山の情報・知識 Feed

2021年6月26日 (土)

前回は 【北アルプス】表銀座のルート紹介 をしましたが、夏山登山におけるウェアレイヤリングをご紹介します。

P8050314

北アルプスに限らずですが夏の3000m級登山では寒暖差が激しいので防寒着は必須ですし、何日間もの縦走になれば雨に降られることもあるのでレインウェアは必須です。夏山なので7月末~8月中旬くらいを想定してご紹介します。

                                              

ウェアリスト

■ベースレイヤー

Tops①②:icebreaker /  M TECH LITE SS CREWE & LS CREWE

Photo_2

メインの行動着はこれ。アイスブレーカーのメリノウールは吸湿性、温度調節機能、速乾性、耐久性に優れていて普段使いも含めて毎日来ていても穴が開かない優れもの。防臭効果もあるので縦走で毎日着用しても臭いが気にならないので、着替えを何着も持って行く必要はなし。日差しがキツイ場合にはアームカバーをします。そして着替えや就寝時に着用する用にロングスリーブを1枚バックパックに。雨のときなどレインウェアを着た場合に内部の蒸れを軽減してくれるのもメリノを着る理由の一つです。

                                               

20210620_190818

この夏は icebreaker / AMPLIFY SS CREWE こちらを着用する予定。

                                              

Tops③:Rab / Pulse Hoody 

20210326_162333

最近活躍している紫外線対策 兼 肌寒いときに着ている薄手の化繊フーディ。薄手のものだとウィンドシェルも便利ですが、温暖な季節だとちょっと蒸れ感が気になるので専らこちらが大活躍中です。フードを被って頭周りの温度調節が出来て便利。薄手のベースレイヤーとしても着用可能。

                                              

アンダーウェア④:SAXX / Black Sheep

Ohqz1846

アンダーウェアも大切。縦走に限らずですが登山ではメリノウールのものを愛用中。SAXXは股ズレも起きずポジションが安定するのでおすすめです!

                                              

■パンツ

⑤:karrimor / 3D Taperd Pants

Img_8548

薄手、軽量で動きやすく、登山パンツっぽくないデザインが個人的にツボ。登山、トレランというかスピードハイクで使っていますが汗かいても生地がベタつく感じはありません。

                                               

■インサレーション(アクティブインサレーション)

⑥:ファイントラック/ポリゴンアクトフーディ

Img_8214

雪山登山の行動保温着として使っているものを使用。フリースより軽量でコンパクトになります。ダウンではないので濡れても保温力は落ちません。ダウンのように熱がこもりすぎないので寒いときの行動保温着としても使えます。

※個人的にインサレーションは9月に入るとダウンジャケットに変更します。

                                              

■レインウェア

⑦:THE NORTH FACE/Panmah Jaket

レインウェアは何日間もの縦走をする場合はGore-Texなど防水性と透湿性に優れたものがおすすめ。超軽量レインウェアなどかなり薄手のものになると天候悪化のときに寒さを感じやすいです。

※こちらは実際に着用してません。同等クラスのものを使用しています。

Img_8755

⑧:ファイントラック / エバーブレスフォトンパンツ

ストレッチして細身でも動きやすく、撥水性抜群です。サイドジッパーがダブルでベンチレーション代わりにも使えます。

                                              

他には、朝一の行動中など薄手の保温グローブやレイングローブがあると便利です。

                                              

レイヤリング

行動中:

P8050245

日中の行動中は主に①メリノ半袖④アンダーウェアメリノ⑤パンツを着用。

ガスったり、風があったり少し肌寒くなった場合は③Rab/Pulse Hoody や⑦レインジャケットをレイヤリングします。

朝一などは夏でも10℃以下になることもあります。そんなときは①メリノ半袖に⑥アクティブインサレーションや③Rab/Pulse Hoody、⑦レインジャケットをレイヤリング。

雨天時はもちろん⑦レインジャケット⑧レインパンツを着用します。

                                              

テント場:

P8270535

①メリノ半袖を②メリノ長袖に着替えて、③Rab/Pulse Hoody⑥アクティブインサレーションを重ねます。パンツは⑤のままのことがほとんど。それでも寒ければ寝袋を保温着代わりにすることもあります(寝袋はダウン量280gくらいのものを使用中)。

                                             

個人的には最近、上記のようなレイヤリングで歩いたりテント場で過ごしています。レイヤリングは経験値によっても変わってくると思いますので、色々試してみて自分に合うものを見つけることが重要です。どれくらいの気温で何を着れば自分は快適なのか、テント泊だけでなく日帰り登山でもジッポゲージなど温度計で気温を確認する癖をつけておくとどのウェアを着るか、どのウェアを持っていくか迷わなくなります。

                                              

★97th創業祭 最終週6月21(月)~28日(月)まではなんと13%ポイント還元!!★

あと3日間!!夏山準備にぜひご利用ください!

