マウンテニアリング Feed

2020年5月22日 (金)

縦走登山を楽しむためのノウハウ的なことを

【Tips#1 スリーピングシステムの基本】 

【Tips#2 シュラフカバーは必須】 とお送りしてきましたが

Tips#3 は「ザックの防水対策」

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写真 2017年9月 裏銀座から黒部源流へ 台風並みの悪天候で登山道が川のようになってました(汗)

山小屋泊や避難小屋泊、テント泊縦走など宿泊を伴う登山では雨を避けられないこともあるので特にザックの防水対策をしっかりさせておきたいところ。

                                                                      

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最近のザックの多くはザックカバー(パックカバー)が付属していて小雨程度であれば凌げますが、バックパック・ザックカバーともに完全防水ではないので長い雨に打たれるとザックの中身は濡れてしまいます(一部、防水仕様のバックパックは存在します)。着替えや防寒着、寝袋など濡れて困るものはしっかり防水の袋に入れておくのがおすすめです。

                                                                      

濡れて困るものだけ「ドライサック」に入れる

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荷物の小分けに便利な薄手のナイロン生地で出来たドライサック。縫い目はシームテープ処理され、入口を3回以上巻くことで防水性が高まります。※似た商品で巾着仕様の「スタッフサック・スタッフバッグ」は完全防水ではありません。

EXPED / Fold Drybag UL S(5L) ¥1900+tax

EXPED / Fold Drybag UL M(8L) ¥2000+tax

着替えや小物の防水対策に便利です。3シーズン用シュラフ(ダウン量300g前後)は4~5Lのものに入ります。

                                                                      

パックライナーを使う

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バックパックの中にパックライナー(インナーバッグ)を入れて防水する。ドライサックの大型タイプ。また、薄手のナイロン生地だけでなく、しっかりした生地で防水透湿性素材を使ったものもあります。ザックの容量に合わせて選びましょう。ザック内の全てのものを入れるのではなく、レインウェアなどすぐに取り出したいものはパックライナーには入れず、すぐ取り出しやすいところへパッキングしましょう。

                                                                      

下記のものはレインウェアのようにしっかり防水生地が入っています。表生地がしっかりしていて耐久性があるので少々重量はありますがその分防水性に優れていてオススメです。

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イスカ / ウェザーテックインナーバッグ 30L ¥2900+tax

イスカ / ウェザーテックインナーバッグ 45L ¥3300+tax

イスカ / ウェザーテックインナーバッグ 60L ¥3700+tax

                                                                      

そうは言ってもザックカバーは必要です

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雨に降られればパックライナーに入れたものは濡れない可能性は高いですが、ザックの生地には雨が沁み込みます。ザックカバーはザックの生地に水分が染み込むのを軽減します。ザックに水が染み込むとウェアのように水分を絞るのはなかなか厳しいです。カバーをしていないで雨の中歩いて山小屋に着いたはいいけど、ザックから水が滴り落ちて”小屋内に持ち込みにくい”なんてことになります。軽量タイプが収納サイズが小さくオススメです。

berghaus / LIGHT WEIGHT RUCSAC COVER FOR 30L-45L ¥3000+tax

                                                                      

個人的な防水対策

これはあくまで参考にですが。日帰り登山で雨が降りそうな時に山に行くことは少ないですが、そうでなくても濡れて困る小物系とファーストエイド系はドライサックに入れています。これは泊まり山行の場合も同様です。私は宿泊を伴う山行は基本的にテント泊です。念には念をってことで上記のものを併用しています。ザックにパックライナーを入れて、さらに濡れて困るものはスタッフバックもしくはドライサックに入れます。

                                                                      

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左:2人用テント 中:ドライサック8L 右:テント付属の収納袋(水色)

テントは雨だけでなく結露で濡れることが多いので付属の収納袋ではなくドライサックに入れます。2人用テントだと8~10Lのドライサックでグラウンドシートも一緒に収納可能です。ドライサックのサイズが小さ過ぎると収納するのが大変になるので少し余裕を持たせておくと楽です。他のものもそうですが付属の収納袋はパッキングしにくいのでスタッフバッグやドライサックに入れるのがおすすめです。

