マウンテニアリング Feed

2025年1月17日 (金)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

先日、フリースの素材についてブログを書きましたが、今回は主にダウンについて書きたいと思います。

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インサレーション(保温着)の代表的で、真っ先にあがるのが、ダウンではないでしょうか。街着でも着ている人が多く、冬の時期には購入に来る方も多数います。ただ、意外に特徴は知らない方も多いのではないでしょうか?

・メリット
グラム数あたりの保温力が高く、軽い。
小さく収納出来るため、携行性が高い。

・デメリット
濡れると保温力低下。行動着には向かない
手入れが若干面倒

テント泊や好天時の休憩中に着用する事が多くなります。軽くて暖かく、保温力が高いため、防寒ウェアとしてよく選ばれます。特に真冬のテント泊等で荷物が増えると、軽量で小さく収納出来るダウンは重宝します。キャンプでは運動量が少ないため、ダウンを選ぶことになると思います。

ただ、水濡れに弱く、一度濡れると保温力が極端に低下します。これは雨や雪のみならず、自分の汗による濡れも原因になります。モデルによっては生地やダウン自体に、撥水加工をしているモデルもありますが、基本的には行動中には着用せず、休憩時に着るウェアになります。また、家で洗濯する際は洗剤が専用の物が必要だったり、クリーニングに出した方が良かったりと、手入れが若干面倒です。

○フィルパワーとは?(以下FP)
一般的にFPが高い製品が暖かいと思われていますが、これには若干の注意が必要です。
FPとはグラムあたりの羽毛の膨らみ具合(かさ高)の数値で、数値が高いほど空気を含み、保温力が高くなります。そのため、数値が高いと、少ない量で保温力が高く、軽量なダウンになります。ただ、FPが低くても、ダウン量が増えれば、多少重量が増えても暖かくなるという事でもあり、一概にFPだけで判断は難しいです。
一般的に650FP以上が高品質と言われており、登山ブランドのダウンに関しては、650FP以上の商品が主になっています。

○ダックダウン グースダウン

ダウンというくくりでも、ダックダウンとグースダウンがあります。ダックダウンはアヒルの羽毛で、グースダウンはガチョウの羽毛です。一般的にはグースダウンの方が高品質と言われており、高価になっています。中にはホワイトグースという超高級ダウンを使用しているブランドもあります。

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○フェザー

ダウンウェアの表示を見ると、フェザーの表記がありますが、フェザーはかさ高が高くなり、型崩れを防ぎます。保温はダウンが担う部分が大きくなりますが、フェザーも欠かせない素材です。

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以上、ダウンについての説明でした。最近ではダウンと化繊の混合のウェアが出ていたり、ダウンウェアの素材でなく、裏地に熱反射する生地を使用し保温力を高めるウェアなども出てきています。使用や手入れに気を使う部分はありますが、冬はもちろん、夏のテント泊等でも頼れるウェアです。是非一度使用してみてください。

当店では、様々なウェアを取り揃えています。何か気になる事などございましたら、スタッフがご案内させていただきます。ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年1月11日 (土)

こんにちは。

冬の登山に欠かせないウェアが、保温着、いわゆるインサレーションと呼ばれるウェアです。主な素材として、フリース、化繊綿、、ダウンの3分類になると思います。

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その3分類に関しては皆様もご存知だと思いますが、その細かい素材の分類はわかるようでわからない、という方も多いのではないかと思います。今回は、その中でフリースによく使用される、ポーラテックとオクタの二つの素材について、大まかに説明したいと思います。


▪️POLARTEC
今当たり前に着られているフリース。この歴史はポーラテックから始まりました。パタゴニアとの共同開発で開発されました。今は主にフリースやアクティブインサレーション、ベースレイヤーに使用されています。2つのカテゴリーは、以下。

○インシュレーションカテゴリー
アルファダイレクト、アルファ、ハイロフト等
左から通気性に優れ、右にいくにつれ、保温性に優れています。速乾性にも優れているため、保温力が落ちづらいです。私もアルファダイレクトのウェアを使用していますが、夏の高山から冬山まで、オールシーズン欠かせないウェアです。(以下の写真がアルファダイレクト素材)