9713


▼好日山荘アプリ▼

Photo

最新入荷情報(店舗ブログ)や近隣の登山レポートなど

登山が楽しくなる情報を配信中♪

                                               

▼来店不要の代引きサービス始まりました▼

_img


▼商品や在庫のお問い合わせはコチラ▼


好日山荘 横浜西口店
045-317-1049

Staff / クサカベ

                                               

各SNSでも情報発信しています♪

Follow us!!

▼Instagram▼
Koujitusansou_yokohama_nametag

▼Facebook▼

F_logo_rgbblue_58                                              

▼twitter▼

Img_7733

2021年6月25日 (金)

最近、靴の接客をさせて頂いていると「今年は表銀座へ行く」という方が多い印象です。

P9092900

大天井岳から朝焼けの槍穂高

1日目にどこまで行くかによると思いますがゆったり目に計画を組むと3泊4日、ちょっと詰め込むと2泊3日というところでしょうか。

                                               

P9082807

合戦小屋でスイカ食べたり

                                               

P9082849

一旦下って稜線に戻って、あの最後の登りが。。。個人的には1日目に大天荘まで行ってしまうことが多く、最後の大天荘への登りが辛いですが(笑)

                                               

P9082870

大天荘だと燕山荘に比べて来る人も少なく小屋・テント場から山頂も近く景色が素晴らしいのでおススメです♪大天荘のテント場は何度でも訪れたい場所です。

                                               

P9092894

2日目の朝は朝陽に照らされる槍穂高がモルゲンロートだったらもう最高です♪

                                               

P9092922

大天井ヒュッテに降りて、喜作新道へ。

                                               

P9092945

比較的歩きやすい道が続き、赤岩岳付近からの展望が素晴らしいです♪段々と槍ヶ岳が近づいてきます。

                                               

P9092946

ヒュッテ西岳の冷やしトマトは汗かいた体に沁み込みます♪

                                               

P9092950

水俣乗越に降りるのに長い梯子と浮石も多いので注意です。

                                               

P9092956
水俣乗越から岩場や梯子が連続する東鎌尾根に入ります。写真左側に赤い服の人がいるのがわかるでしょうか?

                                               

P9092960

梯子の連続

                                              

P9092963

岩場の稜線を歩いて

                                              

P9092964

垂直に近い梯子を降りる

                                              

P9092973

しばらく登ると目の前に槍ヶ岳とヒュッテ大槍が!

                                              

P9092980

まだ岩場は続くので気を引き締めて行きましょう。相方がなかなかにデカいバックパックを背負っていますが、私も当時は60L背負っていたかな。今となっては私は45L、相方は40Lのバックパックでテント泊縦走しています。

                                              

P9093040

槍ヶ岳山荘テント場と大喰岳

しばらくすると槍ヶ岳山荘に到着です。その日に槍ヶ岳山頂に行くかはあなた次第!

                                            

先日インスタで投稿した唐松岳の写真もそうでしたが、この時もまたもや7年前のようです・・・笑 

表銀座歩く予定の方は上記写真、下記登山レポートも参考にしてみてください!

「槍ヶ岳東西鎌尾根縦走 1日目・2日目」

「槍ヶ岳東西鎌尾根縦走 3日目・4日目」

こんなブログ書いてたらまた表銀座歩きたくなってきました!こういった縦走登山をするには必要なものは色々ありますね。メンバーズポイント13%還元のうちに揃えておきましょう♪

次回はウェア編を予定しています♪

                                              

★97th創業祭 最終週6月21(月)~28日(月)まではなんと13%ポイント還元!!★

あと4日間!!夏山準備にぜひご利用ください!

9713


▼好日山荘アプリ▼

Photo

最新入荷情報(店舗ブログ)や近隣の登山レポートなど

登山が楽しくなる情報を配信中♪

                                               

▼来店不要の代引きサービス始まりました▼

_img


▼商品や在庫のお問い合わせはコチラ▼


好日山荘 横浜西口店
045-317-1049

Staff / クサカベ

                                               

各SNSでも情報発信しています♪

Follow us!!

