トレッキング Feed

2025年6月27日 (金)

こんにちは。調布パルコ店、佐々田です。

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今回は、ギアのフィールドレビューです。今年アップデートされたカリマーの人気モデル、クリーブを避難小屋泊で使用してきました。

2023年にリリースされた後、日帰りから小屋泊まで、様々な山で見かけるようになったクリーブシリーズ。『コースタイム70%』がコンセプトのザックでファストハイクや長距離行動に対応する軽さと収納力を両立したモデルで、今年から40Lが新たに登場しました。

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¥32,450(税込)

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今回はその40Lを使用してきました。計画ではテント泊でしたが、天気の関係で避難小屋泊に変更しました。しかし、せっかくなのでテントはそのまま持って登り、収納力を確認してきました。以下、使用した感想です。ちなみに登ってきたのは、群馬、新潟に連なる谷川連峰の平標山と仙ノ倉岳です。



○メリット


・ロールトップのため、実際の容量は40Lは超えている。収納力はかなり高い。また、調整も容易。


・ベスト型に近い作りの為、胸にも荷重が乗り、かなり軽く感じる。ザック自体も軽い。


・背中のフィット感は誰でもある程度合いそうな、フラットな背面。万人受けしそうな作り。


・ヒップベルト、ショルダーハーネス、メッシュポケットと、様々なポケットの利便性が高く、山行を快適にしてくれる。


・40Lは30Lよりもチェストハーネスの肩部分が厚め。テントを入れても積載荷重は問題ない。テント泊対応ザックと言える。



○デメリット


・後ろのメッシュポケットの入り口が伸びない。入れるもの次第では、収納が難しい。


・ショルダーハーネス部分のポケットの位置が、若干高い。ドリンクを入れると、取り出しづらい事がままある。背面長が長い方だと、ポケットの性能を発揮しきれない。

まず収納力ですが、こちらは旧モデルからの評判通り、かなり高いです。ロールトップで、開口部が広いので、容易にパッキング出来ます。また、容量をコンプレッションで調整しやすいため、様々なシーンに適応します。

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今回、テント泊と同じ状況を作るため、避難小屋に荷物をデポして山頂へ向かいましたが、調整するとこんな感じになりました。もう少しちゃんとコンプレッションすれば、さらに小さく見えそうです。今までのテント泊ザックであれば、アタックザックが必要でしたが、このザックであれば必要ないと思いました。ザック自体が軽く、コンプレッションで小さく出来、その際の重心調整も問題ありません。荷物を減らせるのは便利ですね。

収納力の高さと、汎用性を持ち合わせており、荷物次第ですが、2泊3日ぐらいであれば、テント泊にも対応するザックと言って差し支えないです。

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チェストハーネスはベスト型に近く、荷重分散がしっかり出来ています。元から軽いザックですが、更に軽く感じる様になっています。

背面はフラットで、メッシュで熱を逃す構造です。このフラットでソフトな背面は、割と誰でもフィットしやすいです。軽量ザックですが、背面パッドはしっかりしているため、背面がたわんだりする事はありませんでした。ショルダーハーネスとウエストハーネスと合わせ、フィット感を高めれば、カタログスペック以上の軽さを感じるはずです。

各所に配置されたポケットはかなり便利です。ショルダーハーネスのポケットは、今シーズンのモデルチェンジで改良された部分。間口が広くなり、ペットボトルから携帯まで、様々なものが入るようになりました。今回、片側に携帯2台、片側に500mlのソフトフラスクを入れましたが、かなり余裕がありました。行動食をプラスしても入ると思います。

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ヒップベルトのポケットは、よくあるタイプのポケットですが、メッシュが多少伸びます。そのため、ブドウ糖などの小さめの行動食なら問題なく入りますし、意外と便利です。

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背面のメッシュポケットは、ザックを下ろしてすぐに出せる物を入れましょう。自分はファーストエイドを入れたり、ウェットティッシュを入れたりしていました。すぐに取り出したい物を入れるためのポケットかなと思います。(画像は30L)

サイドのポケットは、よく伸びるので、ボトルを入れるのに十分です。また、トレッキングポールやテントポールもサイドに刺す場合、コンプレッションベルトも使用すれば、安定して固定し、背負う事ができます。