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○ベースカテゴリー
パワーグリッド、パワーストレッチ
パワーグリッドは、格子状に素材を配置する事で、肌当たりが良く、線から通気するため保温と通気のバランスが良好です。パワーストレッチは4方向に伸びる、運動量の多いユーザーに人気の素材。どちらも冬向けのベースレイヤーになります。


▪️Octa
日本の企業、帝人フロンティアが開発した化繊素材。その登場以降、市場に多くの製品が出て、大きなインパクトを与えました。
特徴は中を空洞にした、8本足の配列のタコ足型のポリエステル素材。中空部が通気しつつ、保温もするため、バランスが取れています。また、速乾性にも優れており、今では各メーカーから様々な製品が発売されています。カテゴリーは、以下2つ。

○Octa

表面はニット素材で裏がループ状になっており、保温性と通気性のバランスを取ったタイプです。特に保温性が高く速乾性があり、軽量な為、アクティブフリースに最適な素材です。(以下写真)

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○Octa cpcp

表面がメッシュで、裏がOctaのループを崩したような起毛をしています。Octaよりも通気性に特化しており、さらに軽量なタイプになります。速乾性も高い為、ミドルレイヤーのみならず、雪山でのベースレイヤで使用するユーザーもいる様です。(以下写真)

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代表的な2つの素材をご紹介しました。どちらも使用したことがありますが、シチュエーションによって使用するウェアが変わります。どちらも機能は素晴らしい為、ご自身に合った物を選んでいただければと思います。

今後、他の化繊素材やダウンについても解説していきたいと思いますので、よろしければご覧ください。

当店では、様々なウェアを取り揃えています。何か気になる事などございましたら、スタッフがご案内させていただきます。ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年1月10日 (金)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

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皆様は、もう登り初めはしたでしょうか?私は1日の深夜から初日の出を見に、丹沢へ登りにいきました。

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今回は渋沢駅から歩いて30分ほどの場所にある、出雲大社相模分祠で初詣を済ませ、そこから歩き始めました。

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渋沢駅から大倉までは普段なら、1時間に2本ほどバスが出ていますが、もちろんこの時間には運行していないため、徒歩で大倉まで向かいます。ほぼ平坦な舗装路で、車も少ないです。しかし、この日は同じ目的の登山者が多く、夜道も特に問題なく、大倉に着きました。大倉は土日の昼間並の人出でした。

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そこからは、深夜の大倉尾根を登っていきます。相変わらずのキツさですが、この日は初日の出を見に来た登山者も多かったため、珍しい雰囲気の中歩きました。途中の見晴茶屋からは市街地がうっすら見えます。

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花立山荘直下に来ると、木々が低くなり、市街地が見えます。湘南の夜景が一望出来、これを見る度にナイトハイクの魅力を感じます。また、ここで立ち止まり、ライトを消して空を見上げてみると、星が綺麗に見えます。高い所から見る星々は、毎回感動を覚えます。iPhoneでは上手く撮影できないのが残念ですが、機会があればぜひ見てほしいです。

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この後も登り続けると、塔ノ岳の山頂に着きます。展望が素晴らしい山なので、毎年、初日の出を見に来る登山者で賑わう山のため、4時ごろから既に多くの人がいました。二年前にここで初日の出を見ていたため、今回はここではなく、三ノ塔が目的地のため、ここから表尾根を歩きます。

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丹沢表尾根はヤビツ峠から塔ノ岳へと伸びる尾根です。このルートはアップダウンが多くあり、鎖場や痩せ尾根もあるなど、初心者のステップアップにオススメのルートです。また、木々の背が低いため、見晴らしも良く、天気が良い日にぜひ歩いてみていただきたいです。

暗い中を歩くので、慎重に足元を確認しながら歩きます。特に鎖場や痩せ尾根は滑落の危険性もあるので、いつもよりゆっくり歩いて、何座か通過し、三ノ塔に到着しました。

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三ノ塔は綺麗な避難小屋があり、そこで休憩しながら日の出を待ちました。三ノ塔は360°パノラマで、塔ノ岳ほど人が多くなく、落ち着いた雰囲気でした。南アルプスまで見えるこの山頂へは、ヤビツ峠からアクセスでき、途中危険個所も無いので、ぜひ訪れていただきたい山です。

