2018年8月 1日 (水)

靴下のはなし

いつも松本パルコ店をご利用いただき、ありがとうございます。

スタッフ 杉原です。

気合いを入れて靴を選ばれる方は多いと思いますが、

靴下はどうでしょう?

靴選びで体力を使い果たし、なんとなく選んでいる方が多いように思います。

しかし、直に肌に触れているのは靴ではなく靴下です。

あの時、靴下の選択が間違っていいなければ、その靴ズレやその足の疲れはなかったかもしれません。

今回は靴下のお話です。

靴下は以下の3種類に分類できます。

1、サポート性重視タイプ

2、保温性、吸汗性重視タイプ

3、1と2の中間タイプ

[1]のタイプは左右非対称編みだったり、強い着圧によるテーピング効果を備えていたりします。

ナイロン製の靴や踵部分が柔らかいハイキング、トレッキングシューズとの相性が良いと思います。

エントリーモデルなどの歩きやすさや履き心地を重視した靴は、足の骨格を固定する作用が弱いので、靴下のテーピング効果で補完してあげます。

Img_2557 CROSSPRO ZA78-100A ¥2,000

Img_2560 以下に紹介する靴下に比べるとウールの割合が低く、代わりにナイロンの割合が高くなっています。

強い着圧を持続させる為です。この品質表示のなかで、保温したり肌から汗を吸い上げてくれたりする素材はウールです。

ウールの割合を下げ、ナイロンの割合を上げているということは、保温吸汗性よりもサポート性を重視した靴下ということになります。

次は[2]のタイプ。

保温吸汗性を重視したモデルの為、オールレザーのクラシックな靴や、冬靴に向いています。

Img_2559 バーグハウス MERINO WOOL TREKKING SOCKS ¥2,200

Img_2562_3 こちらのタイプでは8割がウールでできています。化学繊維の割合はかなり低いので、着圧はほぼありません。サポート性よりも保温性と吸汗性を重視していることが分かります。価格が2万円後半以上の靴や専門性が高い靴は、もともと足の骨格を固定し、崩れなくするための構造を持っています。なので、靴下に高いサポート性を求める必要はありません。

そのような靴を履かれる方の行動時間や山行の内容、山岳環境を考えると、靴の内部での蒸れを軽減したり、暖かさを保ってあげたりした方が良いのです。

最後に[3]のタイプ。

つまり、サポート性と保温吸汗性がバランスよく考えられたモデルです。

迷ったらコレにしておけば大丈夫。

Img_2558 バーグハウス MERINO WOOL TREKKING GUIDE CREW ¥2,200

Img_2561_3 1のタイプに比べるとウールが多く配合されていますが、ナイロンも27%入っていて着圧を持たせています。

そこそこしっかりしたトレッキングシューズには、いちばん相性がいいのではないかと思います。

ザックが重い場合やハードな靴で連日岩稜帯を歩く場合は、やはり[2]のタイプの靴下が向いていますが、

山小屋1泊で行くルートまでなら[3]のタイプでOKです。

以上、靴下選びの参考になさってください。けっこう変わりますよ!

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