▼Instagram▼
Koujitusansou_yokohama_nametag

▼Facebook▼

F_logo_rgbblue_58                                              

▼twitter▼

Img_7733

2021年6月23日 (水)

Dscf6848

今年こそ、日本の頂上3776mへ!
「富士山頂への近道」好日山荘 横浜西口店では
富士登山に関するご相談を受け付けております。

どんな道具が必要・・・?
どんなルートで登ればいいのかな・・・?
どんな準備をすればいいのかな・・・?

などなど
どのようなご質問でもOK!
登山初めての方でも、以前挑戦して登頂できなかった方でも、
どんな方でも歓迎いたします!

あなたの富士登山を応援いたします!


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

2106_1080x1080


6/28(月)まで、
好日山荘創業祭 開催中です!
会員様限定ポイント10%還元!
(通常ポイント5%+期間限定スペシャルポイント5%)
※クリアランス、アウトレットなどは対象外です。


▼商品や在庫のお問い合わせはコチラ▼

                                              
好日山荘 横浜西口店
045-317-1049

各SNSでも情報発信しています♪ Follow us!!

▼Instagram▼
Koujitusansou_yokohama_nametag


                         

▼Facebook▼

F_logo_rgbblue_58                                              

▼twitter▼

Img_7733

2021年6月15日 (火)

店頭で接客させて頂いていると北アルプス槍ヶ岳・涸沢・立山などを計画しているという方が段々と増えてきた印象です。今年は去年と違い、南アルプス北部、富士山も入山できそうなので行き先の選択支は広がりますね♪

日本アルプスなど標高の高い山の夏山はほんとに短いですが、無理な計画のないよう入念な準備・道具の確認・計画をしましょう。もちろん計画だけでなく体調管理も万全にするのをお忘れなく。山の筋力・体力は山を歩かないと維持できないので、しばらく登山していない方は山の体力の低下に注意です。近くの山からでも歩いて山に体を慣らしましょう♪

                                              

良かったら去年のものですが、下記登山レポートも参考に計画してみてください♪

■剱岳

P8040143

「盛夏 剱岳 別山尾根 1日目」

「盛夏 剱岳 別山尾根 2日目」

                                              

■黒部源流付近

P8280605

「黒部源流の山々へ 1・2日目」

「黒部源流の山々へ 3日目」

                                               

■槍ヶ岳・大キレット

P9151178

「テント泊で初秋の大キレット 1日目」

「テント泊で初秋の大キレット 2日目」

「テント泊で初秋の大キレット 3日目」

※全てテント泊山行です。行動計画はご自身の体力に合わせて変更しましょう。7月は休みが少ないのでなかなか北アルプスなどには行けず、8~9月のものになっていますがご了承ください。

                                              

Img_8926

休みの都合上7月は縦走できないので8~10月くらいにかけて、個人的に今年は①読売新道と赤牛岳、②不帰キレット、③ジャンダルムが歩きたいなぁと計画しています♪

                                              

Img_6862

「Tips#6 テント泊縦走パッキング術」

テント泊の方は去年書いたブログですが、↑↑こちらもぜひ参考にしてみてください。

                                              

Img_8927

山小屋泊の場合はシュラフシーツやシュラフ(寝袋)を持参してくださいというところがほとんどです。

左:イスカ/エアドライト190 ¥24,750(税込)

右:イスカ/シルクシーツレクタ ¥8,800(税込)

                                                  

どこの山小屋も完全予約制ですが、テント泊でも場所・日程によっては予約制になっているので確認をお忘れなく。山小屋ではしっかり感染症対策をしていますので、登山者も協力して夏山を楽しみましょう♪

                                               

★97th創業祭 6月28日(月)まで10%ポイント還元!★

夏山準備にぜひご利用ください!

97


▼好日山荘アプリ▼

Photo

最新入荷情報(店舗ブログ)や近隣の登山レポートなど

登山が楽しくなる情報を配信中♪

                                               

▼来店不要の代引きサービス始まりました▼

_img


▼商品や在庫のお問い合わせはコチラ▼


好日山荘 横浜西口店
045-317-1049

Staff / クサカベ

                                               

各SNSでも情報発信しています♪

Follow us!!

