こんなご時世ではありますが、登山装備のチェックや見直しなどして安心して歩ける山シーズンに向けて準備をしておきましょう♪そして登山知識を身につけておくのも大切ですね。
そんなわけで知識的に読んでいただけたらなぁと思い、登山靴の選び方をご紹介します。経験者の方はご存知の方も多いと思いますが、特に初心者の方はなぜこんなにも価格に幅があり多くの登山靴があるかわかりにくいと思うので良かったら読んでください♪
横浜西口店は神奈川県の店舗の中でも靴の種類を数多く取り揃えています。
ハイキングから、日本アルプス縦走登山に使える靴まで幅広くご用意しています。多くの登山靴を細かく分類するのは難しいですが、登山靴を大きな分類で分けて無雪期における「登山靴の選び方」をご紹介します。
登山靴の選び方
登山靴には種類があり目的や用途によって選ぶ靴が変わってきます。一般的には標高が高くなってくれば木々がなくなり、岩がゴロゴロしたところが増えてきます。低山でも岩場の多い山もあります。また荷物の重量によっても足にかかる負荷は変わってくるので、同じ山でもテント泊やカメラ機材など重い荷物を背負う方はしっかり目の登山靴がおすすめです。
以下の分類は当店独自のものになりますので他店舗ではまた表現が違うかもしれませんのでご注意ください(似たような表現にはなっています)。
■マウンテニアリング
堅牢なアッパーで、ソールも硬く歩行時にもあまり曲がらなく高山での岩場に対応した「ライトアルパインブーツ」やアッパーにレザーが多く使われていて、靴底がライトアルパインブーツよりは少し柔らかい「バックパッキングブーツ」と呼ばれるタイプ。数日間を歩く縦走、テント泊や岩稜帯歩きなどに適しています。また残雪期などで10~12本爪アイゼンが必要な山でも活躍するモデルが多いです(保温材は入っていませんのでご注意を)。
例えば山だと・・・
例えば登山靴だと・・・
SCARPA / RIBELLE HD (スカルパ / リベレHD):左上
Zambarlan / BALTORO GT(ザンバラン / バルトロGT):左下
LA SPORTIVA / TRANGO TOWER GTX(スポルティバ / トランゴタワーGTX):右上
MAMMUT / TAISS LIGHT Mid GTX(マムート / タイスライトミッドGTX):右下
価格は主に¥30000~¥50000台のものが多い。
■トレッキング ハード
アッパー、ソールともにそこそこのしっかりさがあり比較的荷物が軽い日帰りから山小屋泊などに対応するトレッキングシューズしっかりめタイプ。テント泊装備など重装備での登山には向きませんが、汎用性が高いです。
例えば山だと・・・
南関東~北関東や奥秩父、北八ヶ岳など2000m級の山や日本アルプス入門の山など。
例えば登山靴だと・・・
LA SPORTIVA / TX5 GTX (スポルティバ / TX5 GTX):左上
SIRIO / 41A GTX(シリオ / 41A GTX):左下
SALEWA / Mountain Trainer Mid GTX(サレワ / マウンテントレーナーミッドGTX):右上
SCARPA / ZG TREK GTX(スカルパ / ZGトレックGTX):右下
価格は主に¥20000~¥30000台のものが多い。
■トレッキング ソフト
アッパー、ソールともにかなり柔らかめで歩行性に優れるが岩場や急俊な山には不向き。足首周りの高さは上記のものより低くなり歩きやすくなりますが、サポート性は弱くなります。ミッドカットシューズからトレッキングシューズの柔らかめタイプ。近郊日帰り登山から整備された登山道の夏の富士山など。
例えば山だと・・・
例えば登山靴だと・・・
Caravan / C1-02S(キャラバン / C1-02S):左上
MAMMUT / Ducan High GTX(マムート / デュカンハイGTX):左下
THE NORTH FACE / CRESTON MID FUTURE LIGHT(ノースフェイス / クレストンミッドフューチャーライト):右上
SCARPA / Mojito Hike GTX(スカルパ / モヒートハイクGTX):右下
価格は主に¥10000~¥30000台のものが多い。
■ハイキング
足首の高さのないローカットからミッドカットシューズ。山道歩きながらも高低差が少ないところ向け。履いた感覚はスニーカーをちょっとしっかりさせた感じ。
例えば山だと・・・
例えば靴だと・・・
KEEN / TAGHEE Ⅲ(キーン / ターギー3):左上
THE NORTH FACE / Shaved Hiker GTX(ノースフェイス / シェイブドハイカーGTX):左下
Columbia / Saber Ⅳ Outdry(コロンビア / セイバー4アウトドライ):右上
Merrell / BRAVADA MID WP(メレル / ブラバーダミッドウォータープルーフ):右下
価格は主に¥10000~¥20000台のものが多い。
比較すると
足首周りの高さや作り(左:マウンテニアリング、中:トレッキングハード、右:トレッキングソフト)
細かい足場でつま先に体重を掛けたときに靴底やアッパーの硬さによって大きな差が出ます(上:マウンテニアリング、左:トレッキングハード、右:トレッキングソフト)。岩場の多い山は細かい足場も多く、足にかかる負荷も増えるのでマウンテニアリングのような靴底のしっかりさがあると、靴底が捻じれにくくなり登り下りともに安定感があり歩きやすいです。
同ブランド、同価格帯のものですが作りのコンセプトによってソールパターンが違います。左が岩場向き、右が歩行(縦走)向き。
ハイキングシューズについては割愛させていただきましたが、このように登山靴と言っても色々な違いがあります。ただ高い価格の登山靴が良いわけでなく、靴それぞれに適した山があります。同じような価格帯でもブランドが変わればまた細かい作りや考え方の違いが出てきます。
上記のような分類、目的の中でなるべくご自身の足の形にあった登山靴を選ぶことがとても大切で、山歩きを快適にしてくれますし安全です。近郊低山から北アルプスなど3000m級の山など色々な山に登るようになると1足の登山靴で全ての山を快適に歩くのは困難になります。経験者の方は1足だけではなく2~3足と行く山によって使い分けている方も多いのではないでしょうか。柔らかい登山靴で岩場の多い標高の高い山を歩くのは足が疲労しやすくとてもリスクが高いです。逆に靴底の硬い登山靴でハイキングというのはリスクは低いですが、歩いているときの快適性はあまり期待できません。初心者や経験の浅い方は「目標の山」や「どんなスタイルで山を登りたいのか」を設定してそれに合う登山靴を選んでいただくと安全登山につながり安心して山歩きができると思います。
お客様の経験や体力、筋力などでも多少選ぶものは変わってきます。また人ぞれぞれ足型が違うように登山靴の木型もそれぞれ違います。同じメーカーの中でもモデルが変われば木型も違います。ぜひスタッフに相談していろいろな靴を試し履きしてご自身の足に合う靴を探してみてください♪
コロナウィルスが終息したらぜひご来店ください♪
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Staff / クサカベ
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