                                                                      

普段の生活でもザックの防水対策は梅雨時や台風時の通勤なんかにも役立ちますね♪パッキングについてはまた後日ブログにします!(ちょっと大変そうですが頑張って書きます)

                                                                      

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2020年5月16日 (土)

先日はTips#1と題して「スリーピングシステムの基本」をお届けしました。シュラフの防水対策についてです。

Tips#2 「テント泊縦走にシュラフカバーは必須」

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テント泊縦走では防水対策が重要になってきます。特にダウンシュラフは濡れてしまうと山中で乾かすのはほぼ不可能です。1泊だと2日目は下山する形になるのでシュラフカバーはなくても問題はないでしょう。しかし、2泊以上する場合はシュラフカバーは必須だと思っています。大雨になればテント内に浸水する可能性もあります。また気温が下がってきた場合に保温性をアップさせることにも役立ちます。そこでおすすめなのが以下の商品です。
                                                                      

エマージェンシーキットで有名なSOLのEscape Bivvy

◾️SOL / Escape Bivvy、Escape Bivvy O.D ¥7900+税
エスケープヴィヴィ

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weight:241g
                                                                      

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防水透湿性素材を使いながらもゴアテックスなどのシュラフカバーと違って、内側に熱反射素材のアルミが蒸着加工されているので "保温性アップ" が期待できます。3シーズン用シュラフとエスケープヴィヴィで幅広いシーズン、山域に対応できます。エスケープヴィヴィを使っていると、夏前、秋など最低気温が下がってくるときもダウンパンツ持ってきたけど履かなくても大丈夫だったことが結構あります。
                                                                      
シングルウォールテントは結露しやすいですが、ダブルウォールのテントでも結露しないわけではないので、真夏はテント壁面に接しやすいシュラフの足元だけカバーしたり、夏前や秋はシュラフ全体にカバーして保温性アップと防水対策目的で使います。
                                                                      

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サイドジッパーの長さは60cm。
生地の耐久性は3レイヤーのゴアテックスシュラフカバーなどよりは落ちます(特に内側)。上記でも書いたように ”保温性を上げられる” 、そして他のシュラフカバー(多くは350400g)より ”軽量” というのがメリットです。
                                                                      
個人的には1年の中でも12日〜45日くらいのテント泊が多いので必ずと言っていいほどテント泊時にはザックの中に入っています。これも過去の45日のテント泊縦走で雨に打たれて歩いた日もありますし、悪天候により停滞を余儀なくされた経験から得た答えです。何日間もの縦走に挑戦したい人の参考になれば嬉しいです。
                                                                                                                                  

耐久性と透湿性を重視する場合はやっぱりゴアテックス

■イスカ / ゴアテックスシュラフカバーウルトラライト レギュラー ¥19500+税

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weight:約380g

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特に3レイヤー生地は耐久性に優れるのでおすすめです。足元や横の縫い目はしっかりシーム処理されているので防水性も優れます。価格は少ししますが、透湿性にも優れシュラフカバー内での結露も少ないので迷ったらこれがおすすめです。

                                                                     
一部、ナンガのオーロラライトなど表地に防水透湿性生地を使っている商品もあります。この辺りだとシュラフカバーはなくても良さそうです。
                                                                      
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2020年5月12日 (火)

仮に緊急事態宣言が解除されて登山が再開可能になった場合、今までの登山装備と持つものに変化が出てきそうです。特に山小屋泊の山行では人数制限もありそうですし、布団の共有は難しくなると思われます。山小屋泊の登山でもシュラフ、マットが必須になる可能性があります。
詳しくはこちらをチェック→山岳医療救助情報
テント泊まではしないという人も寝袋やマットの知識は増やしておいた方が良さそうです。StayHomeな時間を利用してウェアやギアの見直し・検討をして、いつでも楽しめるよう準備しておきましょう♪ということで、縦走登山など宿泊を伴う山行が楽しめるのはいつになるかわかりませんが、縦走登山を楽しむためのおすすめ商品や大事な点をTipsとして何回かに分けて紹介します。
                                                                      