▼Instagram▼
Koujitusansou_yokohama_nametag

                         

▼Facebook▼

F_logo_rgbblue_58                                              

▼twitter▼

Img_7733

2021年5月31日 (月)

Dscf6817

(右)昭文社 山と高原地図29 丹沢
1,100円(税込)

(中)吉備人出版 西丹沢登山詳細図
檜洞丸・大室山・畦ヶ丸・大野山
942円(税込)

(左)吉備人出版 東丹沢登山詳細図
大山・塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳
990円(税込)


登山は歩いて・登って体験することですが、
これからの梅雨の時期は雨も多く
出掛けることが出来ない日も多い事でしょう。

そんな時には、地図はいかがでしょうか?
地図を眺めて登った事のないルートを調べる・・・
こんなところにこんな山やモノが?・・・
などなど、見ているだけでも楽しい事がたくさんあります。

横浜西口店のある神奈川県の山と言えば、やはり丹沢。

Dscf6818

一番有名なのは、昭文社の山と高原地図でしょう。
丹沢の全体の登山ルートや行動時間、麓までの交通機関の情報、登山道の状況、山の様々な話など、膨大な情報がこの地図に盛り込まれています。

吉備人出版の地図は、東サイドと西サイドに分かれています。
16500分の1と縮尺も緩やかで、地形の等高線も地図では大きくなっています。
ルートに特化した地図で山と高原地図の50000分の1では書ききれなかった
細かいマイナールートまでしっかりと載っています。
(山と高原地図にあったようなルート以外の情報が掲載されていません。)

丹沢 鍋割山周辺での比較です

↓ ↓ ↓

Dscf6823
昭文社 山と高原地図29 丹沢

Dscf6819
吉備人出版 東丹沢登山詳細図
山と高原地図にはなかった鍋割山北尾根などが記載されています。
これは新しい発見ができそうで楽しいですね!

昭文社 山と高原地図で大まかな計画や情報を取得し、
吉備人出版の登山詳細図でルートの調整や細かい地形情報などを取得して修正する。
こんな山行計画の立て方がよいのではないでしょうか?

地図を見て新しい発見が出来ると思います。
また地図の読み方などを学べば、より地図と登山を楽しむことができるでしょう。

雨の休日は地図で楽しむ。アリだと思います。


▼商品や在庫のお問い合わせはコチラ▼

                                              
好日山荘 横浜西口店
045-317-1049

各SNSでも情報発信しています♪ Follow us!!

▼Instagram▼
Koujitusansou_yokohama_nametag


                         

▼Facebook▼

F_logo_rgbblue_58                                              

▼twitter▼

Img_7733

2021年2月28日 (日)

春が近づいてきましたね♪でも山の花や新緑はまだもう少し先ですが、山麓には花が増えてくる季節です。緊急事態宣言が解除されれば少し出掛けやすくなりますので、そろそろ・・・という方も多いのでは?おすすめルート紹介と必携品の装備紹介を。

                                              

丹沢で花を見るおすすめルート

・去年2020年3月12日に行った寄~不動尻の丹沢縦走

4a4c89890b817eb05875bcb252eb4911

不動尻のミツマタ群落

                                              

P3121439

寄の河津桜

登山レポート「ミツマタを見に 寄から丹沢縦走して不動尻へ Hike&Run」

そこそこ距離があるので初心者の方にはあまりおすすめできませんが、登山口で河津桜を見て、下山口でミツマタを見るというプラン。

                                              

・ミツマタと言えば

P3310542

2016年3月31日 西丹沢ミツバ岳

登山レポート「ミツマタ満開なミツバ岳(西丹沢)」

登山してミツマタと言えばここですね♪

                                               

登山道の最新情報は各々でご確認ください。

丹沢大山エリアの登山道通行情報

                                               

近郊の日帰り登山でも”必ず”持っていく装備

靴やザック容量は登山スタイルによって結構変わってきてしまいますが、基本装備の変わらない部分をご紹介。

Img_8454

防寒・天候急変に備えレインジャケット、薄手のフリースグローブ

                                              

Img_8451

ヘッドライト、ファーストエイドキット、水1~1.5L

                                               

Img_8450

お湯を沸かすだけの約150gの軽量バーナー&クッカーシステム

クッカー:エバニュー/チタンマグポット500

燃料:固形燃料エスビット

五徳、風防(スタッフ私物:店頭取扱いなし)

                                               

