商品紹介 Feed

2025年1月26日 (日)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

素材の話、第三弾という事で、今回は化繊綿のお話、その中で代表的なプリマロフトについて書きたいと思います。

▪️PRIMALOFT

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おそらく、化繊中綿の中で最も有名な素材がこのプリマロフトだと思います。アメリカの軍隊がダウンに代わる保温素材の開発を企業に依頼し、誕生しました。ダウンとは特徴が異なります。

・メリット
濡れても、保温力が下がりづらい。行動着にも使用可能。
洗濯機で洗えるため、手入れが楽。気を使わずに使いやすい。

・デメリット

重量当たりの保温力がダウンに劣るため、ダウンより重くなる事が多い。

ダウンより潰れないため、若干かさばり、携行性に劣る。

種類で用途が変わるため、選ぶのに若干知識がいる。

休憩から行動中まで、様々なシーンで使用出来る事が強みです。濡れても保温力が下がり辛く、ダウンに比べると通気性もあるため、雨天時や雪山の行動中にも使用可能です。また、種類も様々で、用途によって選ぶことができます。汗をよくかく行動量の多い登山や、雪山の様に濡れる恐れが多い登山では、化繊綿を選ぶ事が多いと思います。手入れも洗濯機で洗えるため、気兼ねなく使用できます。

ただ、素材自体の保温力はダウンに劣るため、中綿の量が増える分、重量が重くなりがちでかさばります。そのため携行性ではダウンに劣ります。最近ではダウンに近い性能の素材も出てきてはいますが、未だに休憩中の保温着としては、ダウンに軍配が上がります。

また、素材の種類によって特徴が変わるため、選ぶのに特徴の把握が必要になります。この辺りは登山用品店の店員に聞けば解決はするので、自分の使用したいシチュエーションを明確に伝えましょう。

以下、素材の特徴になります。まずは、グレードが3種類です。

シルバー→スタンダードなグレード。撥水、保温、通気と一通り持ち合わせる。特筆すべき欠点のない、まさにスタンダード。登山用のウェアに使用されるのは、主にこちらか、ゴールド。


ブラック→シルバーに比べ、撥水なし。保温、通気はさほど変わらない。安価で主に街用のウェアや手袋、ネックゲイター等の小物に使用される。

ゴールド→繊維が細かく、圧縮性と保温力が高い、最高グレード。板状の素材で、独立していないため、破れても飛び出しにくい。登山用のウェアに使用されることが多く、ビレイパーカーなどはこれが多い。

値段もブラック<シルバー<ゴールドの順になります。基本的にはシルバーかゴールドのウェアを選んでいただくと思いますが、ゴールドの中で、いくつか種類があります。

ゴールドインサレーションサーモプリューム

→ダウンの羽を模した素材で、550FP相当の保温力になります。もちろん濡れに強いです。この素材を使用したウェアを試着しましたが、かなりダウンに近く軽量なため、使い勝手はかなり良さそうです。

ゴールドインサレーションクロスコア
→ゴールドの素材に、エアロゲルという樹脂素材を入れ、保温力を更に高めたモデルです。通常のモデルよりも50%近く保温力が上がっています。


ゴールドインサレーションアクティブ

→通気性が高く、保温力を持たせながら通気性も損なっていません。アクティブインサレーションに使用されることが多いです。

以上、プリマロフトについての説明と種類分けでした。最近ではダウンを模した素材の登場で、より軽量でダウンに近いウェアなども出てきています。ダウン程気を使わず使用出来るため、特に冬は頼れるウェアです。またアクティブインサレーションなら行動中も使用しやすいです。用途の違いなどは、是非店頭で質問してみてください。

当店では、様々なウェアを取り揃えています。何か気になる事などございましたら、スタッフがご案内させていただきます。ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年1月24日 (金)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