Tips#1「スリーピングシステムの基本」

テント泊や避難小屋泊など登山時、「寝袋やマット」を使って就寝するときに暖かく快適に寝るためのTips。歩くためのレイヤリングと寝るためのレイヤリングはもちろん違います。就寝時は自分の体温をいかに寝袋に伝えられるかで保温性は変わるので、着込み過ぎると逆効果なのです。そしてマットは特に大切で、地面からの冷えを遮るために必要です。
 
山での快適な眠りは
・体温を寝袋に伝えること
・地面の凹凸を無くし、地面からの冷気を断熱すること
が大切です。
 
就寝時は以下のような組み合わせが基本です。

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写真右から

①アンダーウェア(ベースレイヤー)、靴下(写真に入れるの忘れました)
②必要に応じて防寒着 フリース、ダウンジャケット、ダウンパンツなど
③スリーピングバッグ(寝袋・シュラフ)
④スリーピングパッド(シュラフマット)
写真にはありませんが2泊以上する場合は「シュラフカバー」があると良いです。
                                                                      

③スリーピングバッグは寝具の掛布団の役割

スリーピングバッグの選び方は 「シュラフを選ぼう」 を参考にしていただくとわかりやすいと思います。登山では中綿素材がダウンでマミー型のものが軽量・コンパクトでよく使われます。どの山域でどの季節に歩きたいかで選ぶものは変わりますが、3シーズンで色々な山域で使いたいならダウン量280~400g辺りがおすすめです。商品によっては身長約160cmまでの方向けのショートサイズが存在します。
                                                                      

④スリーピングパッドは寝具の敷布団の役割

地面の凹凸を減らすクッション、地面からの冷気を断熱します。マットには色々な種類がありますが「フォーム材入りの自動膨張式」や「エアーマット」が厚みがあって寝心地が良く、コンパクトにザックに収納できるのでおすすめです。メーカーによってはR値(R-Value)という断熱力の表示があり数値が高いほど断熱性に優れ、R値=2以上あると3シーズンで使いやすいです。
                                                                      
そしてマットには長さが色々あるのが悩ましいところ。

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軽量化重視であればSサイズなど約120cmのもので肩から膝辺りまでをカバーできるので、足元はザック背面を利用すると良いです(写真右)。寝心地を重視する方や足元の冷えを感じやすい方は身長分の長さがあると良いです(写真左)。

                                                                      

注意点

①寒いからと言ってレインウェアを着て寝袋に入らないこと
レインウェアを着て寝袋に入ってしまうと体温が寝袋のダウンに伝わらず暖まらないのでかなり寒く感じます。寝袋やダウンジャケットが温かく感じるのはダウンの羽が空気層を作って外気を断熱して自分の体温を保温してくれるからです。暖かさの違いはありますがフリースも同様で、起毛している部分で保温しています。寒くてレインウェアを使う場合はシュラフカバーのようにシュラフの上に掛けましょう。
                                                                      
②シュラフを濡らさないこと
ダウンは濡れてしまうとあのふんわりとした感じがなくなり保温性が落ちます。行動中の雨によるザックへの浸水やテントの結露などから守るため防水対策をしましょう。
                                                                                                                                                  

次回はシュラフの防水対策に触れていこうと思います。

                                                                         

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2020年4月16日 (木)

こんなご時世ではありますが、登山装備のチェックや見直しなどして安心して歩ける山シーズンに向けて準備をしておきましょう♪そして登山知識を身につけておくのも大切ですね。

そんなわけで知識的に読んでいただけたらなぁと思い、登山靴の選び方をご紹介します。経験者の方はご存知の方も多いと思いますが、特に初心者の方はなぜこんなにも価格に幅があり多くの登山靴があるかわかりにくいと思うので良かったら読んでください♪

