山の情報・知識 Feed

2018年2月26日 (月)

いつも松本パルコ店をご利用いただき、ありがとうございます。

スタッフ 杉原です。

昨日は久しぶりに冬の一ノ倉沢に入りました。

一ノ倉沢は一歩踏み入れた瞬間から常に雪崩のリスクにさらされているので、どの山域よりも緊張感があります。

今回は一ノ沢左方ルンゼのアイスから一二ノ沢中間稜に詰め上げ、最後は東尾根に上がってオキの耳を目指すプランとしました。

P2241017 左方ルンゼの氷、今年は痩せています。

P2241019 上部、雪田の後のF5。ぱっと見、埋まってそうでしたが、実際にはチョックストーンの乗越しで手応え十分でした。

この日は、日本海を低気圧が通過する予報で夕方から天気が崩れると思っていましたが、

P2241020 青空が消えて高曇りになってきたと思ったら、30分後、

ちょうどルンゼを抜けたところで吹雪きとなりました。この後の雪稜は中止して、積もらないうちに急いで下降。

P2241022 急いで降りる!駆け下りました。

P2241024 低気圧の通過がもたらす雪は湿雪。出合に戻ってきた頃にはけっこう濡れてしまいました。

山の天気は変わりやすいものですが、天気の変化を予測して山に入ることが大事ですね。

特に谷川岳のように天候が急変したり、局地的に悪天に見舞われることがある山域では要注意だと改めて思った山行でした。冬の谷川岳は、ロープウェイを使って天神尾根からアプローチすれば比較的手軽に登れるので近年人気ですが、山頂付近でガスに巻かれれば下降する方向を誤ってしまうこともあるので、事前の気象情報をよく確認して登っていただきたいと思います。

一ノ倉沢出合からすぐのところにすでに全層雪崩の巨大なデブリが出ていました。一ノ倉尾根下部の斜面からのものです。まだ斜面に大きなブロックが残っていました。また、一二ノ沢中間稜の一ノ沢側斜面にも大きなグライドクラックが入っていました。下の斜面にシワが入っていたので気温が上がれば落ちそうです。

皆さま、残りのシーズンも気を付けて山を楽しみましょう。

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2018年2月14日 (水)

いつも松本パルコ店をご利用いただき、ありがとうございます。

スタッフ 杉原です。

不器用なので、登り方にクリエイティブさが要求されるアイスクライミングに苦手意識があって、あまり積極的に行っていません。

しかしそうすると、なおさら苦手になっていくので、シーズンに最低1本は大きなアイスを登ろうと決めています。

今年は南アルプス荒川出合の「夢のブライダルベール」を登ってきました。

Dsc_0015 3ピッチ、100mちょっとの長さでしょうか。

2段目が核心ですが、中央の洞窟を挟んで左の氷柱はバーチカル10mのあと、すぐに傾斜が落ちます。ツララは無く、面氷が形成されていたので快適そうでした。Ⅵは無いと思います。洞窟右の氷柱は昨日時点では若干シャワーしていました。氷質が安定していた洞窟側からツララを壊して取り付きましたが、出だし4mが被っていてスクリューセットに耐えきれず、テンションしてしまいました。無念です。最終ピッチはシャワーがひどく、びしょ濡れになってしまい不快でした。

もっと上手くなって、サクッと登りたいものです。

さて、オススメ紹介です。

本気用ジャケットは勿体ないなー、と思って使い込んだジャケットに撥水処理をしてアイロンをかけて着て行ったのですが、この撥水処理が無かったらアンダーまで濡れていたでしょう。かなり助けられました。

Img_0715 http://www.kojitusanso.com/shop/g/g0799756005031/

洗濯器に溶液を投入してコーティングするタイプですが、スプレーより絶対いいです。持続性も全然違います。

最終ピッチでシャワーを浴びたアウタージャケットは生地に水が染み込んでおらず、ジャケット表面で水滴のまま凍っており、払い落として復活。インナーは濡れませんでした。

対してオーバーパンツの方は、新しいものを防水処理しないで履いていったのですが、表地のナイロンが吸水してしまってずっと凍ったまま。インナーのフリースパンツも濡れてしまい、冷たく不快でした。

ウエアが汚れていたり汗が染み込んでいる場合は、クリーナーで洗濯してから撥水処理しましょう。

http://www.kojitusanso.com/shop/g/g0799756005123

2in1もあります。

http://www.kojitusanso.com/shop/g/g0799756005024/

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2018年2月 9日 (金)

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 berghaus

『HYDROSHELL CAP』

¥5,200 → ¥3,120 40%OFF!!!

