2024年11月18日 (月)

雪山装備解説!!ハードシェル編

みなさんこんにちは!町田店スタッフです!

11月も半ばに差し掛かり、多くの山で初冠雪が見られ始めていますね☃

待ちに待った雪山シーズンもすぐそこまで来ています!!

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しかし雪山となると、ハードシェルやアイゼン、ピッケル、アバランチツールなどなど、夏山とは異なる装備が登場します^^;

夏山の装備に比べ、使っている人も少なくわからないことが多いかと思います。

そこで今回は「雪山装備解説!!ハードシェル編」と題しまして、ハードシェルについて解説していこうと思います!!

ハードシェルは雪山に必須なのか、レインウェアとの違いは何かも解説いたします。

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↑ノースフェイス マウンテンジャケット・パンツ

・ハードシェルとは?

ハードシェルの明確な定義とは、ズバリ、よくわかりませんでした。。。

いろいろと調べてみましたが、それぞれ異なっており、あいまいなものが多かったです( ゚Д゚)

そのためここでは、「雪山登山向けに作られてた、防水透湿シェル」をハードシェルと呼ぶことにしようと思います。

後ほど触れますが、完全防水であるとは限らないことに注意してください。

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↑ファイントラック エバーブレスアクロジャケット・パンツ

・レインウェアとの違いは?

ハードシェルとレインウェアの比較をすると、その特徴がわかりやすくなると思います。

どちらも防水透湿性のあるシェルですが、ハードシェルを雪山登山向けウェアたらしめる一番の要因は、

アンチグレース加工が施されていること

だと私は考えました。

アンチグリース加工とは、「雪面場を滑りにくくするための加工」で、生地の表面をザラザラさせることで、滑落停止を手助けしてくれます。

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※写真では伝わりにくくて申し訳ありません。

この機能が、夏山向けレインウェアに最も必要のない部分であり、逆にハードシェルには必要不可欠なものになるでしょう。

このことから、「雪山にハードシェルは必須か」という疑問は解消されます。

ズバリ、必須です。

アンチグリース加工があることで、滑落した際に停止できる確率が上がります。

これはつまり、雪山での滑落において、大けがをする・最悪の事態に陥るという可能性を下げてくれていることを意味します。

レインウェアだと滑り止めとしての恩恵を得られないため、滑落という危険な状態が、さらに危険な状況になってしまうでしょう。

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↑マムート アヤコプロ2.0 フーデッドジャケット

次に大きな違いは、生地の厚さだと思います。

ハードシェルの生地は、厚く、丈夫に作られています。

これはには大きく2つの利点があります。

1つ目は保温効果と防風性の向上です。

雪山では気温が低く、吹雪が吹くこともあります。

そんな環境から体を守ってくれるために、生地が分厚くなっています!

2つ目は鋭利なものから装着者とハードシェル自身を守ることです。

雪山装備にはアイゼンやピッケルなど、尖っている装備が多くあります。

特にアイゼンはふとした時にパンツにひっかけてしまうことがあり、レインパンツや通常のパンツでは簡単に破けてしまします。

また、場合によっては肉を断つでしょう(*_*)

このリスクを減らすのに、分厚い生地が役立つのです。

アイゼンとの接触が多い足首内側部分にはさらに破れにくい構造になっています!

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一方レインウェアは、携帯性や動きやすさを重視して、薄く、軽量コンパクトなものが多くなっています。

そのぶん防御力は低く、熱も逃がしやすため、雪山という環境には適しません。

生地の厚さ・丈夫さの観点からも雪山でのレインウェアの着用は避けた方がよいといえるでしょう。

反対に、この生地の丈夫さを利用して、夏でもハードな山行や藪漕ぎの多い山行に、ハードシェルを着用する方はいるそうです

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↑ミレー トリロジー ティフォンタフⅡストレッチジャケット 

ハードシェルとレインウェアの大きな違いとして挙げられる3つ目の特徴は、完全防水かどうかです。

雨が降っているときに着用することを想定しているレインウェアはもちろん完全防水です。

一方でハードシェルは雪山登山向けのシェルなので、降雨を想定していない場合があります。

基本降るのは雪ですからね☃

そのため、使われている素材は防水透湿素材(ゴアテックス、エバーブレス、ティフォン...etc)ですが、シームテープが使われていないなど、完全防水とは呼べない可能性があるのです。

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上の写真はシームテープありの、完全防水のものの例です!

縫い目に透明なテープが貼ってあるのがわかると思います。

もちろんこれは雪山登山で利用する際には全く問題ないのですが、防水シェルとしてのタウンユースや雨の降る可能性のある時期にも使いたい場合は、染みてきてしまう恐れがあるため注意が必要です。

※撥水加工はどれも施されているので、小雨程度なら問題無いでしょう。

ハードシェルの中にも、全天候型シェルなどと書かれているものは完全防水と考えてよいと思います。

以下にハードシェルとレインウェアの大きな違いをまとめました。

   ハードシェル  レインウェア
アンチグリース加工  〇  ×
 生地の厚さ  厚い  薄い・コンパクト
 完全防水性  △(完全防水でない場合もある)  完全防水

・その他ハードシェルの特徴

ここからは、ハードシェルに備わっていることの多い機能をご紹介します!

必ずしもすべての機能が備わっているわけではありませんのでご注意ください(._.)

・ベンチレーション

ほぼすべてのハードシェルに備わっているであろう機能の1つがベンチレーションです。

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多くが脇の部分につけられており、蒸れを一気に開放してくれます!

透湿性に優れた生地を使っているとはいえ、多くの重ね着をしている冬季の行動中は蒸れやすく、大変うれしい機能です。

また、雪山では脱ぎ着がしにくいので、チャックを開けるだけで体温調節できるのはありがたいですね!(^^)!

・スノースカート、カフ

服の中に雪が侵入するのを防ぐための機能です。

手首部分や腰回りに備わっていることがあり、クライミング時やスキーの際に役立ちます!

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・2重構造、裏起毛

保温性を高めてくれる機能です。

レインウェアとは違い、生地を二重にしたり、裏起毛させたりすることで、保温力を向上させています。

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・パウダーハーネス

ウェアのずり上がりを防ぐための機能です。

太もも部分に装着することで、腕を動かしてもウェアが動かなくなります!

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・ヘルメット対応フード

雪山では滑落の危険がある場合(スノーシューハイクなどを除いてほぼすべての場合)ヘルメットの着用が推奨されています。

そのためヘルメットの上からフードを被れるように、ゆとりのある構造になっています。

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このように、雪山でのリスクを軽減し、快適な登山をサポートしてくれるウェアがハードシェルと言えるでしょう!

ハードシェルはレインウェア以上に個性が強く、それぞれ異なった機能を持っていることが多いため、調べて試着してみるだけで面白いウェアでした!

ぜひ雪山登山を検討されている方は、ご紹介したものやそれ以外のものも試してみて、自分に合うものを選んでください!

以上、ハードシェルについての解説でした!

ご来店お待ちしております♪


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