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横浜西口店は神奈川県の店舗の中でも靴の種類を数多く取り揃えています。

ハイキングから、日本アルプス縦走登山に使える靴まで幅広くご用意しています。多くの登山靴を細かく分類するのは難しいですが、登山靴を大きな分類で分けて無雪期における「登山靴の選び方」をご紹介します。

                                                                      

登山靴の選び方

登山靴には種類があり目的や用途によって選ぶ靴が変わってきます。一般的には標高が高くなってくれば木々がなくなり、岩がゴロゴロしたところが増えてきます。低山でも岩場の多い山もあります。また荷物の重量によっても足にかかる負荷は変わってくるので、同じ山でもテント泊やカメラ機材など重い荷物を背負う方はしっかり目の登山靴がおすすめです。

以下の分類は当店独自のものになりますので他店舗ではまた表現が違うかもしれませんのでご注意ください(似たような表現にはなっています)。

■マウンテニアリング

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堅牢なアッパーで、ソールも硬く歩行時にもあまり曲がらなく高山での岩場に対応した「ライトアルパインブーツ」やアッパーにレザーが多く使われていて、靴底がライトアルパインブーツよりは少し柔らかい「バックパッキングブーツ」と呼ばれるタイプ。数日間を歩く縦走、テント泊や岩稜帯歩きなどに適しています。また残雪期などで10~12本爪アイゼンが必要な山でも活躍するモデルが多いです(保温材は入っていませんのでご注意を)。

例えば山だと・・・

P9209331八ヶ岳や日本アルプスなど主に2000~3000m級の山。

例えば登山靴だと・・・

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SCARPA / RIBELLE HD (スカルパ / リベレHD):左上

Zambarlan / BALTORO GT(ザンバラン / バルトロGT):左下

LA SPORTIVA / TRANGO TOWER GTX(スポルティバ / トランゴタワーGTX):右上

MAMMUT / TAISS LIGHT Mid GTX(マムート / タイスライトミッドGTX):右下

価格は主に¥30000~¥50000台のものが多い。

                                                                      

■トレッキング ハード

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アッパー、ソールともにそこそこのしっかりさがあり比較的荷物が軽い日帰りから山小屋泊などに対応するトレッキングシューズしっかりめタイプ。テント泊装備など重装備での登山には向きませんが、汎用性が高いです。

例えば山だと・・・

Pa183457 南関東~北関東や奥秩父、北八ヶ岳など2000m級の山や日本アルプス入門の山など。

例えば登山靴だと・・・

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LA SPORTIVA / TX5 GTX (スポルティバ / TX5 GTX):左上

SIRIO / 41A GTX(シリオ / 41A GTX):左下

SALEWA / Mountain Trainer Mid GTX(サレワ / マウンテントレーナーミッドGTX):右上

SCARPA / ZG TREK GTX(スカルパ / ZGトレックGTX):右下

価格は主に¥20000~¥30000台のものが多い。

                                                                      

■トレッキング ソフト

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アッパー、ソールともにかなり柔らかめで歩行性に優れるが岩場や急俊な山には不向き。足首周りの高さは上記のものより低くなり歩きやすくなりますが、サポート性は弱くなります。ミッドカットシューズからトレッキングシューズの柔らかめタイプ。近郊日帰り登山から整備された登山道の夏の富士山など。

例えば山だと・・・

P5015342 丹沢、箱根、奥多摩、夏の富士山、屋久島など。

例えば登山靴だと・・・

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Caravan / C1-02S(キャラバン / C1-02S):左上

MAMMUT / Ducan High GTX(マムート / デュカンハイGTX):左下

THE NORTH FACE / CRESTON MID FUTURE LIGHT(ノースフェイス / クレストンミッドフューチャーライト):右上

SCARPA / Mojito Hike GTX(スカルパ / モヒートハイクGTX):右下

価格は主に¥10000~¥30000台のものが多い。

                                                                      