Img_8452

レキ/ブラックシリーズマイクロバリオカーボン

あと最近は距離や標高差があるルートでは折りたたみストックを1本だけ念のために持ち歩くことが多いです。写真にはありませんが、他には行動食、モバイルバッテリーなど。

                                              

ウェアは気温次第なので悩ましいところですが、

Img_8455

上:メリノウール薄手の長袖か半袖(アイスブレーカー)、そして少し寒ければウィンドシェル

下:パンツは夏用(パタゴニア/テレボンヌジョガーズ)

というのがほとんどです。3月と言ってもまだ寒くなることもあるので、予想天候・気温によっては防寒着やレインパンツをプラスします。

                                              

3月は雪山登山もまだまだ行きたいし、春を感じに行きたいしと忙しい季節です(笑)しっかり装備で安全に山を楽しみましょう♪


★GsMALL★

ペツル/アクティックコア

プラティパス/プラティパス2

レキ/ブラックシリーズマイクロバリオカーボン

アイスブレーカー/テックライトロングスリーブポケットクルー


▼来店不要の代引きサービス始まりました▼

_img


▼商品や在庫のお問い合わせはコチラ▼

                                              
好日山荘 横浜西口店
045-317-1049

Staff / クサカベ

                                              

各SNSでも情報発信しています♪ Follow us!!

▼Instagram▼
Koujitusansou_yokohama_nametag


                         

▼Facebook▼

F_logo_rgbblue_58                                              

▼twitter▼

Img_7733

2021年2月 1日 (月)

本格雪山登山装備とパッキング紹介。

冬の北・中央・南アルプス、八ヶ岳、谷川岳・平標山など上信越の山々、上州武尊山・日光白根山・那須岳など北関東の山々など樹林帯を越えて稜線などをアイゼン・ピッケルを使って歩く本格雪山登山は無雪期とは全く装備が異なります。バックパックやベースレイヤー、ヘッドライト等々無雪期のものを流用できるものもありますが、ほとんどの装備が変わって一から揃えるような感じになるのでお金がかかります(笑)冬にしか見られない景色を楽しみに行くわけですが、それだけリスクが高いとも言えます。

                                              

本格雪山登山装備

Img_8344

[冬靴]、アイゼン&アイゼンケース、ゲイター、グローブ(インナーグローブ2セット、一体型グローブ、オーバーグローブなど4~5種類ほど)、行動食&非常食、バーナー&クッカー、ツェルト、ファーストエイド&エマージェンシーキット、ヘッドライト、ゴーグル&サングラス、バラクラバ、保温ボトル、ハードシェル上[下]、インサレーション、ストック、ピッケル

写真掲載していませんが、日焼け止め、リップクリーム、モバイルバッテリー&ケーブル、地形図など山岳地図とコンパス、GPSなども必須でしょう。

雪山登山初心者向きコースの八ヶ岳北横岳や黒斑山、赤城山、入笠山などだと12本爪アイゼン・ピッケルはなくても大丈夫ですが、北横岳や黒斑山は標高があって気温が低いことも多いので冬靴はあった方が安心です。

※[ ]ものは身に付けるのでバックパックにはパッキングしません。ハードシェルパンツは人によって変わるかもしれませんが個人的には登山口から履いていきます。

                                              

バックパック:日帰り約30~35L、小屋泊約35~40L(できたら雪山対応のものがおすすめ)

・雪山登山対応バックパックとは?

Img_8352

ピッケル専用ホルダーがあったり。

                                              

Img_8351

背面パネルがメッシュがない、もしくは少なく雪が付着しにくいもの。

アルパインクライミング向けのバックパックの多くがこのような構造になっています。

・上記使用バックパック patagonia / Ascensionist Pack 35L ¥21500+tax

                                              

パッキング

①ツェルトやファーストエイド&エマージェンシーキット、バーナー&クッカー、非常食など行動中ほぼ使わないものはバックパックの底へ。

②次にハードシェル、ゲイター、アイゼン、グローブ、ゴーグル、バラクラバなどを入れます。

③インサレーションや保温ボトル、行動食(ナルゲン500mlなどに入れておくとグローブしたままでも食べやすい)、サングラスなど頻繁に取り出すものはパッキングの一番上や雨蓋のポケットなどに入れます。