先日、カリマーのウェアをフィールドテストしてきました。レビューをしてみたので、参考にしてみてください。登った山は、山梨の岩殿山です。

karrimor / mountain zip-up

¥11,000

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表地のメッシュ

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裏地の起毛

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サムホール

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Octa cpcpを、編み込んでフリースにしたテクニカルフリースです。Octa cpcpを使用する事で、通気性がかなり高いミドルレイヤーです。保温性は1枚ではそこまでと言ったところですが、シェルジャケットを組み合わせる事で、通気を抑えると、かなり暖かくなるウェアです。

基本的にはミドルレイヤーですが、今回は冬のベースレイヤーで使用出来ないか、というテストをしてみました。以下、まずはメリットとデメリットを述べます。

○メリット
・通気性が高いので、オーバーヒートせず、快適に歩ける。
・シェルを上から着れば、かなり暖かくなる。低山で使用するなら、1枚持っていくウェアを減らせるかも。
・汗をかいても、しっかり吸汗してくれる。速乾性も、なかなか良い。特に表地のメッシュはかなり乾くのが早い。

○デメリット
・おそらく、高山の樹林帯では通気性が高すぎるため、レイヤリングは必須。寒い。
・生地が薄いため、ザックの相性次第では、生地が左右どちらかに寄ってくる。また、サムホールを使わないと、生地が捩れる。
・人によっては毛足のチクチクが気になる。インナーレイヤーで解決可能か?

以下、使用レポート

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大月駅をスタートし、畑倉登山口へ向かいます。歩き始めは空気は冷えているように感じても、体は暖かいという不思議な感じです。ただ、歩き始めて10分ほどで袖の捩れと、生地の寄りを感じ、通してなかったサムホールに指を通しました。通すとどちらも改善されましたが、基本的にはサムホール使用が前提になりそうです。また、背中に若干のチクチクする感じがありました。個人的には気にならないレベルでしたが、人によっては不快感になるかもしれません。今回はミレーのドライナミックメッシュの上でしたが、ファイントラックのドライレイヤーの方が、チクチクは軽減されそうです。

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その後、畑倉登山口から登り始めますが、登り始めると暑くなります。そうなると、素材の通気性が活きてきます。蒸れず、快適に歩けます。また、汗処理能力も高く、特に表地のメッシュはすぐ乾きます。汗を袖で拭ってから、10分ほどで乾いていました。ただ、相変わらず多少の生地の寄りは感じます。

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岩殿山の山頂に到着し、見晴台で休憩します。この時、シェルを上から着ていましたが、こうすると素材の通気性が抑えられ、保温性が発揮されます。ここに来るまでのひんやりした感じはなくなり、暖かさを感じました。Octa cpcpの汎用性の高さを実感します。

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ここから鎖場に行き、稚児落としを目指します。シェルを着たままでは暑いので、またベースレイヤー1枚です。汗をかいても、中の起毛生地はしっかり汗を逃がしてくれます。表のメッシュに逃がして、汗を乾かす感じではなく、起毛している裏地が吸汗し、乾かしてる感じです。そのため、汗の量が増えすぎると保水しきれなくなりそうです。冬ならば問題ないでしょう。



鎖場では特に問題はありませんでしたが、生地自体はストレッチしないため、クライミングだと使いづらいかもしれません。また、強度も高くはないので、引っ掛けたら破れると思います。通常の登山でそんなシーンはないので、問題にはなりませんが、枝などには気をつけましょう。

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下山し、電車に乗りました。その時点で、既に汗は乾いており、一日中汗で不快感を感じる事はありませんでした。性能の高さは想像以上で、これから使う頻度が増える事は間違いないウェアです。1軍入りです。

以下、結論になります。
○ベースレイヤーとして使用可能。ただ、若干工夫が必要。クルーネックタイプがあるため、ベースレイヤーならこちらを推奨。ベースレイヤーとしては尖った性能のため、基本はミドルレイヤー。