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防水透湿素材「HYDROSHELL」をラミネートし、裏地には起毛素材を充てています。

防水ということは「防風」でもあるということですので、ニット帽のように風で冷たくなることもなく、雪が付着することもありません。

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キャップのツバは形状維持フレームが内蔵し、状況によって起こすこともできます。

耳元まで覆ってくれるので非常に温かく、風が強く寒い時も

「これ+ネックウォーマー+ゴーグル」でアウターシェルのフードを使用しなくてもそこそこいけます↓

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フードをかぶらなくても良いということは、非常に視界も広く取れ、フードのストレスを感じない利点があります。

ここで問題となるのが、耳あての対応。

このままだとおさまりが悪い。とくに風が吹いたり、耳あてを上にあげた時などはばたついでしまいます。

そこで、細引きとコードロックを用いてループを取り付けます。

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このようにすることで、耳あて使用時も、起こした時も、しっかりと頭部に密着させることができます↓

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200円もあれば簡単にアレンジできますので、セットでの購入をお勧めします。

是非お試しください!

松本パルコ店 林

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2018年2月 8日 (木)

2018年もあっという間に1ヶ月が過ぎ、2月になりましたね。

松本では連日厳しい冷え込みが続き、雪はあまり降っていませんが毎日朝は-10℃近くまで気温が下がっています。

そんな状況ですが、先週末の2月4日、平地でも雪が降った後に運よく天気が回復したので八ヶ岳・天狗岳に行って来ました!

おおよそのコースタイムは渋の湯(7:20)→黒百合ヒュッテ(9:00)→東天狗岳(11:30)→西天狗岳(12:15)という感じ。

黒百合ヒュッテに到着時は天候が悪く、回復を待つため1時間ほど停滞しています。

今回は単独行でしたが、ヒュッテでの停滞時に関西からお越しのYさんと意気投合し、途中からですがご一緒に登山をさせて頂きました!

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中山峠を過ぎ、森林限界を越えたあたり。雪は適度に締まっており、アイゼン装着で問題なく歩くことができます。

1518062470718 東天狗の取り付きまでの道は時折岩場が表れます。木々は美しい樹氷に覆われていました。

1517982380101 森林限界を超え、傾斜が急になってきます。トレースを外れると膝が埋まる位の積雪です。

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雪山での後ろ姿はかっこいい。

Img_20180205_145125_716 東天狗岳の山頂直下にて。東の天狗の東側は大きく切れ落ちており、雪庇もかなり大きくなっていました。

Img_20180207_181522_890 まずは東天狗に到着!山頂にはあまり雪はありません。標識についたエビのしっぽが冬ならではの景色です。

そして次は西天狗岳!と思ったのですが・・・

Img_20180206_180303_935 東天狗岳から眺めた西天狗岳

見事にトレースがありませんでした笑 どうやら鞍部から山頂部にかけて、雪がかなり積もっており、その日東天狗岳に登頂した人は、ここで引き返す人が多いようでした。

しかし、よーく見るとただ一人、果敢にラッセルをしながら山頂に突き進む人影が。

そんな姿をみたらここで引き返すわけにはいきません。

1517982280267 前の方のトレースに感謝しつつ、少しずつ登って行きます。ワカン着ければ良かったのに使わなかった。

Img_8265 そしてなんとか西天狗岳山頂に到着!

積雪は1メートルほど、腰まで埋まる西天狗はなかなか珍しかったかなぁと思います笑

Img_8281_2 西天狗岳山頂より、南八ヶ岳方面

Img_20180204_180149_165 樹氷の先の又耳峰、東・西天狗岳

今年の八ヶ岳は1月まで雪が少ないようでしたが、2月に入ってたっぷり雪が積もってくれたおかげで雪歩きが楽しめ、とても充実した山行でした!


そして今回の山行で常時装着していたおすすめ手袋がコチラ!