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天気がよかったので、初日の出も綺麗に見え、赤富士も見事の一言です。いい一年のスタートが切れました。

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その後はヤビツ峠に下山し、バスまで時間があったので、蓑毛まで下りました。

このルートは舗装路歩き含め、20km越えのコースで、歩き応えがありましたが、初日の出を含め、いい登り初めになったと思います。ただ、いかんせん深夜は寒かったため、歩く際のレイヤリングは重要です。

レイヤリング

アンダー MILLET / ドライナミックメッシュ

ベース marmot / 長袖ベースレイヤー

ミドル Rab / テクニカルフリース(常に着用)

シェル Rab / ソフトシェル (塔ノ岳から三ノ塔までと休憩中着用)

アウター Patagonia / レインウェア(休憩中着用)

パンツ MILLET / TYPHON WARM ST TREK PANT(旧モデル)

ナイトハイクは防寒はいつも以上にして登山することが必要です。また、ご来光を待つ間等、停滞時間が長い場合は、防寒小物が増えます。今回も、日の出を待つ時間が一番寒かったです。当店では様々なウェアや小物を取り揃えております。道具や山の疑問などでお困りの事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年1月 8日 (水)

こんにちは。

本日は、期間限定お買い得商品のご紹介です。

LA SPORTIVA / TRANGO TOWER GTX

¥63,800→¥44,000

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アルプスを歩いていると、良く見るこちらのシューズは、名品の多いスポルティバのシューズの中でも、フラッグシップモデルとも言えるモデルです。

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ソールの剛性とアッパーとのバランスがよく、岩稜帯での安定感に優れます。長期間の縦走や、岩稜帯での歩行での信頼性の高い登山靴です。

そして、足首周りが3Dフレックスという、柔らかく動かしやすい造りになっています。また、ソールの先端はクライミングゾーンがあります。これにより、テクニカルな岩場での立ち込みやグリップしやすく、穂高連峰の岩場等でも、安定しやすい登山靴です。

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後ろコバがあるため、セミワンタッチアイゼンが装着出来、残雪期や雪渓歩きも苦にしません。

このように、どんなシチュエーションでも頼もしい、オールマイティな登山靴となっています。

こちらのライトアルパインシューズが期間限定で、このお値段となっています。物価高で登山用品も値上がりする中、この額でこのシューズが購入できる機会は、あまりないです。足が合えば素晴らしい商品なので、是非店頭にて試履きし、その性能を実感してください。

当店ではその他にも、エントリーモデルから、アルパインシューズまで、様々なシューズを取り揃えております。ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年1月 5日 (日)

皆様、新年いかがお過ごしでしょうか。登り初めをされた方、これから登り初めをする方、多数いらっしゃると思います。今回はそんな方々にお得なセールのご紹介です。

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昨日までの第一弾に続き、新春特別企画といたしまして

店内定価の商品15%オフ!

(食品、書籍、燃料、セール品、お取り寄せ品は対象外)

さらに!

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税抜き2万円のクリアランス商品を買ったら・・・

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皆様のご来店心よりお待ちしております☆


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2024年12月28日 (土)

こんにちは。

今年も残すところ、あと4日となりました。皆様はどのような山行をした1年だったでしょうか。もし、当店がその一助になっていれば、嬉しく思います。

登山用品店で仕事をしていると、様々なギア、ウェアを販売しますが、同時に自身で買い物をする機会も増えます。やはり、自身で使用しているギアはお客様にも勧めやすいです。そのため、今年も毎月のようにギアを購入していました。

今回はそんな購入したギアの中から、私的にTOP3を選んでみました。あくまで個人的な使用感ですが、皆様の買い物の参考になればと思います。

3位 MILLET / DRYNAMIC MESH 3/4スリーブ

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3位はミレーの名品、ドライナミックメッシュです。
以前は他社の商品を使用していましたが、同僚のススメもあり、こちらを使用してみました。
結果、汗処理能力の高さに驚きました。ベースレイヤーへの移動が以前よりも早くなり、山行が終わった後の肌の感覚が、以前よりも良くなったと思います。つまり、汗を遠ざけて、汗冷え軽減の能力が高いという事です。