まず、厚手のベースレイヤーとして使うのは問題ないですが、人によってはチクチクが気になりそうです。また、生地の寄りと捩れはベースレイヤーとしては、かなり気になります。サムホールを通せば袖は問題なくなり、ウエストベルトで寄りも軽減出来ます。しかし、ULザックなどのウエストベルトが細い物だとずれてくると思います。



通気と保温に関しては、全く問題ないです。吸汗速乾も良く、軽量と性能はかなり高いです。今回はベースレイヤー運用でしたが、ミドルレイヤー使用で、運動量の多い方ならポーラテックアルファダイレクトとの2択になると思います。使用頻度もかなり高くなりそうです。

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ベースレイヤーとしての使用であれば、フルジップよりもクルーネックタイプの方が使いやすそうです。ジップがある分、更に寄ってくるのが気になるので、クルーネックならその心配もなさそうです。首周りの保温はネックゲイターでしましょう。

サイズ感ですが、ベースレイヤーにするか、ミドルレイヤーにするかで変わると思います。173cm/67kgの私だとベースならM、ミドルならLを選ぶと思います。多少手が長い事もありますが、Mだとサムホールに指を入れると、長さがギリギリです。この辺りは、店頭で試着してお選びいただければと思います。

以上がレビューになります。ミドルレイヤーながら、ベースレイヤーでも使用出来る、かなり汎用性の高いウェアです。用途によってサイズと、クルーかジップかを選んでいただければと思います。機能は間違いなく高いため、オススメ出来るウェアです。ぜひ、店頭で試してみてください。

当店では、様々なウェアを取り揃えています。何か気になる事などございましたら、スタッフがご案内させていただきます。ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年1月17日 (金)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

先日、フリースの素材についてブログを書きましたが、今回は主にダウンについて書きたいと思います。

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インサレーション(保温着)の代表的で、真っ先にあがるのが、ダウンではないでしょうか。街着でも着ている人が多く、冬の時期には購入に来る方も多数います。ただ、意外に特徴は知らない方も多いのではないでしょうか?

・メリット
グラム数あたりの保温力が高く、軽い。
小さく収納出来るため、携行性が高い。

・デメリット
濡れると保温力低下。行動着には向かない
手入れが若干面倒

テント泊や好天時の休憩中に着用する事が多くなります。軽くて暖かく、保温力が高いため、防寒ウェアとしてよく選ばれます。特に真冬のテント泊等で荷物が増えると、軽量で小さく収納出来るダウンは重宝します。キャンプでは運動量が少ないため、ダウンを選ぶことになると思います。

ただ、水濡れに弱く、一度濡れると保温力が極端に低下します。これは雨や雪のみならず、自分の汗による濡れも原因になります。モデルによっては生地やダウン自体に、撥水加工をしているモデルもありますが、基本的には行動中には着用せず、休憩時に着るウェアになります。また、家で洗濯する際は洗剤が専用の物が必要だったり、クリーニングに出した方が良かったりと、手入れが若干面倒です。

○フィルパワーとは?(以下FP)
一般的にFPが高い製品が暖かいと思われていますが、これには若干の注意が必要です。
FPとはグラムあたりの羽毛の膨らみ具合(かさ高)の数値で、数値が高いほど空気を含み、保温力が高くなります。そのため、数値が高いと、少ない量で保温力が高く、軽量なダウンになります。ただ、FPが低くても、ダウン量が増えれば、多少重量が増えても暖かくなるという事でもあり、一概にFPだけで判断は難しいです。
一般的に650FP以上が高品質と言われており、登山ブランドのダウンに関しては、650FP以上の商品が主になっています。

○ダックダウン グースダウン

ダウンというくくりでも、ダックダウンとグースダウンがあります。ダックダウンはアヒルの羽毛で、グースダウンはガチョウの羽毛です。一般的にはグースダウンの方が高品質と言われており、高価になっています。中にはホワイトグースという超高級ダウンを使用しているブランドもあります。