Img_0546 Berghaus WINDYSTOPPER PRO GLOVE

¥7,000 → ¥4,200(40%off!) +税

GORE WINDSTOPPERを採用したフリース生地のグローブです。

Img_0554 人指し指と親指はタッチスクリーン対応。掌部分には樹脂のコーティングがあり何かを握っても滑りにくい。

また、指のダボつきも少ないので手袋をしたままでもアイゼンの装着やカメラ、スマートフォンの操作が簡単にできます。

そしてインナー手袋として

Img_0550 MIZUNO ブレスサーモ インナーグローブ

¥1,800 + 税

人体の水蒸気を吸収して発熱する吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を使用した極薄手のタッチスクリーン対応グローブ。

汗を掻いてもじめじめした感じが少なく、じんわり温かみを感じることができます。

この二枚の組み合わせで、今回の登山、かなりの爆風が吹いていましたが行動中は全く寒さを感じることはありませんでした!

ミドルとオーバーの一体型手袋は装着が容易で暖かいですが、どうしても細かい操作はしにくくなります。

組み合わせの難しい冬のグローブ、選択肢の一つとしてぜひお試しください!

松本パルコ店 スタッフ 小松

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2018年1月26日 (金)

いつも松本パルコ店をご利用いただき、ありがとうございます。

スタッフ杉原です。

昨日、今日は今冬最強の冬型です。よりによって自分の休日が。

北アは無理なので、冬型でも登れるところ…いつも充実の登攀を約束してくれる足尾に転進しました。

先日の南岸低気圧+最強冬型でけっこう積もっていたので、アプローチの近い松木沢ジャンダルムの中央壁直登ルートへ。

Photo_3 雪の着き方が奮闘的登攀を予感させる。いざ!(赤ラインがルートです)

P1250973薄被りのガタガタクラックが取付き

P1250962 様々な形状のクラックをつないでいくルートです。手袋ジャム、アイゼンフットジャム、ワイド登り

、トルキング・フッキング、立ち込みにアイゼンスメアリングと全ての技術を要求され、最高に面白い。

特に2ピッチ目、2段に分かれたフィンガークラック~ダブルクラックはアックステクニックが要求されるベストピッチです。(写真が無く、すみません)

これくらい雪が付いていると悪くて最高です、今まで登った足尾のルートの中で内容的にはベストルートです。

P1250963 こちらはワーストピッチ、3ピッチ目のスラブです。傾斜は落ちますが、プロテクションもムーブの悪さもワースト。

P1250972_2_2 トップアウトしたら眉毛凍ってました。

さて、オススメ紹介です。

かれこれ6年間愛用していて、2枚目も買って交互に使いまわしているバラクラバ、コチラです。

Img_03071 http://www.kojitusanso.com/shop/g/g5052071278807/

最近は顎部分にスリットが入っていて口にあたる部分を開閉しやすいモデルもありますが、

私はシンプルなこの形状が好きです。

伸縮性に優れたポーラテックパワーストレッチ素材は顔にピッタリ密着して、マイクロフリースの保温性を最大限引き出しています。生地の厚さも、厚すぎず薄すぎずで丁度良いです。

汗を掻きやすい方や標高の低い山、春山での活動がメインの方にはポーラテックパワーグリッドなど、薄く通気性に優れた素材を使ったモデル(ノースフェイスなどから良いものが出ています)もオススメですが、私は吹雪の日や寒冷な環境で着用することが多いので、パワーストレッチのボリュームとフリース素材が気に入っています。

実はこの商品、ロングセラーで多分10年くらい前から出ています。良いものは良いのです。

↓松本パルコ店公式Facebook随時更新中↓

https://www.facebook.com/kojitusansoMatumoto/

 

2018年1月17日 (水)

いつも松本パルコ店をご利用いただき、ありがとうございます。

スタッフ杉原です。

今年2回目の錫杖に行って来ました。今シーズンは通います!

今回は近年人気のあるライン、3ルンゼ~グラスホッパーの氷柱継続です。

Dsc_0845 低気圧接近のためか異常に気温が高く、2日間降雪が無いにも関わらずスノーシャワーが落ちてきました。

3ルンゼは夏冬通して初めてでしたが、チョックストーン滝の乗越しなど、部分的にテクニカルな箇所が幾つかあり、けっこう充実でした。まだベルグラが薄くてスクリューがほとんど使えず緊張しました。3月になるともっと滝が埋まって容易になるようです。