こちらを購入して以降、どこに行くにもこれで、雪の立山にも、低山にもこれで行きました。オールマイティでシチュエーションを選ばないという事も、満足度が高かった一因です。私は山に行くときは必ず長袖のため、3/4スリーブを選んでいます。


3位の理由ですが、上位二つが強すぎたためで、汎用性で言えば、こちらが今年もっとも高かった購入品です。



2位 LA SPORTIVA / BOULDER X MID GTX

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2位はスポルティバのアプローチシューズの名品、ボルダーX MID GTXです。
今まで使っていたライトアルパインシューズを、ソール張替えに出したため、アルプスをはじめとした高山での使用のために購入しました。


ソールのグリップが良く、岩場でしっかりグリップしてくれるため、アルプスでの安心感が抜群でした。今年はこのシューズで南アルプス、穂高連峰縦走等、いろいろな山を歩きました。ジャンダルムではその性能が、余裕を持って歩けた最大の要因だと思います。また、ソールとアッパーの硬さが程よく、低山もこなせるので、様々な山を歩けました。


1位と迷いましたが、自分の足だと、この靴は若干幅が広く、全体的なフィット感が1位に劣るため、2位にしました。



1位 MAMMUT / TRION38

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1位はマムートのアルパインザック、トリオン38です。
ザックは22、30、55と3サイズ持っていましたが、アルパインザックはなく、雪山でも使用可能なザックを探していて、調布店でも取り扱いのあるこちらに決めました。ちなみに他店に行ったりで、全部で50個ぐらいザックを背負って、迷った挙句、こちらに決めました。


自分の背中にはしっかりフィットし、ウエストベルトの締まりも良く、ショルダーストラップのポケットも使いやすいという印象です。また、カラビナループや、ピッケルホルダーもしっかり常備。ロープもホールド出来ます。ザックの中にはアバランチギア(雪山のスコップ、プロープ)を入れるポケットもあるなど、自分が欲しい機能が完璧に揃っていたため、購入しました。

雨蓋は取り外し可能で、ロールトップ出来るため、日帰りでも使用できます。流石に夏は背面パットがフラットなので低山では暑すぎますが、アルプスでは問題なく使用出来ました。穂高連峰縦走、冬の立山等では思った通りに活躍してくれました。まだ小屋泊と日帰りでしか使用していませんが、今後はミニマムなテント泊でも使用したいと思います。

1位の理由ですが、今年購入した中で最もニーズに合った商品で、フィット感も良かった事です。また、今後の必要性を考えても、こちらが1位かなと思いました。

以上が今年の私的な購入ギアTOP3です。皆様も是非、今年の購入ギアを振り返り、来年のお買い物の指標を建てていただければと思います。

当店では、ギアやウェアを取り揃えています。何か気になる事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2024年12月27日 (金)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

登山の歴史の中で、登山道具の軽量化は切っても切れない物です。

現在、登山道具は軽量化が著しくなっています。実際には以前からクライミングなどで、ギアの軽量化が進んでいましたが、日本でも2010年辺りからガレージブランドの台頭などで、ウルトラライト(以下UL)と言われるスタイルが流行り出し、今では一つのスタイルとして確立されたように思います。ULは厳密に言えば軽量化ではありませんが、昨今では同じような形で捉えられています。

個人的にULの最大のメリットは、「軽く、遠くまで」だと思います。軽量化により身体の負担を軽減し、より長い距離を歩けると思います。また、年齢と共に体力は低下します。以前と同じ重量を持って歩くのが厳しくなるのは当然です。その時に軽量化していれば、体力は落ちていても、以前のように軽快に歩けるでしょう。高齢の方にこそ、ULはオススメしたいです。

ただ、UL、軽量化と言ってもむやみやたらにやるのは、遭難や事故につながります。そこで、今回は装備の軽量化について、登山用品店スタッフの視点で案内したいと思います。

まず一番最初にすべき事は、ベースウエイトの中身を知る事です。ベースウエイトとは、水や食料を除いた重量になります。自身のベースウエイトを知る事で、軽量化の方向性を立てることができます。そして、その後は以下の順に進めていきます。


