こんにちは、町田店スタッフです。
11月に入ると急に寒くなり始めたので、季節の移り変わりの速さを実感しています。
さて、冬が近づくにつれて山で気になるのは雪や凍結といった路面状況などが考えられます。
お客様からよく聞かれることとして、「チェーンアイゼンを買うべきか、軽アイゼンを買うべきか?」
という事を質問される場面が多いので、今回はそんなお悩みについて考えてみましょう。
どのような違いがあるか
軽アイゼンとチェーンアイゼンではそもそもどのような違いがあるのか、
まずはその違いから見てみましょう
チェーンアイゼン
ブラックダイヤモンド アクセススパイク ¥7,300+tax
チェーンアイゼンは基本的にはどのような靴にも装着することができ、
刃が足裏全体に有るので、歩いていても違和感が少なく歩くことが出来ます。
そのため前日に降った雪が溶けて再度凍っているような凍結や踏み固められた雪道などでは
効果を発揮しやすいですね。一方で、刃が短いので雪が積もっているような地面や
傾斜が強い道などでは、深く刺さることが出来ずに滑ってしまう事もあります。
軽アイゼン
エバニュー 6本爪アイゼン 調整無しモデル ¥6,200+tax
一般的に軽アイゼンは4~6本爪のアイゼンの事を指し、
ベルトやバンドなどで固定して使います。
バンド紐で固定するモデルは多少慣れが必要ですが、
べルトで留めるようなモデルは装着も容易で
チェーンアイゼンと比べても遜色がないほどに簡単です。
多くの軽アイゼンは靴の中央部の土踏まずの位置に刃が集中します。
そのため何もない平地で装着すると高下駄を履いているような感覚になりますが、
雪道などで立てば刃がしっかりと刺さるので違和感はほとんどありません。
中央部にはアンチスノープレートが付けられており、足裏に着いた雪がダマになりにくく、
チェーンアイゼンと比べ刃が長いので雪道に対してしっかりと刺すことができるので、
より滑りづらく、安全に歩行することができます。
大きさや長さがこんなにも違うんですね!
どの様に使い分ければいいの?
基本的には氷道や踏み固められた雪道といった氷に強いのがチェーンアイゼン
雪が積もっていたり、踏み跡が少ないような雪道のような雪に強いのが軽アイゼンです。
さらに、斜度が急であったり、蹴りだして刺さらないといけないような本格的な雪山であれば
前爪がある10・12本爪のアイゼンが必要という事になります。
雪が積もった丹沢や奥多摩・箱根などの日帰り低山であれば、
天候次第では雪が溶けてチェーンアイゼンでも事足りる場面が多いですが、
日の当たらない北側斜面などでは雪も残りやすいので
軽アイゼンをお持ちになるのがオススメです。
八ヶ岳や南アルプスなどの冬場の林道歩きや夏場の雪渓歩きなどでは、
雪道以外にも石や根っこなど障害物が出ている事もあるので、
歩きやすいチェーンスパイクがオススメです。
ただ、その時の気温や天気、積もり方などといった気象条件やコース状況、
その人の登山スキルなどによっても左右する事はありますので、
不安な場合はスタッフにお聞きください。
皆さまのご来店をお待ちしております。