各所のコンプレッションベルトや、ドローコードはギアを外付けする際に便利です。底面にあるドローコードは、テント泊のクローズドセルマットの固定が出来るので、テント泊の際に便利です。個人的に外付けはあまりしないタイプですが、外付けをよくする方にはかなり便利です。

肝心の背負い心地ですが、かなり良かったです。背面の構造上、極端に身長が高くなければ合うとは思いますが、背面がフラットでソフトなフレームやパッドが入っているザックは、万人に合いやすいと思います。ベストタイプに近い造りなので、胸にも荷重が乗り、ウエストベルトも合わせて荷重分散が上手くできます。テント泊を視野に入れた場合、重量は10kg前後になります。荷重分散が出来るザックだと重さを感じづらく、歩行が楽になるため、この造りはかなり助かります。



このザックは上記の条件を、ほぼ満たしており、背負い心地はかなり良かったです。この辺りはさすがカリマーのザックと言ったところでしょうか。

デメリットの部分ですが、背面のメッシュポケットは中をパンパンに詰めると、入り口が伸びません。メッシュ部分が余裕がある造りなので、ここも伸びていればなお良かったと思います。自分はレインウェアを入れたい人なのですが、中の詰め方次第では、入り口から入りません。レインウェアを入れてからパッキングすると、取り出すのが面倒です。ここを20Lの背面ポケットの構造にして欲しかったと思いました。単刀直入に、ここは不満点でした。

ショルダーハーネス部分のポケットですが、身長次第では、かなり上にきます。自分の身長、173cmでも少し高いかなと思いました。個人差はありますが、身長が175cmを超えてくると気になりそうです。顔の近くまでポケットが来ると、ドリンクなどはかなり取り出しづらいと思います。これはLサイズがあれば解決しそうですが、現状ではMかSなので、個人差があります。実際背負ってみての感じで決める事になりそうです。人によっては、性能を発揮しきれないかもしれません。

ちなみに、レインカバーは付属していませんが、個人的にはロールトップモデルはレインカバーはいらないと思っています。中に対応したサイズのスタッフバックを入れ、防水した方がいいと思います。

ショルダーハーネスの部分はサイズ選びで解消できる方もいそうですが、背面ポケットはテント泊では使いづらく、入れるものは取り出しづらくならないように吟味が必要だと思います。

総評ですが、サイズが分かれていることもあり、汎用性の高いザックだと思います。日帰りから小屋泊一泊程度なら、30L。二泊以上の小屋泊からテント泊なら、40L。と言った感じで使い分けができるシリーズです。

40Lはテント泊ザックとして使用出来るスペックを十分に備えており、軽さと背負いやすさも相まって、非常に使いやすいザックに仕上がっています。また、各所のポケットやドローコードで、さらに利便性を高めています。

道具の軽量化や小型化等、時代が変わってくる中で、容量調整可能なロールトップモデルが台頭して来ました。ただ、ロールトップモデルは背面のパッドが柔らかすぎて、積載重量次第では使いづらい物も少なくありません。

このクリーブシリーズは、その点を解消しており、パッドで背負い心地を担保しながら、荷重分散をする事で、軽量さも相まって登山時の負担を軽減しています。

40Lのロールトップモデルは、現代のテント泊に求められるサイズとして適正で、ニーズをとらえたザックだと思います。現状、テント泊ザックの買い替えを考えている方にとっては、最適解のザックだと思います。もし今自分がテント泊ザックを買い替えるなら、このザックにすると思います。

多少の不満点はあれど、間違いなく使いやすいザックであり、現状の市場のニーズにカリマーが応えた最適解がこのザックだと思います。ぜひ店頭にてお試しください。

その他にも当店では、様々なギアやザックを取り揃えています。何か気になる事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年6月 7日 (土)

こんにちは。調布パルコ店、佐々田です。

以前紹介したココヘリですが、現在入会キャンペーンを行っています。

ココヘリ「#SAFE FOR 」キャンペーン2025

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6/6~8/3までの入会で、入会費、年会費無料です。

ココヘリについての詳細は、以前のブログをご覧ください。https://blog.kojitusanso.jp/chofu/2024/11/post-c0e8.html