①測る ②一覧にする ③吟味 ④削る ⑤替える

①各ギアやウェアの重量を調べ、自分がどのぐらいの重量を持っているか理解します。このステップが無いと、何から手を付ければいいのか分かりません。

②重量を調べたら、それを一覧にして並べてみましょう。そうする事で自分が何を持って山に行っているのかが分かります。

③並べたら、それが本当に必要かどうかを精査します。例えば、レインウェアとウインドシェルなら、レインウェア一枚で代用できる。カトラリーと箸両方持っていたのを、片方のみにする等です。ここでの判断がかなり重要で、ここでミスをすると、この後の工程に影響が出ます。ULでも軽量化でもなく、ただの持ち物不足になります。

④精査したら、削れるものを減らします。必要なギアは減らせませんが、代用出来る物は減らしていくなどして、軽量化を計ります。

⑤さらに軽量化を計るため、現在の装備をより軽量な物に替えていきます。効果は最も高い方法になりますが、コストがかかるため、この方法は最後になります。

このような順で軽量化を計りますが、この中で注意すべきは、削ってはいけない物は削らないという事です。

例えば、レインウェアはもちろん、ヘッドライトやエマージェンシーキット等は、必須携行品です。昼に歩くから、ヘッドライトを持って行かない。怪我しないからエマージェンシーキットは持って行かない。晴れ予報だからレインウェアを持って行かない。上記のような行動は、万が一の際にどうにもできなくなるため、絶対にNGです。軽量化ではなく、ただの愚行です。

また、食品や水分は代替が難しい部分になります。現実的に、水分量は摂取目安があります。また、食料はカロリー摂取しないとハンガーノックになり、行動不能に陥ります。水分は浄水器を持って現地調達、食料はエナジーバー等で軽量化する事は可能ですが、無くす事は不可能です。そのため、この二つはベースウエイトには含みません。

調布パルコ店はULブランドの取り扱いはございませんが、各ブランドでも軽量なギアは多数あります。こちらで具体例をいくつか紹介します。

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THE NORTH FACE / クライムライトジャケット(レインウェア) 315g

スワローテイルフーディー(ウインドシェル)140g

合計 455g

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→ベンチャージャケット

235g

=-220

レインウェアとウィンドシェルの2枚持ちを、ウインドシェルの様に軽量で、防水性のあるジャケットに置き換えた形です。

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MILLET / ティフォンウォームネクスト ストレッチトレックパンツ 352g

=-352g

レインウェアの上下は必携品ですが、履いていけばそのまま減らせます。こちらのウェアはレインパンツでありながら、トレッキングパンツとして使用出来る為、この様な使い方が出来ます。

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karrimor / リッジ30+ 1,430g

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GREGORY / ミコ25 962g

=-468g

ギアを削っていくと、自ずとザックのサイズも小さくなっていきます。その為、軽量なこちらの様なザックを使用する事が可能になります。

全体合計 -1040g

簡単な例だけでも1kgの軽量化になりました。更に吟味すれば日帰りならベースウエイトで約4kgまで減らす事も可能だと思います。小屋泊やテント泊なら、更に慎重に吟味する必要が有りますが、アライテント公式サイトにて、35Lザックでベースウエイト6.3KGでのテント泊装備も紹介されています。興味があれば見る事をオススメします。

ここまで軽量化について書いてきましたが、重要な事がもう一つあります。軽量化は快適性とトレードオフになります。軽量に固執するあまり、快適さをあまりにも損なうと、登山が楽しくなくなり、本末転倒です。そのため、考え方として重要な事は、「自分にとっての落としどころを見付ける」。これになります。重くてもこだわりのあるギアを持って行くなど、自分の好きなギアやウェアで山に行くのが一番楽しいはずです。あまり過剰にならないように、気にし過ぎないようにしましょう。

当店では、ギアやウェアを取り揃えています。軽量化のご相談も承ります。何か気になる事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2024年12月24日 (火)

こんにちは。調布パルコ店です。

現在、当店では冬のクリアランスセールを開催しています。その中から、私の独断でアイテムをピックアップしてみました。

karrimor / high loft down jkt

¥52,800¥36,960

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雪山登山向けの、保温力の高いダウンです。肩など摩耗しやすい部分は、強度の高いナイロンを使用しています。シェルの上から着れるよう、サイズ感は少し大きめです。フードに収まるため、携行性もバツグンです。


