本日の松本市は昨日から引き続き、雲1つないとても良い天気です。
市街地から見える常念岳や蝶ヶ岳、燕岳の山頂付近はすっかり真っ白になり、厳しい冬の世界が広がっている様子でした。
日本各地の山にも続々と雪が積もり、冬山シーズンインをされた方も多いのではないでしょうか?
夏よりも多くの装備が必要になってくる冬山登山、中でも手袋は様々な種類があり、どのようなものが良いか悩まれる方も多いと思います。
今回は数ある冬山用手袋の内,「未脱脂ウール」と呼ばれる手袋の紹介です!
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冬山用の手袋はウェアと同じく、重ね着(レイヤリング)の概念で装着の仕方を変えていきます。
①インナー・・・薄手の化繊・ウール生地の手袋(撥水性、保温性)
②ミドル・・・厚手のフリース・ウール生地の手袋(保温性)
③アウター・・・ナイロンやゴアテックスを使用した手袋(防水性・防風性)
この様な三層構造で考えれることが多いですが、最近ではミドルとアウターが一体となった手袋も数多く登場しており、自分の登山スタイルや好みに応じて組み合わせを決めていきます。
ミドルとアウターが一体となった手袋の利点として、操作性の向上などが挙げられますが、その反面、手の汗や外部からの雪の浸入などで手袋が濡れると非常に乾きにくいという欠点があります。
冬において手先の濡れは低体温症や凍傷の引き金となり、大変危険です。
その点、手袋を三層構造にすれば、万が一手袋が濡れてしまっても、外部の手袋を外すことによって乾かしやすいという利点があります。
今回紹介する厚手のウール手袋は、三層構造において、中間部で保温の役割を果たします。
縫い目も細かく、装着した瞬間に感じる温かさはやはりウールだなぁという感じです
折り返し部分を延ばせば肘元までしっかり覆うこともできます。
そしてこの手袋の最大のポイントは「未脱脂」であるということ!
通常ウールは衣類に加工される前に一度洗浄され、本来羊の毛が持っていた油分(脂肪分)を取り除いています。
しかし、この手袋に使用されるウールはあえてその脂肪分を残すことによって、油分がもつ疎水性を維持し、雪や汗による手袋の濡れを防いでくれるのです。
また、ウールは断熱性にも優れるので、雪が付いても冷えを感じにくいという特徴もあります。
高機能な化学繊維が開発される以前の時代から今日まで、厳冬期の山へ挑む登山者から、変わらず愛され続けるウールの手袋。
是非店頭にて、柔らかく暖かい着け心地を体感してみてください。
好日山荘 松本パルコ店 スタッフ 小松