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この小さな発信機があなたと家族を守ります。昨今、山岳遭難の増えてきている中で、自身の登山を見直すきっかけになるかと思います。このお得な機会に、ぜひ入会をご検討ください。

その他にも当店では、様々なギアや登山靴を取り揃えています。その他、登山に関する疑問もお答えさせていただきます。何か気になる事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年5月31日 (土)

こんにちは。調布パルコ店、佐々田です。



今回は商品紹介です。昨今の軽量化が進む中、軽量なアイテムが増えてきました。その中でGORE-TEXを使用したレインウェアは3層が主流で、どうしても重くなりがちでした。そんな中、マーモットから軽量なGORE-TEXのレインウェアが発売しています。

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Marmot / GTX Nika Jacket Ⅱ

¥29,480

GORE-TEX PACLITEを使用した、マーモットの軽量レインウェアです。メンズのLサイズで350gと、かなり軽量な部類に入ります。

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その重量を可能にしたのは、GORE-TEX PACLITEの使用によるもの。通常のGORE-TEXジャケットは表地ーGORE-TEXメンブレンー裏地、といった3層構造ですが、こちらのPACLITEは裏地を省き、メンブレンに直接コーテイングを施しています。そのため、裏地の分を軽量化することができ、機能は損なわずにキープすることを可能にしました。肌触りも、コーテイングのおかげで悪くないです。

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ポケットはハーネスに干渉しない、胸元に一つあります。また、普段使いであればハンドポケットも問題なく使用できるでしょう。

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フードも大きめなので、ヘルメットも問題なく使用できます。

身幅は若干広めで、あまりタイトではないので、普段用でも着回ししやすいジャケットです。GORE-TEXジャケットという事で機能性はもちろん申し分なく、様々なシーンで活躍すると思います。また、ゴワゴワ感もPACLITEは少ないため、着やすさも良好です。

そして価格も¥29,480と、価格を抑えています。汎用性の高さ、GORE-TEXであることを考えれば、かなりコストパフォーマンスの高い一品です。マーモットは登山ブランドでGORE-TEXを初めて採用したブランドでもあり、今も変わらずGORE-TEX製品のクオリティは安定して高い印象です。

タウンから日本アルプスまで、様々なシチュエーションで使用できるレインウェアです。ぜひご来店いただき、店頭にてお試しください。

その他にも当店では、様々なギアや登山靴を取り揃えています。何か気になる事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年5月29日 (木)

2025年5月29日(木)~2025年5月31日(土)までの期間

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『100周年記念本決算最後の特別セール』を開催中です!

店内全品15%OFF!

※対象外商品:食品・燃料、書籍、特価・クリアランス品、お取寄品など

※免税販売はキャンペーン割引対象外

※セール・アウトレット製品は対象外になります。

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またプレミアムメンバーズにご入会いただきますと最大2,000pt進呈
講座に無料参加や、ゴールド会員様はなんと日帰りの登山学校も参加できてお得が満載
是非この機会にご入会くださいませ


お得なこの機会を是非ご利用ください!

また、マムートのサマーキャンペーンも開催しています。

「MAMMUT KIND OF SUMMER 」

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5月29日(木)より、「山が呼んでいる。MAMMUT KIND OF SUMMER」キャンペーンを開催

「夏」は山など大自然の豊かさを全て感じ、最高に楽しい季節です。

「マムートらしい最高の夏(MAMMUT KIND OF SUMMER)を楽しもう」をコンセプトに展開されるキャンペーン。

マムートは、長年培ってきた技術を活かしたプロダクトで、夏の山で感じられる無限の可能性を引き出します。

そして、さまざまな夏のスポーツで「PEAK」を目指す全ての人々を応援します。

この夏のシーズンに躍動する皆さまのパフォーマンスをサポートいたします。

対象のマムート製品を税込15,000円以上ご購入いただいたお客様に、様々な夏のアクティビティに便利なマムート・オリジナルマフラータオルをプレゼント。

※数に限りがありますので無くなり次第終了させて頂きます。

何か気になる事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年5月26日 (月)