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○フェザー

ダウンウェアの表示を見ると、フェザーの表記がありますが、フェザーはかさ高が高くなり、型崩れを防ぎます。保温はダウンが担う部分が大きくなりますが、フェザーも欠かせない素材です。

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以上、ダウンについての説明でした。最近ではダウンと化繊の混合のウェアが出ていたり、ダウンウェアの素材でなく、裏地に熱反射する生地を使用し保温力を高めるウェアなども出てきています。使用や手入れに気を使う部分はありますが、冬はもちろん、夏のテント泊等でも頼れるウェアです。是非一度使用してみてください。

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2025年1月11日 (土)

こんにちは。

冬の登山に欠かせないウェアが、保温着、いわゆるインサレーションと呼ばれるウェアです。主な素材として、フリース、化繊綿、、ダウンの3分類になると思います。

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その3分類に関しては皆様もご存知だと思いますが、その細かい素材の分類はわかるようでわからない、という方も多いのではないかと思います。今回は、その中でフリースによく使用される、ポーラテックとオクタの二つの素材について、大まかに説明したいと思います。


▪️POLARTEC
今当たり前に着られているフリース。この歴史はポーラテックから始まりました。パタゴニアとの共同開発で開発されました。今は主にフリースやアクティブインサレーション、ベースレイヤーに使用されています。2つのカテゴリーは、以下。

○インシュレーションカテゴリー
アルファダイレクト、アルファ、ハイロフト等
左から通気性に優れ、右にいくにつれ、保温性に優れています。速乾性にも優れているため、保温力が落ちづらいです。私もアルファダイレクトのウェアを使用していますが、夏の高山から冬山まで、オールシーズン欠かせないウェアです。(以下の写真がアルファダイレクト素材)

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○ベースカテゴリー
パワーグリッド、パワーストレッチ
パワーグリッドは、格子状に素材を配置する事で、肌当たりが良く、線から通気するため保温と通気のバランスが良好です。パワーストレッチは4方向に伸びる、運動量の多いユーザーに人気の素材。どちらも冬向けのベースレイヤーになります。


▪️Octa
日本の企業、帝人フロンティアが開発した化繊素材。その登場以降、市場に多くの製品が出て、大きなインパクトを与えました。
特徴は中を空洞にした、8本足の配列のタコ足型のポリエステル素材。中空部が通気しつつ、保温もするため、バランスが取れています。また、速乾性にも優れており、今では各メーカーから様々な製品が発売されています。カテゴリーは、以下2つ。

○Octa

表面はニット素材で裏がループ状になっており、保温性と通気性のバランスを取ったタイプです。特に保温性が高く速乾性があり、軽量な為、アクティブフリースに最適な素材です。(以下写真)

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○Octa cpcp

表面がメッシュで、裏がOctaのループを崩したような起毛をしています。Octaよりも通気性に特化しており、さらに軽量なタイプになります。速乾性も高い為、ミドルレイヤーのみならず、雪山でのベースレイヤで使用するユーザーもいる様です。(以下写真)

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代表的な2つの素材をご紹介しました。どちらも使用したことがありますが、シチュエーションによって使用するウェアが変わります。どちらも機能は素晴らしい為、ご自身に合った物を選んでいただければと思います。

今後、他の化繊素材やダウンについても解説していきたいと思いますので、よろしければご覧ください。

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2025年1月 8日 (水)

こんにちは。

本日は、期間限定お買い得商品のご紹介です。

LA SPORTIVA / TRANGO TOWER GTX

¥63,800→¥44,000

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アルプスを歩いていると、良く見るこちらのシューズは、名品の多いスポルティバのシューズの中でも、フラッグシップモデルとも言えるモデルです。

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ソールの剛性とアッパーとのバランスがよく、岩稜帯での安定感に優れます。長期間の縦走や、岩稜帯での歩行での信頼性の高い登山靴です。