Img_8348


Img_8350
                                             

④最後にピッケルやストックを外付け

Img_8353

ピッケル、ストックは実際に山を歩いているときはどちらかは手に持っています。

                                              Img_8354_2

山小屋泊の場合は上記装備プラス「ダウンパンツ、ダウンシューズ(テントシューズ)、シーツ」があると快適です。冬の山小屋は暖房がついていても寒いことが多いので。全部一緒にドライバッグに入れて圧縮してバックパックの底に入れておきましょう。

                                              

Img_8347

また状況によりチェーンスパイク(アイゼン)、ヘルメット、ワカンまたはスノーシュー、ショベル、プローブ、ビーコンなどが必要です。

                                              

雪山に限らずですが、あまり外付けを多くすることはオススメできません。特に斜面で物を落とした場合は手に戻ってくることは難しいでしょう。外付けしたい場合はしっかり落とさないよう取り付けを工夫しましょう。

あとは安全に雪山登山を楽しむために、道具を使う技術と地形図や天気図が読める力、状況判断力が必要になってきますのでこの辺は勉強と経験ですね。最初はなるべく雪山経験者と一緒に行ったり、ガイド登山を利用するなどがおすすめです。こんな装備を並べていたら雪山に行きたくなってきてしまいました。早く雪山行きたい!


▼商品や在庫のお問い合わせはコチラ▼

                                              
好日山荘 横浜西口店
045-317-1049

Staff / クサカベ

                                              

各SNSでも情報発信しています♪ Follow us!!

▼Instagram▼
Koujitusansou_yokohama_nametag


                         

▼Facebook▼

F_logo_rgbblue_58                                              

▼twitter▼

Img_7733            

2021年1月25日 (月)

さて、前回と言っても結構月日が経ってしまいましたが(汗)、登山靴を大きく4つに分けて解説しました。⇒【安全な山歩きのための登山靴の選び方】
 

Img_8325

行く山によって履くべき登山靴は変わってきます。装備不十分であると疲労しやすく遭難や滑落のリスクも高くなります。最後は自分の足に合う靴が選べるかどうか、ちゃんと靴を履けているかで靴の性能を最大限に引き出せるかが変わります。フィッティング(フィット感)はとても大切なので1足だけでなく色々なモデルを試着して比較していただくと良いと思います。
                                               

サイズ(長さ)

足の実寸から1〜1.5cm大きいサイズが適正サイズです。女性だと0.5〜1cm大きいサイズで大丈夫な場合もあります。
                                               

Img_8315

好日山荘では写真のような測定器(ゲージ)を利用してサイズを確認させていただいています。実際の自分の足の大きさを知っている方はかなり少ないです。靴サイズはメーカーによって様々なので〇〇cmに拘り過ぎないこと。特に海外メーカーは日本サイズで作っていないので換算表はおおよそです。履いた感覚を大切にしてもらうと良いです。
                                               

Img_8316

長さ確認の際におおよその足幅をチェックさせていただきます。長さの数値で横の線を見ます。線から足幅が大きくはみ出ていると幅広く、内側だと幅狭になります。さらに甲周りのボリュームや指先の形状を確認させていただきます。 測定した足型を元にフィットしそうな靴をお持ちしています。
                                                

Img_6201

簡易的にサイズ感を確認するには、靴からインソールを出して足を乗せた時や

                                              

Img_8327

靴に足を入れてつま先を靴にくっつけた時にかかとに人差し指1本くらい(約1cm)の余裕があるかで確認できます。これ以上のスペースは必要ありません。
                                               
参考までに、スタッフ クサカベ は足の大きさは26.0cm(左足が大きい)で登山靴の場合は中厚手のソックスを履いてスポルティバはEU43(27.3cm)、inov8はUK8.5(約27.5cm)、salomonは27.0cmを履きます。靴下は24.0〜26.0などの多くのブランドのMサイズを着用します。トレランシューズで薄手のソックスの場合は27.0cm相当を履くことが多いです。
 

木型

Img_8323

メーカーによって木型が変わるのではなく、靴によって木型は変わるので同じメーカーの靴でも合わないものは出てきます。幅が狭いからと言ってサイズアップするのはあまりおすすめできません。つまずきやすくなったり、かかとが浮きやすくなったり、指先で力を入れにくくなります。幅が狭い場合は違う木型の靴にするほかありません。足幅以外にも甲周り、踵周り、足首周りのフィット感が靴によって違うので店内で歩いてチェックしましょう。
                                              