こんにちは。調布パルコ店、佐々田です。

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MILLET / GRX 22 ¥20,900(税込) 22L/890g




今年、新発売したミレーのザック、GRX22を店長から借りて、フィールドレビューして来ました。登ったのは、丹沢の塔ノ岳、ナイトハイクです。結論からこのザック、日帰り登山にかなりオススメです。私、多分買います。

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○メリット
・カタログスペック以上の収納力。いくつかあるポケットが利便性が高い。
・胸荷重も出来る、ベスト型のショルダーハーネス、ヒップベルトによる、荷重分散で想像以上に軽い。体感では890gより軽く感じる。
・背面パッドが入っており、トップスタビライザーもあるため、フィット感が高い。
・ヒップベルトは取り外し可能で、様々な山行に対応
・脇腹付近の収納可能なポケット「ボディーハングキャリーシステム」が何かと便利

○デメリット
・レインカバーは付属なし
・チェスト部分がメッシュになっているため、汗の吸収量が少ない。ただ、乾きも早いため、個人的にはあまり気にはならない。

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まず、パッキングしていて感じたのは、「22Lとは思えないぐらい、荷物入るな」でした。普段使用しているザックも22Lですが、同じ荷物量でも余裕がある感じです。メインコンパーネントだけで比べても、深さ、広さがある感じがしました。

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さらにフロントポケットも広く、レインウェアが余裕で入ります。このあたりサイズのフロントポケットは、メッシュだったりするので、中がパンパンに入ると広がらず、あまり物を入れられませんが、このザックはメッシュ部分と、コンプレッション部分がよく伸びるので、その心配がなく、しっかり収納出来ます。

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サイドのメッシュポケットは1Lのナルゲンボトルも入ります。中に入っている物次第にはなりますが、通常入れるようなサイズのボトルならば、問題ないでしょう。

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また、チェストハーネスはベスト型。胸のメッシュポケットは、片側にソフトフラスクが入るサイズ感、片側のドローコードが付いた側は大きめで、スマホが余裕で入ります。ヒップベルトのポケットは、スマホが入るぐらいのサイズ感。行動食も入りました。

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そして、今回の注目ポイント、脇腹付近のボディーハングキャリーシステム。こちらは山と高原地図を入れるのにちょうどいいサイズ。歩いている時に、邪魔になるか気になっていましたが、気になりませんでした。メッシュなので、多用途に使用出来、かなり便利です。画期的な作りだと思いました。



各ポケットがそれぞれしっかり収納出来、カタログスペック以上の収納力を感じます。恐らく、一泊の富士登山ぐらいは普通にこなしそうです。



そして、ザックの最重要ポイントはやはり、背負い心地、フィット感です。ここが今回、このザックの一番良かった点です。

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軽量とはいえ、フレームが入っており、背面パッドも体にフィットする作りになっています。さらに、ベストタイプのショルダーハーネスで、胸荷重を可能にします。

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これにより、ウエストハーネスと合わせ、荷重を肩、胸、腰と荷重分散することが出来て、かなり軽く感じます。正直、軽さに驚きました。過去、ULザックも背負ったことがありますが、確かに軽いものの、背負い心地があまり良くなく、荷物の重さはダイレクトに乗ります。



このザックなら、フィットしやすい形状に、荷重分散で上手く重さを逃がせるので、初めてこのザックで山を歩いた方は、驚くと思います。それほどに軽く感じます。さすがザックメーカーのミレーです。



デメリットに書いた部分ですが、もはや粗探しの言いがかりに近いかなと思います。レインカバーは別売りで買えますし、このザックに合うレインカバーが最近発売しました。

MILLET / ジップ レイン カバー 20/25 ¥3,740 (税込)

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このザックに合うレインカバーをこのタイミングで発売するあたり、やはり抜け目がないです。この価格帯であれば、レインカバーがないことも仕方ないです。



ショルダーハーネスのメッシュは、乾きは早いものの、発汗量次第でかなり濡れます。スマホを入れると、ケースがビチャビチャになりました。ただ、ウエストベルトに入れれば解決はします。少し硬さは出ますが、許容範囲ではないかと思います。