そして、足首周りが3Dフレックスという、柔らかく動かしやすい造りになっています。また、ソールの先端はクライミングゾーンがあります。これにより、テクニカルな岩場での立ち込みやグリップしやすく、穂高連峰の岩場等でも、安定しやすい登山靴です。

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後ろコバがあるため、セミワンタッチアイゼンが装着出来、残雪期や雪渓歩きも苦にしません。

このように、どんなシチュエーションでも頼もしい、オールマイティな登山靴となっています。

こちらのライトアルパインシューズが期間限定で、このお値段となっています。物価高で登山用品も値上がりする中、この額でこのシューズが購入できる機会は、あまりないです。足が合えば素晴らしい商品なので、是非店頭にて試履きし、その性能を実感してください。

当店ではその他にも、エントリーモデルから、アルパインシューズまで、様々なシューズを取り揃えております。ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2024年12月28日 (土)

こんにちは。

今年も残すところ、あと4日となりました。皆様はどのような山行をした1年だったでしょうか。もし、当店がその一助になっていれば、嬉しく思います。

登山用品店で仕事をしていると、様々なギア、ウェアを販売しますが、同時に自身で買い物をする機会も増えます。やはり、自身で使用しているギアはお客様にも勧めやすいです。そのため、今年も毎月のようにギアを購入していました。

今回はそんな購入したギアの中から、私的にTOP3を選んでみました。あくまで個人的な使用感ですが、皆様の買い物の参考になればと思います。

3位 MILLET / DRYNAMIC MESH 3/4スリーブ

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3位はミレーの名品、ドライナミックメッシュです。
以前は他社の商品を使用していましたが、同僚のススメもあり、こちらを使用してみました。
結果、汗処理能力の高さに驚きました。ベースレイヤーへの移動が以前よりも早くなり、山行が終わった後の肌の感覚が、以前よりも良くなったと思います。つまり、汗を遠ざけて、汗冷え軽減の能力が高いという事です。


こちらを購入して以降、どこに行くにもこれで、雪の立山にも、低山にもこれで行きました。オールマイティでシチュエーションを選ばないという事も、満足度が高かった一因です。私は山に行くときは必ず長袖のため、3/4スリーブを選んでいます。


3位の理由ですが、上位二つが強すぎたためで、汎用性で言えば、こちらが今年もっとも高かった購入品です。



2位 LA SPORTIVA / BOULDER X MID GTX

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2位はスポルティバのアプローチシューズの名品、ボルダーX MID GTXです。
今まで使っていたライトアルパインシューズを、ソール張替えに出したため、アルプスをはじめとした高山での使用のために購入しました。


ソールのグリップが良く、岩場でしっかりグリップしてくれるため、アルプスでの安心感が抜群でした。今年はこのシューズで南アルプス、穂高連峰縦走等、いろいろな山を歩きました。ジャンダルムではその性能が、余裕を持って歩けた最大の要因だと思います。また、ソールとアッパーの硬さが程よく、低山もこなせるので、様々な山を歩けました。


1位と迷いましたが、自分の足だと、この靴は若干幅が広く、全体的なフィット感が1位に劣るため、2位にしました。



1位 MAMMUT / TRION38

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1位はマムートのアルパインザック、トリオン38です。
ザックは22、30、55と3サイズ持っていましたが、アルパインザックはなく、雪山でも使用可能なザックを探していて、調布店でも取り扱いのあるこちらに決めました。ちなみに他店に行ったりで、全部で50個ぐらいザックを背負って、迷った挙句、こちらに決めました。


自分の背中にはしっかりフィットし、ウエストベルトの締まりも良く、ショルダーストラップのポケットも使いやすいという印象です。また、カラビナループや、ピッケルホルダーもしっかり常備。ロープもホールド出来ます。ザックの中にはアバランチギア(雪山のスコップ、プロープ)を入れるポケットもあるなど、自分が欲しい機能が完璧に揃っていたため、購入しました。