Dsc_0849 3ルンゼのコルのすぐ上にかかるグラスホッパー。すでに十分発達していました。

下降はグラスホッパーを懸垂、そのまま3ルンゼ裏側のルンゼを懸垂3Pでクリヤ沢に戻りました。

昨日、今日(今日は雨)の温かさで氷は衰退してしまったかもしれませんね~

帰りに見た2ルンゼ上部の氷柱は、下部が痩せて朝よりだいぶ黒くなっていました。

グラスホッパーは北東面なので、あまり影響ないでしょう。

さて、オススメ紹介です。

最近、冬山でウールソックスを履くときはこれしか使いません。履き心地最高、耐久性と保温性も良し。

コチラです。

Img_0113 FITS:ヘビーラグドブーツ ¥2,600+税

つま先と踵が超立体編みで、厚手のウールソックスなのにピッタリフィット。靴の中でズレたりゴワゴワしたりしません。

Img_0114 各サイズ、ご用意しています。是非、お試しください!

2018年1月15日 (月)

先週まで西日本から北陸にかけて大雪をもたらした寒波がやっと過ぎ去りましたね。

一昨日位から長野でも天気が回復傾向になり、昨日は高気圧に覆われる絶好の登山日和になりそう!

ということでスタッフ小松・森戸で唐松岳へ行って来ました!

唐松岳の登山口である八方尾根スキー場のリフト開始時刻が7時半、3つほどリフトを乗り継ぎ、スキー場最上部の八方池山荘を出発したのが9時になりました。

八方池まではBCや登山客も多く、登山道は軽く圧雪され、アイゼン装着だけでも踏み抜きはありません。

天気も快晴微風の最高のコンディションで登っていてとても気持ちが良かったです。

しかし厳冬期の唐松岳はそんなに甘いはずは無かった。

Img_7793 八方池付近から吹き出し始めた烈風と雪煙

Img_78145 斜面になると踏み抜きがひどくなります

Img_7810 遠目からはこんな感じ

今回は終始アイゼン装着での山行、懸命に進みましたが帰りのリフトの時間を考えたタイムリミットが迫り、ピークを踏むことはできませんでした。

Img_7833 ここまで到達!標高2500m,背後に唐松岳のピーク

残念ながら山頂までは辿り着くことができませんでしたが、それでも沢山の冬らしい絶景を見ることができ、とても楽しい登山でした。

Img_7704 八方池付近より 雪煙舞う五竜岳と鹿島槍ヶ岳

こんな美しい山の姿と、次は山頂からの景色が見られるよう、またリトライしようと思います!


そしてお店には「山と渓谷」、「PEAKS」の新刊(2月号)が入荷しました!

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今回は山での遭難対策や単独行での様々なポイントが紹介されています。

仲間と行っても、一人で行っても山は楽しい。

ですが登山を安全に楽しむためにはリスク低減の知識や技術を必ず身に付けておく必要があります。

ぜひ店頭にて買い求め下さい!

好日山荘 松本パルコ店 スタッフ 小松

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2018年1月 4日 (木)

新年、明けましておめでとうございます。

スタッフ 杉原です。

本年もお客様に的確なアドバイスと最適な商品提案ができるよう、精進してまいります。

1月1日、低気圧通過からの冬型で森林限界以上は荒れそうだったので、

吹雪でも登れそうな足尾、松木沢渓谷に行って来ました。

Dsc_0804

 登ったのは松木沢支流、ウメコバ沢中央岩峰正面壁凹角ルートです。

Dsc_0808_1 凹角、

Dsc_0810 凹角、凹角、

ずっと凹角が続くルートで存分に凹角を堪能できました。

今までは、オールジャンルをペツルクオークでこなしていましたが、今回、初めてペツルノミックを導入しました。

http://www.kojitusanso.com/shop/g/g3342540092457/

フッキング、トルキングを多用するルートでしたが、安定感は抜群。不意に外れそうな不安が少なかった印象です。アイスでは言うまでもなく振りやすいです。ハンマーやアッズの取り付けが可能なのもgood。今回はピトンを打つ可能性があったので、ハンマーを付けていきました。軽いので、女性にもオススメ。

グリップエンドのギザギザは、意外と石突きとして機能してくれました。評判どうり、雪稜が出てこなければ、冬季登攀はこのアックスだけでイけますね。

それと、コレ。

エクストレム8000プロJKT

http://www.kojitusanso.com/shop/g/g5052071879431/

昨年から使用しています。気合いが必要なルートはいつもこれを着用しています。

肩周りの裁断が素晴らしく、腕を振り回してもジャケットがずり上がりません。また、ダボつきがなく、スタンスが見やすいです。表面生地も丈夫で、気兼ねなく、岩に擦り付けられます。

Dsc_0816_2 フードの形状は文句なし。顎部分の通気口も良いです。お気に入り機能。開閉できますが、私は常時オープン。

以上、オススメギアもいくつか紹介しました。

今冬も気を付けて登りましょう!