■ハイキング

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足首の高さのないローカットからミッドカットシューズ。山道歩きながらも高低差が少ないところ向け。履いた感覚はスニーカーをちょっとしっかりさせた感じ。

例えば山だと・・・

P1030203 鎌倉、三浦、尾瀬ヶ原、美ヶ原など。

例えば靴だと・・・

Img_6594_4 KEEN / TAGHEE Ⅲ(キーン / ターギー3):左上

THE NORTH FACE / Shaved Hiker GTX(ノースフェイス / シェイブドハイカーGTX):左下

Columbia / Saber Ⅳ Outdry(コロンビア / セイバー4アウトドライ):右上

Merrell / BRAVADA MID WP(メレル / ブラバーダミッドウォータープルーフ):右下 

価格は主に¥10000~¥20000台のものが多い。

                                                                      

比較すると

Img_6596足首周りの高さや作り(左:マウンテニアリング、中:トレッキングハード、右:トレッキングソフト)

                                                                                                                                   

Oggf9124細かい足場でつま先に体重を掛けたときに靴底やアッパーの硬さによって大きな差が出ます(上:マウンテニアリング、左:トレッキングハード、右:トレッキングソフト)。岩場の多い山は細かい足場も多く、足にかかる負荷も増えるのでマウンテニアリングのような靴底のしっかりさがあると、靴底が捻じれにくくなり登り下りともに安定感があり歩きやすいです。

                                                                      

Img_6595ソールのパターン

同ブランド、同価格帯のものですが作りのコンセプトによってソールパターンが違います。左が岩場向き、右が歩行(縦走)向き。

ハイキングシューズについては割愛させていただきましたが、このように登山靴と言っても色々な違いがあります。ただ高い価格の登山靴が良いわけでなく、靴それぞれに適した山があります。同じような価格帯でもブランドが変わればまた細かい作りや考え方の違いが出てきます。

                                                                      

上記のような分類、目的の中でなるべくご自身の足の形にあった登山靴を選ぶことがとても大切で、山歩きを快適にしてくれますし安全です。近郊低山から北アルプスなど3000m級の山など色々な山に登るようになると1足の登山靴で全ての山を快適に歩くのは困難になります。経験者の方は1足だけではなく2~3足と行く山によって使い分けている方も多いのではないでしょうか。柔らかい登山靴で岩場の多い標高の高い山を歩くのは足が疲労しやすくとてもリスクが高いです。逆に靴底の硬い登山靴でハイキングというのはリスクは低いですが、歩いているときの快適性はあまり期待できません。初心者や経験の浅い方は「目標の山」や「どんなスタイルで山を登りたいのか」を設定してそれに合う登山靴を選んでいただくと安全登山につながり安心して山歩きができると思います。

お客様の経験や体力、筋力などでも多少選ぶものは変わってきます。また人ぞれぞれ足型が違うように登山靴の木型もそれぞれ違います。同じメーカーの中でもモデルが変われば木型も違います。ぜひスタッフに相談していろいろな靴を試し履きしてご自身の足に合う靴を探してみてください♪

                                                                      

コロナウィルスが終息したらぜひご来店ください♪

                                                                      

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2020年4月14日 (火)

休みの日の多くは山に出掛けることが多いのでなかなか今回のコロナウィルス蔓延防止の外出自粛は辛いですね。そんな方も多いのでは?