雨蓋は取り外し可能で、ロールトップ出来るため、日帰りでも使用できます。流石に夏は背面パットがフラットなので低山では暑すぎますが、アルプスでは問題なく使用出来ました。穂高連峰縦走、冬の立山等では思った通りに活躍してくれました。まだ小屋泊と日帰りでしか使用していませんが、今後はミニマムなテント泊でも使用したいと思います。

1位の理由ですが、今年購入した中で最もニーズに合った商品で、フィット感も良かった事です。また、今後の必要性を考えても、こちらが1位かなと思いました。

以上が今年の私的な購入ギアTOP3です。皆様も是非、今年の購入ギアを振り返り、来年のお買い物の指標を建てていただければと思います。

当店では、ギアやウェアを取り揃えています。何か気になる事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2024年12月27日 (金)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

登山の歴史の中で、登山道具の軽量化は切っても切れない物です。

現在、登山道具は軽量化が著しくなっています。実際には以前からクライミングなどで、ギアの軽量化が進んでいましたが、日本でも2010年辺りからガレージブランドの台頭などで、ウルトラライト(以下UL)と言われるスタイルが流行り出し、今では一つのスタイルとして確立されたように思います。ULは厳密に言えば軽量化ではありませんが、昨今では同じような形で捉えられています。

個人的にULの最大のメリットは、「軽く、遠くまで」だと思います。軽量化により身体の負担を軽減し、より長い距離を歩けると思います。また、年齢と共に体力は低下します。以前と同じ重量を持って歩くのが厳しくなるのは当然です。その時に軽量化していれば、体力は落ちていても、以前のように軽快に歩けるでしょう。高齢の方にこそ、ULはオススメしたいです。

ただ、UL、軽量化と言ってもむやみやたらにやるのは、遭難や事故につながります。そこで、今回は装備の軽量化について、登山用品店スタッフの視点で案内したいと思います。

まず一番最初にすべき事は、ベースウエイトの中身を知る事です。ベースウエイトとは、水や食料を除いた重量になります。自身のベースウエイトを知る事で、軽量化の方向性を立てることができます。そして、その後は以下の順に進めていきます。


①測る ②一覧にする ③吟味 ④削る ⑤替える

①各ギアやウェアの重量を調べ、自分がどのぐらいの重量を持っているか理解します。このステップが無いと、何から手を付ければいいのか分かりません。

②重量を調べたら、それを一覧にして並べてみましょう。そうする事で自分が何を持って山に行っているのかが分かります。

③並べたら、それが本当に必要かどうかを精査します。例えば、レインウェアとウインドシェルなら、レインウェア一枚で代用できる。カトラリーと箸両方持っていたのを、片方のみにする等です。ここでの判断がかなり重要で、ここでミスをすると、この後の工程に影響が出ます。ULでも軽量化でもなく、ただの持ち物不足になります。

④精査したら、削れるものを減らします。必要なギアは減らせませんが、代用出来る物は減らしていくなどして、軽量化を計ります。

⑤さらに軽量化を計るため、現在の装備をより軽量な物に替えていきます。効果は最も高い方法になりますが、コストがかかるため、この方法は最後になります。

このような順で軽量化を計りますが、この中で注意すべきは、削ってはいけない物は削らないという事です。

例えば、レインウェアはもちろん、ヘッドライトやエマージェンシーキット等は、必須携行品です。昼に歩くから、ヘッドライトを持って行かない。怪我しないからエマージェンシーキットは持って行かない。晴れ予報だからレインウェアを持って行かない。上記のような行動は、万が一の際にどうにもできなくなるため、絶対にNGです。軽量化ではなく、ただの愚行です。