2017年12月25日 (月)

いつも松本パルコ店をご利用いただき、ありがとうございます。

スタッフ 杉原です。

今日は冬用シュラフのオススメをご紹介します。確かな品質と安心の実績、「イスカAir」シリーズです。

もちろん、杉原も学生時代よりイスカを愛用しています。

厳冬期は八ヶ岳、春になってから北アルプスの方はコチラ。

Img_9737 左:Air700SL 1130g ¥35,000+税

右:Air630EX 1060g ¥48,000+税

どちらのモデルも対応温度は-15℃まで。

700SLは720FPダウンを700g封入したコストパフォーマンス重視のモデル。

630EXは800FPグースダウンを630g封入したモデルで、ダウンの質が良くなります。羽毛はよりきめ細かく、毛自体が高い撥水性を持ち、たくさんの空気を含めます。また、SLモデルと比べると、同じ対応温度でも重量が軽くなります。

厳冬期3000mの稜線、長期山行、ヒマラヤの高峰まで目指す方はコチラ。

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左:Air900SL 1410g ¥41,000+税

右:Air810EX 1320g ¥58,000+税

こちらはAirシリーズの最高峰、-25℃まで対応のモデル。

900SLは720FPダウンを900g封入。810EXは800FPグースダウンを810g封入してあります。

Img_9746 生地には、超軽量でありながら高い撥水性能と強い引き裂き強度を持つ「ナイロン66」を採用してます。テント内の霜に悩まされる日本の冬山には最適の素材です。

Img_9744Airシリーズはシュラフ内側首部分に寒気の浸入を防ぐ襟が付けられています。

Img_9735 コールドスポットを無くすため、ジッパー内側にもダウンを封入

Img_9736 「3D構造」は圧迫感なく快適。つま先も立体構造で冷えが少ない。

身長が低い方、女性にはショートモデルもあります。

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左:Air630EX ショート 1030g ¥48,000+税

右:Air810EX ショート 1300g ¥58,000+税

ショートモデルの展開はEXシリーズのみとなります。

なお、日本の冬山は寒冷且つ湿潤で、テント内に霜が発生し、いくら高性能なシュラフでも長期山行では濡れてしまいます。一泊以上される方はシュラフカバーを使いましょう。

2017年12月23日 (土)

いつも松本パルコ店をご利用いただき、ありがとうございます。

スタッフ 杉原です。

バットレスを登ろうと、北岳に行って来ました。

25552283_759615684249658_1710618746 冬の北岳バットレスは、正面から見ると最高にかっこいい壁です。(ボーコン沢の頭から撮影)

しかし、壁は予想以上に着雪が多く、

下部で時間がかかり過ぎ(というか詰めが甘かった)、敗退。

手ぶらでは帰れないので、山頂は踏んできました。

25299887_759615924249634_82807575_2 山頂でご来光。

25587091_759615950916298_7233260006 影富士!

冬の北岳は一般的に池山吊尾根から登りますが、アプローチの林道も含めて、標高差が大きく長大なルートになります。体力第一。また、池山吊尾根は赤布が付けられていますが、濃い樹林帯で見えないこともあり、ノートレースや降雪時は的確な地図読みが必要でしょう。

北岳の稜線上は寒気が非常に厳しく、風当りが強いので、防寒対策には万全を期す必要があります。

今回も手袋を外して素手になれるタイミングはほぼ、ありませんでした。とても寒かったです。

体力に自信の無い方は、山頂まで行かなくても、2泊3日くらいでボーコン沢の頭から北岳バットレスと白根三山を眺めるプランでも十分満足できると思います。ベースには池山御池小屋が使えます。

冬の北岳はルートグレード、天候リスクを含めて、初めて厳冬期の3000m峰を目指す方には最適の山です。十分に経験を積んだ方の目標として、チャレンジしていただきたいと思います。