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※装備の写真はイメージです 

                                                                                                                                   

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そんな"おうち時間"が増えてきてグーたら過ごすのもなぁという感じなので、登山装備の重量を計測してみました!縦走の前にはなるべくザック重量を計測して背負ってる荷物の重さは把握しているつもりですが、いくつか買い替えたものもあるので久々にリスト化してみました!
好日山荘で扱っていないものも所持しているのでその辺りはご愛敬ということでお願いします()
夏の北アルプスをテント泊装備で歩くという設定で、身に付けているウェア(夏の北アルプスだとメリノ半袖に薄手ロングパンツ)とシューズ、消費する水分、食料は含まないという条件で算出しています。

Photo

ベースウェイトは約8kgでした。
岩場を歩くなどルートによっても変わりますし、日数や季節によっても装備は変わりますが、上記の表プラス私の場合は水2Lを必ず持って、食料も足すと平均的には1112kgってところでしょうか?
                                                                      

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やっぱり荷物が軽いと足取りは軽くなり、景色が楽しめるようになります。私もテント泊を始めた頃は荷物が重くて景色を楽しむ余裕がありませんでした()

私自身ウルトラライト(UL)を目指しているわけではありません。何でもかんでも軽量化というのは快適性を犠牲にする場合もあります。年々新しい製品が出てきて軽量・コンパクトなものが増えてきているので色々目移りしてしまいますが()感動した景色を綺麗に残したいので、カメラはミレーレス一眼を持って行くのですがこれだけは削れません。
簡単に算出するならメーカーのカタログ値でも良いかと。ただ収納袋の重さが含まれているor含まれていないなどあるので実際に計測するのがおすすめです。また実際の装備を見つめ直すことで、意外とこれ使ってないなとか、違うもので代用できるんではないかとか、色々軽量化のアイデアが湧いてくるかもしれません。削ってはいけない必須装備もあるのでそこはご注意を。
みなさんは何キロ背負っているでしょうか?日帰りや小屋泊の方もやってみてくださいね♫
                                                                      

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2020年4月 9日 (木)

◾️LEKI / BlackSeries Micro Bario Carbon ¥25000+
レキ / ブラックシリーズマイクロバリオカーボン

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ようやく念願だった折りたたみ式のストック(トレッキングポール)を購入しました。買い替えです。その経緯とレビューを。その前にまずはスペックを。

                                                                      

スペック

マイクロバリオカーボンシリーズの中でもこのモデルだけ上段シャフトと中段シャフトが同径でφ16mm、下段がφ14mm(他モデルは上段がφ18mm、中段がφ16mm、下段がφ14mm)。そしてロック機構がシンプルな構造の「コアロッキングデバイス」で、アンチショックも付いていなく軽量化が図られています。重量は204g/1本。
伸縮長:110130cm
収納時長さ:41cm
                                                                      

経緯

これまではブラックダイヤモンドのトレイルを使ってました。レバー式の長さ調整方式で年中活躍してました。ただ最近、日帰り登山ではトレランシューズにトレランザックという装備でがっつりトレランではないけどたまに走ったりとスピードハイク的な山行スタイルで距離を歩くようになってきました。特に丹沢山塊はよく行きますが、なんたって段差が結構キツくて足にダメージが来るのでストック1本でもあったらと思うことがしばしば。通常のストックではトレランザックへの取付が厳しいので「折りたたみ式」が候補に上がり、走る際にも振りやすい「軽量モデル」が希望でした。ただ軽ければいいって訳でなく、テント泊縦走や雪山登山でも使いたいのでしっかりさと雪用バスケットが付けられることも条件です。そこで悩みに悩んで選んだのがBlackSeriesマイクロバリオカーボンでした。
                                                                       

レビュー

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先日の”残雪期乗鞍岳”で使用しました。ピッケルに持ち替えるまではずっとストックを使用。まず感じたのは持ってないような軽さだったこと。ストックはどうしても持ち上げる動作が発生するので長時間の使用だと腕の疲労感が出なくはないですが、かなり軽減されたように感じました。今まで使っていたブラックダイヤモンドの古いモデルのトレイルは2本で約540gなので2本で約130gの軽量化になりました。
                                                                      

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そして「エルゴンサーモロンググリップ」の使い勝手の良さ。登りで大きな段差が現れれば短く、斜面のトラバースでは山側は短く谷側は長く持ちたい、ちょっと体重をかけたい時にはグリップを上から握るなどあらゆる状況に対応できて使いやすいです。上から握る際も手のひらに食い込まずしっかり握れるのがエルゴングリップの良さです。

