2020年8月10日 (月)

山の日、山の想い出

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本日は8月10日、山の日です。

お客様にある本を頂き山の想い出が蘇ってきました。

夏は毎週金曜は寝ずにバスに揺られ、秋まで続く100名山ツアーの添乗をしておりました。

北海道、尾瀬、富士山、北アルプス、九州など場所はいろいろです。明日富士山行ってなど急遽山行同行もよくありました。エンジンブレーキとともに起きれる体質に変わります。
レポート写真もお客様に買って頂いておりました。先輩が全員一眼レフだったので、自分も一眼レフを買いました。
初めてのツアーで、こんな写真撮るなら二度と写真とんな言われた上司から、綺麗やんの言葉貰えた時はほんとうに嬉しかったですね。

7年前までそんな夏でした。

深田氏の日本百名山を 読みつつ、自分の感じた山レポート書いてました。(秘かに超えたいと笑)
お客様より深田久弥氏のわが山々の本を頂き、ふと昔を思い出しました



戸隠連峰の最高峰高妻山。天の岩戸(あまのいわと)伝説で手力雄命(たぢからおのみこと)が天の岩戸を開いてその戸を空に投げると、それが葦原(あしはら)の中つ国に落ちて山になったと伝えられている。

戸隠連峰の峻険な稜線は山岳密教の修行の場であった。その名残が小さな十体の石仏となって残っており、一不動から始まり十阿弥陀で頂上に到着する。

戸隠牧場を出ると、小さな沢をいくつも渡渉する。沢沿いの道には、レイジンソウ、サラシナショウマ、日本海側の海辺に咲くチョウジギクなど、秋の花が心を和ませてくれる。

突然、滑滝を持つ大きな一枚岩が道をふさぐ。鎖を使って滑りやすい岩場を慎重に登り切った。その後は絶壁で鎖なしでは非常に危険な一枚岩のトラバースが待っていた。前後の距離をとり、岩場にぶら下がる鎖を持ち替えながら丁寧に通過する。ここを越えると稜線の一角、一不動だ。

ここからはアップダウンを繰り返す長い稜線が続く。八薬師を過ぎると雲海の上に槍ヶ岳が望めた。素晴らしい眺望だ。頂上からはどんな景色が見えるのだろうか?期待が膨らみ、疲労しているはずの足がどんどん前に進んで行く。

急傾斜を汗だくで登りきるとそこは山頂。空は晴れ渡り素晴らしい眺望だった。
白馬三山、後立山連峰、うっすらと見えるのは鷲羽、水晶 アルプスの奥地、そして槍ヶ岳がキュンと聳えている。ここまで頑張って登ってきた達成感と重なり、喜びが溢れてくる。

下山には現地ガイドさんならではの道をとり、七薬師からは獣道に入る。まだ人の踏みしめていないふわふわの道なので、急な傾斜は滑りやすい。長い下りを終えると、沢が待っていた。冷たい水で喉を潤す。登山靴を脱ぎすて冷たい沢に入り、疲れた足を開放させる。暑い一日であったが歩き応えの在る山をみなで登頂し達成した喜びで、下山後の顔は素晴らしい笑顔に満ち溢れていた。

年間100は超える山行 の中で
自分が書いた中であるスタッフと推敲に推敲を重ね書いた文です。

高妻山に行きたいなと思っていただけたら幸いです。

スタッフ キトク

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