一応、デメリットは書きましたが、これはあくまで、登山用品店店員の意見です。個人的にはデメリットとは思いませんでした。両方なんとかなるレベルですし、レインカバーを付属して料金が上がるよりはいいと思います。また、チェストハーネスのメッシュポケットも、発汗量次第では気にならないでしょう。しかも、乾きも早いです。



総じて、一言で言うと自由度が高く、完成度が高いザックです。さすがのザックの老舗メーカー、ミレーなのはもちろんですが、今回は少し毛色の違う感じです。



これまでのミレーのザックは最近流行りのUL系に比べ、背負い心地の良さで重さをカバーしている印象でした。しかしこのザックは背負い心地はそのままに、軽さも追求した形です。それでいて、ポケットの利便性も高く、まさに隙がないザックだなと思います。



一言で表すなら、「保守と革新の両立」でしょうか。ミレーの強みを維持し、流行りをブラッシュアップして取り入れた、ミレーでは今までにないザックだと思います。正直、その性能の高さは想定以上でした。素直に脱帽です。

初めて日帰りザックを購入する方にも、最初に30Lクラスのザックを購入した方の、セカンドザックにも。どんな方にもおススメ出来る高機能なザックです。私も店長もフィールドレビューをしてきたため、店頭にて実体験を交えて詳しくご案内いたします。ぜひ店頭にてお試しください。

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2025年5月14日 (水)

こんにちは。調布パルコ店、佐々田です。

今回は登山靴についての第二回。ミドルカットの登山靴についての解説です。

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ミドルカットの登山靴は、山で一番よく見る登山靴だと思います。

かくいう私も、日本アルプスを重い荷物を持って歩く時以外は、どの山もミドルカットで歩いています。

アルプスでも、小屋泊ではミドルカットで歩く山登山者も多く見られます。用途も多岐に渡り、分類は難しいものの、以下のような感じでしょうか。

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・ソールやアッパーが柔らかいシューズから、アプローチシューズなどの岩場を歩くための堅いモデルまで、種類の幅が広い。


・低山向け、混合のトレイル向けのソール形状のものが多い。アプローチシューズは岩場で立ちこみやすいよう、グリップ重視のソールになっている。


・低山向けは軽いモデルが多い。アプローチシューズは若干重量がある。


・ローカットとは違い、ほとんどのシューズで防水透湿素材が使用されている(GORE-TEX、アウトドライetc)
・その特徴から、一足目に選ぶ人が多い。



次にメリットとデメリットです。



▪️メリット


・比較的軽く、足首まわりのホールド力もあるため、脚力があれば一足で低山から高山までこなせる汎用性。


・足首周りがローカットよりも高いので、足首の捻転を防ぎ、ローカットより疲れにくい。


・最近はアプローチシューズも、低山のトレイルもしっかりこなせるようなモデルもある。



▪️デメリット


・汎用性は高いが、突出した特徴がない事が多い。
・ローカットより足首周りがホールドされている=自由が効きづらいので、走るには不向き。


・ハイカットに比べると柔らかいモデルが多いため、脚力がないと重い荷物を持ったテント泊には不向き。


以上のようになるのではないでしょうか。


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ミドルカットはその形状から、ある程度はシーンを選ばず使用できる汎用性の高さが魅力です。ただ、選択をミスすると中途半端になりがちです。一足目に選ぶと、なんだかんだでローカットやハイカットが欲しくなるというのは、誰もが通る道ではないでしょうか?



それでもその汎用性の高さは魅力で、一足目に選ぶのに最適なモデルです。私も一部のテント泊と雪山以外はミドルカットで、昨年の穂高連峰小屋泊縦走や、昨年の南アルプスのテント泊はミドルカットでした。向いている人は、以下のような人です。

・低山から高山まで一足でこなす登山靴が欲しい方。
・初めての登山靴で、どう選べばいいか迷っている方。
・アルプスの岩稜帯向けのアプローチシューズが欲しい方。
・低山向けで探しているが、ローカットでは足首が不安な方


とりあえず一足目はミドルカットという方も多いです。そして、考え方もそれでいいのかなと思います。実際にミドルカットは様々なシーンで使用が出来、ローカットとハイカットの特徴を併せ持っているため、困ったときはミドルカット、なんてことも多々あります。