Img_8322

日本ではよく「D、E、EE(2E)、EEE(3E)」などアルファベットでJIS(日本工業規格)表記されることがあります。これは足幅ではなく、長さに対しての足囲なので足幅とは若干異なります。
                                               

フィット感の確認

足指は少し動かせ、かかとの浮きがないか、横や縦にズレないかなど簡易的な登山道で試していただきます。斜面を歩くときは平地を歩くより歩幅を狭め、足裏全体を同時に着地させるように歩きます。
                                              

Img_8318

登りで踵が浮かないか
 

Img_8319

下りで前にずれてこないか

                                              

Img_8320

横向きで負荷をかけたときに横ずれしないか
   
登山のレベルが上がっていくとよりフィット感は大切になります。ただこの「フィット感」というのは言葉で表現するのがなかなか難しく、緩い・狭いの好みもありますし、人によってその感覚が違うので接客させていただいていても特に難しく感じる部分です。面で当たっていると良いと思いますが、点で当たっているのは痛みになりやすいです。ぴったりフィットした靴は重量を軽く感じられ、歩きやすいです。
                                              

Img_8321

フィット感は靴紐の締め具合も影響するので、スタッフが紐を締めた時のように足にフィットするよう足先〜足首周りまでしっかり紐を締めることが大切です。他の靴を履くスポーツと同様に登山もスポーツです。緩い靴でプレイしませんよね?そして登りも下りも紐の締め方は同じです。⇒ブログ【登山靴の紐の締め方】
 
足のむくみもなくはないですが、それよりも足裏が疲労することによって土踏まずアーチが落ちて足幅が広がることの方が影響しやすいです。むくむからと言って横幅に余裕がありすぎるのは良くありません。
                                               

靴下(ソックス)

Img_8326

靴下はとても大切です。無雪期の登山では中厚手のクッションのあるものを1枚で履くことが多いです。どうしてもゴアテックスなど防水透湿性素材が入っていて蒸れやすいので吸湿性と速乾性のあるウールやメリノウールが混紡されている登山用靴下がおすすめです。靴下の厚みで靴のサイズやフィット感は変わります。ダーンタフやスマートウール、ファイントラックなど他にも色々ご用意しています。
                                               

インソール(中敷き)

Img_7100

別売りのインソールに入れ替えることにより疲れにくくしたり、体幹が安定したりと足をサポートすることができます。フィット感が向上することもあります。当店ではSuperfeetをおすすめしています。⇒ブログ【SUPERfeetインソールで快適な山歩きを♪】

                                               

Cjuk3037

靴売場に靴の種類がいっぱいあったとしてもその中から自分の足に合う靴はそう多くはありません。
 
最後は実際に山で履いてみないとわからないこともなくはないではないですが、試着の際に登山を想定して色々な角度で足を置いたり、負荷をかけたりしっかり試し履きしてもらうほかありません。見た目も大事な部分ではありますが、見た目だけで探すと足にフィットする靴が見つかるのは遠回りになってしまうかも…ご不明点はスタッフまで!
 

▼商品や在庫のお問い合わせはコチラ▼

                                              
好日山荘 横浜西口店
045-317-1049

Staff / クサカベ

                                              

各SNSでも情報発信しています♪ Follow us!!

▼Instagram▼
Koujitusansou_yokohama_nametag


                                              

▼Facebook▼

F_logo_rgbblue_58                                              

▼twitter▼

Img_7733            

2021年1月22日 (金)

登山靴を買いに来られたお客様の靴紐を締めさせていただくんですが、特に初めての方は「こんなに締めるんですか?!」と言われます(笑)普段の靴は靴紐緩くして履いている方が多いのでびっくりされるのも分からなくはないんですが。。。
                                              
登山靴、トレッキングシューズ、ハイキングシューズの靴紐を締められていますか?自分の足にフィットする登山靴を選べても靴紐が締められていなければ靴の性能が発揮されません。登山もスポーツなので、足にフィットする様に締めることが大切です。ギューギューに締める訳ではありません。靴紐が緩んでいると靴の中で足がずれてしまうので、足裏が疲れやすいですし、最悪の場合靴ずれになります。
 
                                               

登山靴の紐の締め方

それでは締めてみましょう♪

Img_8331

①まずは靴紐をつま先の方まで緩めます。

                                               

Img_8332

②靴に足を入れてかかとをトントンと地面に着いてかかとを合わせます。
 
                                               
 

