2022年1月11日 (火)

スタッフの雪山コラム①「アイゼンのバンドの話」

 

名古屋駅前店のガイドスタッフことサイドです。

 

 

小雪気味だったここ数年と比べると今年は雪が多いですね。

 

94c840d4a3694191bc843cef06a76705(先日の御在所岳)


 

 

今シーズンから雪山登山を始めた方も多いのではないでしょうか。

 

そんな方のために、雪山登山の小ネタを不定期で連載していきたいと思います!

 

 

 

今日のテーマは10~12本爪クランポン(以下アイゼン)のバンドについて。

 

Img_4303

 

アイゼンのバンド(ストラップ)は元々長めに作られているので、まず余るわけですが、この処理の話。

 

結ぶか短く切るかなのですが、切ってしまった方がいいです。

 

 

結んでおくやり方もあるのですが、ほどける可能性が高いですし、手袋をしたまま結ぶのは時間もかかって大変です。

 

 

 

 

ちなみに結ぶ場合、足の内側に末端があると邪魔なので足の外側にくるようにします。

 

良い例

Img_4311

フロントハーネスに通してから結び付けています。

 

 

良くない例

Img_4310

末端が足の内側にくると邪魔です。

 

 

 

(ペツル社のクランポンはバンド式にも対応するようかなり長めなので、登山靴用なら結ぶとしても必ず切った方がいいです)

 

 

 

 

 

それでは早速切り方の話ですが、

 

切る際の長さは、バックルから15cm~20cmほどのところ。

※スキーブーツなどボリュームの違う靴にも使う可能性がある場合は長めに残しておきましょう

 

Img_4312

 

注意点がいくつかありまして、バンドを切る時は靴を履いてスパッツを付けた状態でアイゼンを装着して、それから長さを計って切ります。

気持ち長めが良いでしょう。

 

 

 

先日の登山学校で「バンドの末端がひっかかったりしないんですか?」という質問が出ましたが、まず問題ないです。

 

Img_4313 

引っかかる様な部分はありませんし、私自身特に気になった事はありません。

 

 

 

 

 

切る際は斜めに切って、末端をライターで炙って固める!

 

Img_4307 

新品のバンドもそのようになってますがこれが非常に大事で、この処理をしないとバックルに末端が通しにくいのです。

 

Img_4309 

 

ちなみにアイゼン装着の際ですが、現場では雪で濡れますし素手だと冷えるので必ずオーバーグローブをしたまま作業しましょう。

 

Img_4194 

  

どうしても出来ない場合はインナーグローブでも良いと思いますが、インナーグローブを濡らすとその後の行動に支障が出ます。

 

アイゼン装着くらいはオーバーグローブで出来るようご自宅で練習しておきましょう。

 

(グローブの話は旭ガイドのコラムが参考になります)

  

 

 

 

  

 

 

 

余談というか小ネタになりますが、バンドには表裏あります。

 

Img_4314

 

なんの為かというと、捻じれを防ぐため。

 

Img_4315

 

バンドが捻じれていると緩む方向に力がかかってしまいますので、捻じれていないか分かりやすいように、各メーカーはわざわざ刺繍を片面だけにしたり色を変えたりしています。

 

 

 

 

 


 

 

いかがでしたでしょうかバンドの話。

正直まだ書き足りませんが時間が足りません(笑)

 

靴とかジャケットじゃなくてアイゼンのバンドかよ!って感じですが、こんな感じのお話を不定期で載せていきたいと思います。また見かけたら読んでみてくださいね。

 

 

 

私が春日井店にいた頃に書いた記事もそれなりのページビューを頂いておりますので、こちらもよければどうぞ。

 

「グリベルのアイゼン、G12とエアーテックの違いについて」

 

「雪山登山、ハードシェルパンツの下は何を履く?? 」

 

「スカルパ マンタテック入荷&モンブランと比較してみました!」

 

 

 

 

 

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