ただ、突出した特徴がないため、慣れてくると最適解になる事が減ってくる事もあります。そのため、ハイカットやローカットと使い分けるなんてこともあります。

1足目に選ぶ靴として最適ですが、慣れてくると違うシューズも試したくなる。そんな靴です。靴の特徴をしっかり把握し、登山に役立てていただければと思います。

その他にも当店では、様々なギアや登山靴を取り揃えています。今回の記事のような内容も、丁寧にご説明させていただきます。何か気になる事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年4月16日 (水)

こんにちは。調布パルコ店、佐々田です。

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山梨の大月市にある、百蔵山に登ってきました。

百蔵山は以前紹介した、岩殿山と同じ、大月市の秀麗富嶽十二景の一座で、7番山頂になります。(岩殿山は8番山頂)

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中央線の猿倉駅から、歩いて登山口まで行けるため、アクセスは良好です。ただ、若干舗装路の歩きが長いので、気になる方は麓の駐車場まで車で行ってもいいと思います。

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登山口手前には、綺麗なチップトイレがあるため、立ち寄って準備を整えてもいいと思います。山中にトイレはありません。

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登山口に入ってからは、なだらかに登り続けます。それほど急登の箇所はないので、登りやすいです。また、途中、ところどころで景色の開ける場所がありますが、そこからは富士山が綺麗に見えます。やはり秀麗富嶽の一座、そこはしっかり押さえています。

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大同山との分岐に出て、少し登れば百蔵山の山頂です。今回は有名な山頂の桜を見るために登りましたが、ちょうど見頃を迎える頃でした。今週一杯ぐらいは、まだ桜が楽しめそうです。



時間があれば扇山まで縦走してもいいと思います。今回はあまり余裕がなかったので、猿倉駅に向けて下山しました。



今回、登山口から時計回りに周回しましたが、下りのコースの下り始めが急です。登りで疲れた時に急な下りを歩きたくない方や、下りが苦手な方は、反時計回りで歩くか、ピストンする事をオススメします。



全体的に危険箇所もほぼなく、高低差もほどほどなため、初心者の方でも歩きやすいと思います。春は桜も綺麗で、富士山も綺麗に見えるため、ゆったりハイキングを楽しみたい方にオススメしたい山です。ぜひ一度、登ってみてください。



レイヤリング
アンダー MILLET / ドライナミックメッシュ
ベース Marmot / 化繊ベースレイヤー
アウター Patagonia / レインウェア(未使用)
パンツ KARRIMOR / トレッキングパンツ



当店では様々なウェアやギアを取り揃えております。最近は気温も上がってきており、カットソーの出番も増えてきているのではないでしょうか。当店で半袖、長袖ともに取り揃えております。

登山経験豊富なスタッフもおりますので、道具や山の疑問などでお困りの事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年4月 3日 (木)

こんにちは。調布パルコ店、佐々田です。

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先日、町田市最高峰の草戸山に登ってきました。

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草戸山は南高尾山稜にある、標高364mの山で、高尾山の南側に走る尾根上の山の総称、高尾セブンサミッツの一座。

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高尾山は人が多過ぎてあんまり、という方にオススメで、こちらは人が少ないため、静かな山行が楽しめます。高尾駅から歩道を歩き、登山口に入れるため、アクセスも良好です。

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今回は草戸山と榎窪山の2座を時短で登ってきました。緩やかでアップダウンが細かく、初心者でも歩きやすい山域となっています。

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草戸山の山頂は南高尾山稜の中でも、随一の眺望です。広くなっているので、休憩にも最適です。

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また、セブンサミッツを全て登れば約18kmと、ロングコースにもなり、トレーニングやトレイルランニングにもオススメです。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

レイヤリング
アンダー MILLET / ドライナミックメッシュ
ベース THE NORTH FACE / Flash Dry 3D ロングスリーブ
ミドル KARRIMOR / mountain zip-up(未着用)
アウター Patagonia / レインウェア(未使用)
パンツ KARRIMOR / トレッキングパンツ