                                                                      

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ストラップのセーフティシステムで長さ調整が容易で、雪山はグローブを付け替えたり重ねたりと手周りのボリュームが変わるのでこれが意外に便利でした。
                                                                      

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ストラップは素手で使ってもとても肌触りが良く速乾性にも優れています。個人的にはグリップをギュっと握っていることは少なく、ストラップに少し力を掛けながら使いますが、ストラップが触れる箇所が痛くなることはありませんでした。

                                                                      

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30Lザックへの取付

                                                                      

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レランザックへの取付

様々な容量のザックへ外付けしても飛び出しは少ないです。岩場通過などストックをしまう場合、ザックに余裕があれば中に入れてしまった方が無難です。

                                                                      
素材のカーボンは軽量で振動抑制機能があるのがメリットですが、デメリットは傷が入ると折れやすいので使用に気を使わないといけないと、という気もしますが持っていないような軽さと使い勝手の良さに負けました。軽さだけで言えばこのストックより軽量なものは他メーカーから出ていますが、軽いながらもしっかりさと使い勝手の良さを合わせ持っているものは少ないです。まだテント泊縦走では使用できていませんが通常使用では問題はなさそうな印象です。
身長175cmでストックの長さは110cmで使用しています。
                                                                       

店頭でも

折りたたみ式のストックをお求めのお客様も日帰りの小さなバックパックから飛び出さない、岩場通過などで外付けしたくないなどの要望が多く聞かれるようになってきています。実際、去年の店頭でもレキのマイクロバリオカーボンシリーズはメーカー在庫がなくなるほどよく売れていました。
                                                                      
脚へかかる負荷・疲労を軽減するのと、バランスを取るのが容易になるのでストックを使うメリットはかなり大きいです。ただあくまで歩行をサポートするものなのでストックに体重をずっと掛けていたり頼り過ぎてはいけません。
                                                                      
ストックをまだ使用したことない方はぜひ検討してみてください。買い替え検討の方はマイクロバリオカーボンシリーズおすすめです!
                                                                      
▼良かったらGsMALLもご利用ください▼
 
                                                                      

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2020年4月 1日 (水)

アルプスなどの岩稜帯もしっかり歩ける

マムートの新作軽量登山靴 入荷してます!

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MAMMUT Kento Guide High GTX  ¥39,000+TAX

重量:640g(mens) 560g(womens)

今風な軽量でシャンクの柔軟性もありながら、岩場でのつま先を使った立ちこみもしっかりと出来るモデル。

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ソールはビブラム社との共同開発したものを使用。

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防水素材はゴアテックスを使用。レザーアッパー外側に刻印があります。

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かかとにはセミワンタッチ式アイゼン対応コバ付き。厳冬期を除く3シーズン対応です。

メンズモデルは2色ご用意してます。

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グレーのレザーアッパーにレッドのさし色はマムートらしい外さないカッコよさ!

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こちらも爽やかな明るいブルー/イエローでいかにもアルパインな感じがでてます!

もちろんウィメンズモデルもご用意してます!

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メンズのグレーよりもカーキなカラーのレザーアッパーに薄いピンクが入ってます。

今年はアルプスデビューの方にもお買い替えでより軽量なタイプをお探しの方にもオススメできる

Kento Guide High GTX 、これからの季節に向けてぜひお試しして頂きたい1足です!!

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2020年2月18日 (火)

気温が温かくなりはじめて、だんだんと春を感じてくる今日この頃ですが、

まだまだ山に行くには防寒着や着替えが手放せない環境です。

ですが、着替えって意外とかさばるもので

ザックの1/3も容量を占めてしまうなんてことも!

そんなときに活躍するのが、旅行などでも活躍する圧縮袋です!

