好日山荘横浜西口店 : ピッケルは雪山のパートナー

※過去の写真です。

各地の山に雪が徐々に増えてきて雪山装備を見に来られる方も増えました。
保温材入りの雪山登山靴を買って、まずピッケルを必要としない雪山を楽しんだら
次は本格的な雪山へというステップアップを踏む方が多いでしょう。

ピッケルはどれがよいのでしょう？

ピッケルの刃の部分の素材はおおよそクロモリ鋼、ステンレス、チタン合金などがあります。
クロモリ鋼は、強度が高く加工しやすいので自身で刃(ピック)を研ぐことも可能なので手入れもしやすいです。
錆びるのでしっかり使用後には水分を拭き取りましょう。
ステンレスは、錆びにくく熱伝導も低めなので手が冷えにくいですが
硬い素材なので刃(ピック)が研ぎづらいです。
チタン合金は、熱伝導がとても低く軽量ですが加工がしづらく高価になります。
選択肢も少ないです。(一般雪山用ではミゾーさんくらい？)

そしてシャフトの形状ですが真っ直ぐのストレートシャフト
少し曲がっているベントシャフトから選ぶことになり
杖として使用する際にはストレートシャフトが使いやすく
後々ステップアップし傾斜の強いルートを上るのであれば
ベントシャフトをはじめから選ぶのもよいでしょう。

選ぶにあたって気になるのが長さになるかと思います。

杖として使う場合はヘッドを手に持ってブラリと下げて先端(石突)がくるぶしくらいの長さ。
もしくはヘッドをもって脇に当てて脇から+15cmくらいの長さを選ぶとよいでしょう。
傾斜の強いルートに対応させるならそこから-10～15cmくらいの長さを選びます。
167cmのスタッフで杖として使用する場合60ｃｍ、傾斜の強いルート用50ｃｍを使用しています。

また、上記で説明したピッケルの他に登攀や氷壁向け(ベントが強く刃(ピック)が強く下を向いている)
バックカントリースキー向け(滑走の邪魔にならないように軽量コンパクトで短め)があります。

シャフトの形状と長さを決めたら最後は…持ちやすいかどうかが大切です。
結局のところ長い時間手に持って行動するので手馴染み感がないピッケルは使いにくいと感じるはずです。
雪山用の熱い手袋をしても無理なくヘッドを持てるか重心バランスが取れ取り回ししやすいかなどを気にしてみるとよいでしょう。

それとピッケルは刃物なので持ち運び時にはカバーを取り付けましょう。

※こんな状態で持ち運ぶのは論外です。1度だけ見たことあります…

稀に刃(ピック)を外に向けて駅を歩いている方を見かけますが
刃物を振り回しているのと同じなのでとても危険です。
電車バスなどではカバーを取り付け手に持つ、エコバックなどに入れて持ち運びようにし
バックパックに括り付けて乗車するのは避けた方がよいでしょう。

自身が使いやすいピッケルを選んで雪山を満喫してください！
好日山荘では雪山登山にチャレンジする方を応援しています。
ご相談、ご質問もお気軽にどうぞ！

横浜西口店では、雪山入門向けのチラシもご用意しています。
店頭にないときはスタッフへお声掛けください。