Img_8333

③つま先を地面から浮かした状態で、足先から足にフィットするように紐の交点を引っ張って締めます。

                                              

Img_8334

④1つ下の交点もしくはアイレット付近を抑えて緩まないようにします。ここがポイントです。1回手を放してしまうと靴によっては締めたところが緩んでしまうことがあります。

                                               

Img_8335

⑤ ③④を繰り返して足首まで進みます。靴によっては足首周りにフックがあって靴紐がロックするパーツが付いたものもあります。甲周りの靴紐が締まっていないと靴の中で足がズレる原因になります。
                                              

Img_8336

⑥足首の周りはフックの上から引っ掛けてから軽く"キュッ"と締めます。この締めるというのが大切で、フックに靴紐をただかけるだけではダメです。フックは上から、下からかけるのにどちらが正解というのはないですが、上からかけた方が緩みにくい気がします。足首の周りの紐が緩んでいると足首が痛くなることが多いです。

                                              

Img_8337

⑦最後は蝶々結びをするかと思いますが、実際の登山時は最後の結び目は「ベルルッティ結び・イアンノット」などをすると緩みにくくて良いです。この辺は「解けない靴紐の結び方」などでネット検索すると色々と出てきますのでぜひ。
                                              
 
Instagramで動画も投稿してますので良かったらご覧ください。⇒【登山靴の紐の締め方】
 
特に初心者の方は締め慣れていないと思いますので登山に出掛ける前に練習しておくと良いですよ♪

 ▼商品や在庫のお問い合わせはコチラ▼

                                              
好日山荘 横浜西口店
045-317-1049

Staff / クサカベ

                                              

各SNSでも情報発信しています♪ Follow us!!

▼Instagram▼
Koujitusansou_yokohama_nametag
                                              

▼Facebook▼

F_logo_rgbblue_58                                              

▼twitter▼

Img_7733            

 
2020年10月15日 (木)

20201008_071437

紅葉を求めて東北の飯豊連峰に2泊3日(+前泊)の最終日です。

前日に雨予報が出ていたので大石ダムまで歩く予定でしたが

丸森尾根から飯豊温泉へエスケープしました…残念。

1日目 / 2日目

ルート3日目

頼母木小屋―地神山北峰―丸森尾根―飯豊山荘

行動時間:約4時間(7:00~11:00)+林道歩き1時間半(飯豊山荘―飯豊梅花皮荘)

20201008_065018

雨が落ち着くのを見計らって一気に下りました!

20201008_071145

天気は悪いですが紅葉は真っ赤です。

20201008_075801

丸森尾根は登山道に雨が川のように流れていました…

20201008_081350

 

20201008_090142

苔は元気いっぱいな天気。

20201008_091005

山形側のルートはどこも斜度がきついので大変ですが、視界が開けると良い景色です。

20201008_092320

夫婦清水への分岐は分かり易いですが、夏場は虫が多いとのこと。

20201008_110259

下山口の飯豊山荘前。ラストスパートの岩場から続く急斜面が結構大変でした。

丸森尾根から登る人はペースが上がらずに苦労しそうですね…

20201008_112030

のんびりバス停のかいらぎ荘を目指します。

20201008_120051

20201008_121316

バスの時間までお風呂でリフレッシュ♪お世話になりました。

PICK UP ITEM!

■アイスブレーカー テックライトロングスリーブポケットクルー

テックライトロングスリーブポケットクルー メンズ

テックライトロングスリーブポケットクルー レディース

Img_7522

日中は殆どウールシャツ1枚で、休憩中にジャケットを羽織ってました。

朝晩は冷え込むので通気性のいいフリースと重ね着です。

寒暖差に対応してくれるメリノウール Icebreaker / TECH LITE LS POCKET CREWE

蛇足:あったら良かったアイテム

■ダウンパンツ!

東北の寒暖差は厳しく、3シーズンのシュラフ(イスカAIR280X)だと+防寒着でちょうどでした。(上はフリース下は…ダウンジャケット履きましたw)

あれば日の入りまで景色を眺めたり、朝の冷えこむ中の撤収が億劫にならなくなると思います!

紅葉テント泊のオススメ防寒グッズ!

▼商品や在庫のお問い合わせはコチラ▼

好日山荘 横浜西口店
045-317-1049

Staff / オダ

                                                                         

各SNSでも情報発信しています♪ Follow us!!

Photo_6

 Photo_7

                                                                      

Photo_8