつけられる靴を用意しましょう。
荒島岳はピッケルも念のため携行しても良いかもしれません。
今年は県外、とりわけ八ヶ岳方面にスノーシューしにいくという方が例年より多くいらっしゃる印象です。
お近くの低山も上の方は思わぬ凍結、雪があることを想定して、軽アイゼンは携帯しましょう。
ロープワーク講習 やります
ハーネスにロープを取り付ける際に必須になる結び、エイトノットをさくっとご紹介。
店頭にてご購入頂ける9mmロープを5mほどご用意頂き、簡単なロープワークを習得しましょう。
これからフリークライミングを始めたいと考えている方、その入口をこの講座覗いてみませんか?
https://www.kojitusanso.com/shop/c/c274/
開催日時
1/17(金) 18:30~
1/31(金) 18:30~
定員 それぞれ 7名 要予約 店頭もしくはお電話にて(077-52-7015)
それぞれ所要時間30分ほどです。
応急処置用具 持ち歩いていますか?
何を持っていけばいいやらあまりわからず、なんやかんや持たずにいる方も多いと思います。
筆者の持っていく内容を簡単にですがご紹介したいと思います。
リスト
・絆創膏 大小5枚〜
・消毒液
・ピンセット 大小1ずつ
・市販の解熱鎮痛剤 10錠〜
・市販の漢方胃腸薬 5包〜
・テーピング25mm 1巻
・包帯 1巻
・ハサミ
・ダクトテープ 1巻
・綿棒 数本
・エマージェンシーシート
割と多いように見えますが、コンパクトに持って行けます。
あまり非常事態に直面したこともないため、一番使うのは偏頭痛持ちの強い味方、ロキソニンです。
消毒液は最初入ってなかったのですが、擦りむいた時に意外と傷を引きずったので、最初のケアは大事と思い、入れました。
また、常に何も混ぜていないただの水は500mlほど使わないように持っています。傷口を洗ったりする際に使えるからです。
ピンセットは、木を掴みながら登りたい時に、木のささくれが刺さったら嫌だなと思い、加えました。
ダクトテープは、とにかくなんでも道具の応急処置に使えるかと思い、入れています。
写真のノースフェイスのファーストエイドキットケース、小分けが効いて非常に使いやすいと思います。
これの上から更に防水スタッフバッグに入れれば完璧ですね。
いかがでしたでしょうか。自分の安全はもちろん、誰かと行った時に助けてあげられないと無力を感じたりもするものです。
自分は危ない目にあうようなところに行かないからいいや、ではなく、他人のためにもなるものだと考え、携行してみるのはいかがでしょう。