当店では様々なウェアやギアを取り揃えております。また、経験豊富なスタッフもおりますので、道具や山の疑問などでお困りの事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年3月31日 (月)

こんにちは。調布パルコ店、佐々田です。

今回はお勧めザックのご紹介です。

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KARRIMOR / cleave 30

¥31,350
 



カリマーの人気モデル、クリーブがアップデートされました。

2023年にリリースされた後、日帰りから小屋泊まで、様々な山で見かけるようになったクリーブシリーズ。『コースタイム70%』がコンセプトのザックでファストハイクや長距離行動に対応する軽さと収納力を両立したモデルです。

以前から使いやすく、人気も高いモデルでしたが、今回はその利便性が更に向上しました。

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大きく変化したのは、ショルダーハーネスのポケットの形状。以前のモデルよりも収納力が上がりました。

ポケットが4つになり、細かく分ける事が可能に。そしてサイズもアップしたため、ボトルが容易に入るようになりました。こちらのメッシュボトルは伸縮性も高く、小さいものを入れても落ちづらくなっています。

この変更により、ザックを下ろさずに細かい物の出し入れが可能になり、ファストハイキングの際の使いやすさが向上しました。ハイドレーションに非対応になりましたが、ボトルをショルダーハーネスに入れられるので、こだわりがなければ問題ないでしょう。

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以前のモデルから好評だったロールトップや、メッシュポケットの使いやすさは相変わらずです。レインウェアや小さいマットなど、すぐに取り出せるメッシュポケットは、今やザックに付いていて欲しい機能の一つ。こちらも二つあり、使いやすいです。

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ロールトップに関しては、ULザックから流行ったように思いますが、容量の調整がしやすくなります。日帰りなど、持ち物が少ない時はロールして、小屋泊など荷物が多い時は伸ばして収納する等して、様々なシチュエーションに対応出来ます。ちなみにクリーブ30に関しては、メッシュポケットのとザックを最大まで伸ばした際の収納力で、表記以上の収納が出来ます。間違いなくMAX30L以上入ります。

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950gと軽量でありながら、背面パットやウエストハーネスがしっかりしており、ULザックと違い、ある程度の重量をパッキングしても、背負うのに支障がない造りです。

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今回、従来の20L、30Lに加え、40Lが新たにラインナップに加わりました。ショルダーハーネスが若干固くなっており、より高重量を担ぎやすくなりました。テント泊での使用にも十分な容量です。

元々人気で利便性の高かったザックですが、さらに使い勝手が向上しました。元から様々な状況に対応できるオールマイティなザックでしたが、その特徴に磨きがかかったと思います。初めての購入の方から、買い替え購入の方まで、誰にでもお勧め出来るザックです。ぜひ店頭にてお試しいただき、性能を実感してください。

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2025年3月24日 (月)

こんにちは。調布パルコ店、佐々田です。

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昨日、高尾山をナイトハイクしてきました。

高尾山の詳細に関しては、以前のブログをご覧ください。
https://blog.kojitusanso.jp/.s/chofu/2025/01/post-c0e8.html

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土日の高尾山は人が多過ぎて、なかなか歩くのが大変ですが、ナイトハイクだと人もほぼいないため、静かな山行が楽しめます。

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ただ、獣との遭遇率は高いので、熊鈴は必ず鳴らし、気をつけて歩きましょう。昨日も、ムササビが飛んでいました。

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レイヤリング
アンダー MILLET / ドライナミックメッシュ
ベース THE NORTH FACE / Flash Dry 3D ロングスリーブ
ミドル KARRIMOR / mountain zip-up(未着用)
シェル Rab / ソフトシェル (未着用)
アウター Patagonia / レインウェア(未使用)
パンツ KARRIMOR / トレッキングパンツ

高尾山は様々なルートで歩けます。ケーブルカーもあるため、登りやすい山です。ぜひ訪れてみてください。

当店では様々なウェアやギアを取り揃えております。また、経験豊富なスタッフもおりますので、道具や山の疑問などでお困りの事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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こちらはブログとはまた違う内容となっております。登山の為の、自宅で出来るトレーニングの動画などもストーリーで上げてます。ぜひフォローして、ご覧ください。

皆様のご来店、心よりお待ちしています!!


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