また、食品や水分は代替が難しい部分になります。現実的に、水分量は摂取目安があります。また、食料はカロリー摂取しないとハンガーノックになり、行動不能に陥ります。水分は浄水器を持って現地調達、食料はエナジーバー等で軽量化する事は可能ですが、無くす事は不可能です。そのため、この二つはベースウエイトには含みません。

調布パルコ店はULブランドの取り扱いはございませんが、各ブランドでも軽量なギアは多数あります。こちらで具体例をいくつか紹介します。

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THE NORTH FACE / クライムライトジャケット(レインウェア) 315g

スワローテイルフーディー(ウインドシェル)140g

合計 455g

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→ベンチャージャケット

235g

=-220

レインウェアとウィンドシェルの2枚持ちを、ウインドシェルの様に軽量で、防水性のあるジャケットに置き換えた形です。

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MILLET / ティフォンウォームネクスト ストレッチトレックパンツ 352g

=-352g

レインウェアの上下は必携品ですが、履いていけばそのまま減らせます。こちらのウェアはレインパンツでありながら、トレッキングパンツとして使用出来る為、この様な使い方が出来ます。

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karrimor / リッジ30+ 1,430g

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GREGORY / ミコ25 962g

=-468g

ギアを削っていくと、自ずとザックのサイズも小さくなっていきます。その為、軽量なこちらの様なザックを使用する事が可能になります。

全体合計 -1040g

簡単な例だけでも1kgの軽量化になりました。更に吟味すれば日帰りならベースウエイトで約4kgまで減らす事も可能だと思います。小屋泊やテント泊なら、更に慎重に吟味する必要が有りますが、アライテント公式サイトにて、35Lザックでベースウエイト6.3KGでのテント泊装備も紹介されています。興味があれば見る事をオススメします。

ここまで軽量化について書いてきましたが、重要な事がもう一つあります。軽量化は快適性とトレードオフになります。軽量に固執するあまり、快適さをあまりにも損なうと、登山が楽しくなくなり、本末転倒です。そのため、考え方として重要な事は、「自分にとっての落としどころを見付ける」。これになります。重くてもこだわりのあるギアを持って行くなど、自分の好きなギアやウェアで山に行くのが一番楽しいはずです。あまり過剰にならないように、気にし過ぎないようにしましょう。

当店では、ギアやウェアを取り揃えています。軽量化のご相談も承ります。何か気になる事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2024年12月24日 (火)

こんにちは。調布パルコ店です。

現在、当店では冬のクリアランスセールを開催しています。その中から、私の独断でアイテムをピックアップしてみました。

karrimor / high loft down jkt

¥52,800¥36,960

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雪山登山向けの、保温力の高いダウンです。肩など摩耗しやすい部分は、強度の高いナイロンを使用しています。シェルの上から着れるよう、サイズ感は少し大きめです。フードに収まるため、携行性もバツグンです。


MILLET / WAFFLE WOOL CREW

¥17,600→¥14,080

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冬季向けのベースレイヤーで、保温性と汗冷え軽減に優れたウェアです。ウールの性能を活かし、編み方もコンピュータ編みにより、チクチク感を軽減。着心地も良いです。



SALOMON / X ULTRA 4 MID GORE-TEX

¥24,200→¥16,940

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低山やコンデイションの悪いトレイルに向いたシューズです。ソールのグリップがよく、トレイルランニングシューズ譲りの軽快さと、フィット感、安定性を合わせ持ちます。初心者から、低山用のシューズを探す方までオススメのシューズです。

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この他にも様々なアイテムがお買得になっております。また、現在当店では25日(水)まで店内商品10%OFFセールも同時に開催しております。ぜひご来店いただき、お買い求めください。


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2024年12月17日 (火)

こんにちは。 調布パルコ店スタッフです。

先日こちらでレイヤリングについて載せましたが、今回は更に具体的に、調布パルコ店にあるアイテムで、シチュエーション別の冬のレイヤリング紹介をしたいと思います。
ちなみに、ここでは帽子、手袋、登山靴等のギア類は除外しています。