MILLET / WAFFLE WOOL CREW

¥17,600→¥14,080

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冬季向けのベースレイヤーで、保温性と汗冷え軽減に優れたウェアです。ウールの性能を活かし、編み方もコンピュータ編みにより、チクチク感を軽減。着心地も良いです。



SALOMON / X ULTRA 4 MID GORE-TEX

¥24,200→¥16,940

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低山やコンデイションの悪いトレイルに向いたシューズです。ソールのグリップがよく、トレイルランニングシューズ譲りの軽快さと、フィット感、安定性を合わせ持ちます。初心者から、低山用のシューズを探す方までオススメのシューズです。

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この他にも様々なアイテムがお買得になっております。また、現在当店では25日(水)まで店内商品10%OFFセールも同時に開催しております。ぜひご来店いただき、お買い求めください。


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2024年12月18日 (水)

こんにちは。調布パルコ店、スタッフです。

只今、調布パルコ店ではお買い得なセール中です。

【店内商品10%OFF】!
12/25(日)まで


※食品・燃料・本・セール品・修理品・お取寄せ品は割引対象外となります。

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雪山ギアやダウンなど、この冬のウェア、ギアを揃えるチャンスです。ぜひ、このお買い得な機会にお買い物をお楽しみください。


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2024年12月17日 (火)

こんにちは。 調布パルコ店スタッフです。

先日こちらでレイヤリングについて載せましたが、今回は更に具体的に、調布パルコ店にあるアイテムで、シチュエーション別の冬のレイヤリング紹介をしたいと思います。
ちなみに、ここでは帽子、手袋、登山靴等のギア類は除外しています。

今回は低山編です。


(想定山域 / 高尾山、大岳山etc)

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アンダーウェア MILLET / DRYNAMIC MESH
ベースレイヤー THE NORTH FACE /
トレッキングパンツ THE NORTH FACE / Alpine Light Pants

冬でも低山では、歩いていると汗をかきます。停滞時や天候変化で、冬は夏よりも汗冷えを起こしやすくなります。その為、低体温症のリスクマネジメントは、かなり重要です。
アンダーのドライナミックは汗を肌から離す能力が高く、体温維持機能もあります。そして肌からベースレイヤーに汗を移動しますが、汗処理能力が高いエクスペディションドライドットで、汗冷えを感じさせないレイヤリングです。
パンツはストレッチの効く、中厚手の代表的なモデル、アルパインライトパンツ。この季節の低山では、厚さもちょうどいいと思います。

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ミドルレイヤー karrimor / thermal half-zip

小休憩や、行動中の樹林帯で陽が当たらず寒さを感じた時等、薄手のフリースを着るのがオススメです。こちらのカリマーのフリースは軽量で、高い通気性と適度な保温性を持ち合わせる為、行動中でも快適です。

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インサレーション Marmot / 750FP Prime Down Jacket

昼食等、長い休憩や停滞時には、保温着が必要です。こちらのマーモットのダウンはコンパクトに収納でき、保温力も充分です。ダウンには撥水加工をしてある為、多少の濡れならば保温力が落ちづらくなっています。アウターにもインナーにも使える、適度な厚さの為、気温次第で更にアウターレイヤーを外に着たりもできます。

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アウターレイヤー MILLET / TYPHON WARM NX ST JKT・PANT

(写真はジャケットのみ)


山は平地に比べ、天気が変わりやすいためレインウェアが必須です。今年リニューアルしたこちらのモデルは裏地が微起毛しており、夏用の物より保温力が高くなっています。それでいて、中の群れを逃す透湿性が高い為、衣服内の環境を快適に保ちます。

個人的な意見ですが、冬の低山は汗冷えを起こさないために、ウェアの脱ぎ着が最も多いシーンだと思います。行動中の微妙な調整など、細かくする必要が有る為、手袋やネックゲイター等も工夫し、体温を保つ事が重要になります。こちらを参考にして頂き、自分の身体に合った、快適なレイヤリングを探してみてください。


当店では、様々なウェアを取り揃えています。何か気になる事などございましたら、スタッフがご案内させていただきます。ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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