2021年5月 4日 (火)

ターンインとかダウントウとかのお話

どうも剛です。

需要があるんだかないんだか…。

シリーズロートルクライマーのクライミングシューズ談義のお時間ですw。

前回は初めての方のシューズ選びについて書かしていただきました

今回はターンインとダウントウについて。

・ターンインとは

先端が内側(親指側)にカーブを描いた形をしているシューズ。

パワーポイントと呼ばれる指の中で一番力が入る箇所が親指にくるよう設計されているシューズになります。

5 内側(親指側)にギュイーンと曲がっていますよね。

6 こちらは比較的ストレートな形。

体が真正面に向いて登る正対クライミング。

しっかり足に乗り込み、尚且つ足先でかき込む必要があります。

強制的にパワーポイントを親指にさせているターンインのシューズはこの正対クライミングに向いているのではと考えています。

7 右足の親指に力を入れてかきこんでいます。

逆に。

体を捻り、次のホールドを取りに行くダイアゴナル(振り、側対なんかとも言いますね)では、体を横に向けながら伸び上がる動きになるのですが、

足先だけを見ると小指や薬指側に乗るような動きなので、親指側へとカーブを描いているターンインシューズは少し不向きなのかもしれません。

8_2 身体を横にひねり、左足の中指から小指に掛けて力をこめています。

正対登りが好きなのか…。

それとも側対が好きなのか…。

自分の登り方で判断してターンインシューズを選んでも良いかもしれませんね☆

因みに。

正対と側対については少しだけ持論があるので、これはまた別の機会にw。

・ダウントウとは

こちらは読んで字の如く、つま先(トウ)が下がっている(ダウン)シューズの事ですね。

9_2 つま先がギュイーンと下がっています。

10_2 こちらは真っ平ですねー。

傾斜のある壁を登る際につま先が下がっていると、足先がしっかりとかきこめて滑り落ちにくいとされています。

垂壁やスラブ(緩傾斜)で横移動をする際も、しっかりつま先が残っているということで非常に有効な形です。

11 ダウントウのおかげで足が滑り落ちてません。

 

ここで重要なポイントがソールの硬さ。

体重を乗せた時にそのままのダウトウ形状を維持してくれるのか、しなってしまうのか…。

最近の課題(ルート)の傾向は前回も書いた通り飛んだり跳ねたり、大きいハリボテの上を走らされたりと非常にアクロバティックです

そーゆー課題を登る時にゴリゴリのダウントウでソールがカチカチのシューズは、どうしても弾かれて滑りやすくなってしまいます。

なのでW杯等の動画を見ていても選手はだいたいダウントウ形状はしているが、非常に柔らかいシューズを選んで履いていますね。

また、岩で登る際の事を考えると少し事情が変わってきます。

岩が水で侵食されて滑らかな形になっている水際のエリアでは、柔らかいソールが合っているのかもしれません。

しかし、花崗岩と言われる岩の細かい結晶に乗り込んだり立ち込こむシーンでは、硬さのあるダウントウが有効になってきます。

結局はジムでも岩でも。

意外とシューズ選びが重要になってくるわけですねー。

『靴一足でなんとかなるよ、大丈夫d( ̄  ̄)』っていう益荒男クライマーもいれば、何足かシューズを持っていて、課題の傾向に合わせて選んでいるクライマーもいっぱいいます。

前回も言いましたが、クライマーの数だけシューズに対する持論は様々。

皆さんも色々シューズを履き比べてみて、自分のベストシューズを手に入れてみてくださいね*\(^o^)/*