今回は低山編です。


(想定山域 / 高尾山、大岳山etc)

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アンダーウェア MILLET / DRYNAMIC MESH
ベースレイヤー THE NORTH FACE /
トレッキングパンツ THE NORTH FACE / Alpine Light Pants

冬でも低山では、歩いていると汗をかきます。停滞時や天候変化で、冬は夏よりも汗冷えを起こしやすくなります。その為、低体温症のリスクマネジメントは、かなり重要です。
アンダーのドライナミックは汗を肌から離す能力が高く、体温維持機能もあります。そして肌からベースレイヤーに汗を移動しますが、汗処理能力が高いエクスペディションドライドットで、汗冷えを感じさせないレイヤリングです。
パンツはストレッチの効く、中厚手の代表的なモデル、アルパインライトパンツ。この季節の低山では、厚さもちょうどいいと思います。

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ミドルレイヤー karrimor / thermal half-zip

小休憩や、行動中の樹林帯で陽が当たらず寒さを感じた時等、薄手のフリースを着るのがオススメです。こちらのカリマーのフリースは軽量で、高い通気性と適度な保温性を持ち合わせる為、行動中でも快適です。

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インサレーション Marmot / 750FP Prime Down Jacket

昼食等、長い休憩や停滞時には、保温着が必要です。こちらのマーモットのダウンはコンパクトに収納でき、保温力も充分です。ダウンには撥水加工をしてある為、多少の濡れならば保温力が落ちづらくなっています。アウターにもインナーにも使える、適度な厚さの為、気温次第で更にアウターレイヤーを外に着たりもできます。

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アウターレイヤー MILLET / TYPHON WARM NX ST JKT・PANT

(写真はジャケットのみ)


山は平地に比べ、天気が変わりやすいためレインウェアが必須です。今年リニューアルしたこちらのモデルは裏地が微起毛しており、夏用の物より保温力が高くなっています。それでいて、中の群れを逃す透湿性が高い為、衣服内の環境を快適に保ちます。

個人的な意見ですが、冬の低山は汗冷えを起こさないために、ウェアの脱ぎ着が最も多いシーンだと思います。行動中の微妙な調整など、細かくする必要が有る為、手袋やネックゲイター等も工夫し、体温を保つ事が重要になります。こちらを参考にして頂き、自分の身体に合った、快適なレイヤリングを探してみてください。


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2024年12月12日 (木)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

近頃は日本海側では大雪になるところも多く、山は冬山の様相を呈してきました。北アルプスや、八ヶ岳等も、白く色づいています。先日行ってきた立山も、気温はマイナスになり、しっかり冬山になっていました。

夏のハイシーズンが終わり、低山ハイクが中心になる方には、山に行く機会が減っている方もいるかと思います。最近、お客様からも、冬は山にいかないと言う声もチラホラ聞きます。それと同時に、ウェアの手入れや、ケアについて聞かれる事が増えています。

と言う事で、今日はウェアのケア用品の紹介です。

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■Grangers / ウェアケアツインパック

¥3,740(税込)


こちらは、主に防水透湿素材を使用したウェア用の洗剤と撥水剤がセットになった商品です。レインウェアは使用し、そのままにしているうちに、機能が落ちます。そのための洗濯に使用するのがこちらです。

どちらも洗濯機にそのまま投入して使用出来るため、洗濯可能なウェアであれば、全てに使用出来ます。

ウェアの元の防水性や撥水性等の性能を回復します。愛用のギアを長く使用するためには、メンテナンスが不可欠になりますが、それに最適な用品が、こちらのグランジャーズだと思います。

他にもオールインワンの物や、ダウン用、シューズ用と種類も豊富にございますので、使用方法など店頭にてスタッフがご案内させていただきます。是非、ご来店いただき、ご相談ください。


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