JTB スキップウォークトリッパー

JTB SKIP WALK TRIPPER

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Sサイズ (45cm×30cm) 2枚入り ¥650+tax 

Mサイズ (50cm×32cm) 1枚入り ¥400+tax

Lサイズ (50cm×42cm) 1枚入り ¥500+tax 

XLサイズ (70cm×50cm) 1枚入り ¥800+tax

旅行に出掛けられる方が使用するイメージがある圧縮袋ですが登山でも大活躍!

ジップロックの袋に入れ、空気を抜くことで衣服類を小さく収納することが出来る本製品は、

場所を取りがちな衣服類をコンパクトに収納!

そしてもちろん防水性能もあるので、雨が降っても大丈夫です!

大きさがたくさんあるのもポイントで

Sサイズは下着類やシャツが2,3枚ほど入る大きさ

Mサイズはフリース、セーター類が1,2枚入る大きさ

Lサイズはジャケットやフリース類を2,3枚入れてもOK!

XLに関してはダウンジャケットをも入れられる大きさに仕上がっています!

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中でもオススメなのがSサイズ!

1,2泊の縦走時の着替えがちょうど入る大きさでかつ2枚入りなのが◎

ぜひお手に取ってご覧ください!

ご来店お待ちしております!

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Staff / ナガナワ

                                                                         

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2020年2月11日 (火)

みなさま足の長さ、足幅、甲の高さ、重心位置、土踏まずアーチの高さなど、ご自身の足形を把握していますか?自分の足に合った登山靴を選べていますか?

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日本人は生活が欧米化してきたこともあり昔に比べて足長は長くなり足幅は細くなってきています。ワイズ表記で言うと昔は3Eでしたが、現代は2Eが平均と言われています。
 
 
また、靴のクッション性が向上したことや合わない靴を履き続けた結果、現代の人は土踏まずのアーチが潰れてきたり(扁平足)、足指がしっかり使えない人(浮指)が多くなってきています。緩い靴や窮屈な靴を履き続けることも足には良くなく扁平足や外反母趾などを招く原因にもなります。自分の足に合っている靴を履くことがとても大切ですし、足裏を鍛えることも大切です。
 
 
 【 足型測定器 】

Img_6202横浜店2Fには足型測定器があり足の長さ、足幅、重心位置、圧力分布などを計測することができます。

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写真上の人は浮き指傾向。指に圧力がかかっていなく、かかと側に重心がきているのがわかります。

写真下の人は前足部にも圧力分布が見られ、足の中心くらいに重心があります。

 
 

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人それぞれ足形が異なるように、登山靴も色々な木型があります。
用途も様々で種類があり、歩く山によって履きわけるとベストです。
 
 
靴や足に詳しいスタッフもいますので、ゆっくり接客させていただけるこの時期に、グリーンシーズンに向けて足形を測定してから登山靴を選んでみてはいかがでしょうか?
 
 
 

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Staff / クサカベ

                                                                         

Bnr_fb_yokohama

 
2020年2月 3日 (月)

首都圏部では春かと思ってしまうような温かさを感じる今日この頃ですが、

皆さんは山を楽しんでいますか?

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今回はそんな寒い時期に使えるオススメの靴下である

Finetrack製 ”メリノスピンソックス 極厚手”のご紹介です!

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この靴下は”メリノスピン”と呼ばれるメリノウールとポリエステルのそれぞれの糸を

交撚させたハイブリッド構造の糸を使用したソックスです。

これにより、メリノウールの特徴である「臭いにくい、ムレにくい」という特性と

ポリエステル糸の特徴である「吸汗速乾性、加工のしやすさ」という特性をあわせ持った

厳冬期の冬山登山やアイスクライミングにも使えるハイエンドモデルに仕上がりました!

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高い保温性とクッション性、足に対するホールド感はきっとあなたの雪山・冬山ライフを快適にしてくれるでしょう

私もこちらを厳冬期の赤岳、硫黄岳で使用しましたが、保温性、フィット感共に問題ありませんでした!

冷えは体の末端からやって来ます。ぜひあったかい靴下で冬のお山にチャレンジしてみて下さい!

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Staff / 長縄

                                                                         

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