2015年8月22日 (土)

山の緊急時に

いつもご来店いただき誠にありがとうございます。
好日山荘横浜西口店です。

この夏も山へおでかけの方も多いかと思います。近郊の山や富士登山や北アルプスなどといったこの季節ならではの山へも行かれる方も多く、日本の山々は笑顔一杯なんではないでしょうか!(^^)!

さて今回は山の緊急時に自分の身を守れる山道具のご紹介を致します。
ツエルト はご存知でしょうか?

薄いナイロン生地で作られた大変軽くてコンパクトな道具なのですが、何に使うかというと…
急な山のアクシデントに陥った時に、ご自身を守っていただくために使います。
例えば。。。

計画していた行程よりも遅くなり、その日のうちに下山できない。
道迷いで下山できない。
登山道で滑落し動けない。
急な天候変化で体温が奪われる。
雨具を忘れてしまった。

等々、山は自然が相手なので、何が起こるかわかりません(残念ながら時として人間の思う様に都合よく動いてくれません。)、
ほとんどの登山者の方が無事に安全に登山を楽しんで帰ってこられるので、危険ばかりクローズアップされるのは悲しいのですが、
“山では自分の身は自分で守る!!”
がすごく大切な事ですし、これを意識できるか出来ないかでずいぶんと変わってきます。
実際、横浜店から近い丹沢でも今年は8月時点で過去最多の遭難死者数が4名。レスキュー出動回数が14回と、過去最多となっております。

あくまで山(自然)に対して人間が登山道を使わしていただいている立場ですので、
その日に下山できない緊急時(ビバーク=緊急野営)に対処できる山道具があれば行動にも気持ち的なゆとり・余裕が生まれ、
ひいては安全登山に繋がります。ツエルトはすごく大切なモノのひとつです。

Img_2712 ■左のコンパクトなタイプは完全に一人用。内部で横にはなれず主に着座姿勢にて使います。
■右のツエルトが一般的なタイプ。複数人が内部で寝ることが可能なサイズです。

実際に手に取るとすごく軽いのですが、風を防ぎ中に入ると外気を遮断してくれるので、もしものビバーク時で気温が下がってしまう夜中でも体温低下を防いでくれます。

Img_2713 メーカーによっては解説書も入っており、どういう感じで使えばいいのかも分かり易くなっています。

Img_2715 一般的なツエルトでもこの大きさ。重量も250g~350gです。

頻繁に使うような事があってはならないのですが、緊急時対策として、もしもの時に必ず役立つのがツエルトです。これはぜひご用意いただきたい道具として是非お勧め致します!!

ツエルトの疑問点や使い方など、ご質問があればスタッフにお聞きください。

好日山荘横浜西口店