山の情報・知識 Feed

2025年1月29日 (水)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

まだまだ寒い日が続き、日本海側では大雪も降っています。今年は昨年に比べ雪も多く、雪山登山を楽しめそうです。

これから雪山登山を始めようという方もいるかと思いますが、どこから登ればいいかわからない方もいるのではないでしょうか?今回はそんな方に向け、初めての雪山登山にオススメの山の紹介です。

▪️入笠山

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入笠山は長野にある、標高1,955mの山で、南アルプスの最北部に位置する山です。ただ、南アルプス国立公園には含まれていません。

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山頂近くまで富士見パノラマリゾートからゴンドラが通っており、距離も高低差もそこまでではなく、比較的登頂が容易な山です。山頂からは360°パノラマが楽しめ、南アルプスや中央アルプス、八ケ岳や遠くには北アルプスまで望むことが出来ます。

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また、途中には山小屋があり、宿泊も可能で、その中でもヒュッテ入笠は料理に定評のある山小屋です。(有名だったビーフシチューの提供は、昨年終了しています)

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私は2023年に登りに行きましたが、山頂まできついところも無く、山頂の景色も素晴らしいため、オススメしたい山です。富士見駅から無料送迎バスが出ており、アクセスも良好です。雪山登山の第一歩に是非登ってみてください。

当店では、雪山登山に必要なギアを揃えております。また、雪山登山の経験豊富なスタッフもおります。また、好日山荘登山学校では、机上講座から野外講座まで、雪山講習も行っております。疑問がありましたら、ご説明、ご案内をさせていただきます。是非、ご来店いただき、なんでもご相談ください。


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2025年1月18日 (土)

こんにちは!好日山荘調布パルコ店です!

先日大野山に行ってきました(* 'ᵕ' )☆
大野山は神奈川県山北町に位置していて、山頂からは綺麗な富士山、丹沢湖を見ることができます!

今回はJR御殿場線 谷峨駅からスタートして、山北駅に向かうコースにしました!

最近では志田未来さんが主演のテレビ東京のドラマ 下山メシ3話でも紹介されていました!

4月から11月頃まではヒルに注意が必要ですが、この時期は大丈夫でした!

谷峨駅から登山口に向かうまでは所々に案内板があり、非常に分かりやすかったです。途中の橋は最大10人までしか同時に渡れないそうです。(パルコのエレベーターの制限人数より少ないです笑)

登山道に入ってからも途中途中で車道(?)に出るのでガッツリ登山!という感じではありませんでした。

途中にはバイオトイレもありました!
地元の方が作ったと思われるジャムや漬物も販売されていました。今回は梅ジャムを購入しました!
家に帰ってからクラッカーに載せて食べたのですがすごく美味しかったです!山崎さんありがとうございます!!

先に進んで行くとうさぎさんが「東京スカイツリーと同じ高さ」という看板を持って登場🐰

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風はとても強かったですが所々にいる動物たちの像に癒されていました(*´ω`*)

山頂からは大きな富士山!!!
が見えるはずなのですが少し曇っていたので綺麗な富士山は見えませんでした( ; ; )またリベンジしたいです。

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地蔵岩コースから下山しようとすると薫の野牧場というところに放牧されているウシさんが!!!かわいい!!!!!!!!!!ウシさんに会えたらラッキーらしいです(^-^)v

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さらに下っていくとまたまた「東京スカイツリーと同じ高さ」という看板と共にうさぎさんと天狗(?)さんが!

登山口を抜けると住宅街の中に名物姉妹、丹沢クリステル・キャサリン姉妹が!

道中には店主さんも雰囲気もとても素敵なカフェにお邪魔しました。飲んだことがないマンデリンという珈琲をいただきましたがすっっっっごく美味しかったです!持って帰りたいくらい美味しかったです!!次来た時は別の珈琲も飲んでみたいです!

スタッフAの2025年登り初めは大野山でした!

今年もたくさんの山に行けるといいなぁと思っております。

今年もよろしくお願いいたします。

2025年1月11日 (土)

こんにちは。

冬の登山に欠かせないウェアが、保温着、いわゆるインサレーションと呼ばれるウェアです。主な素材として、フリース、化繊綿、、ダウンの3分類になると思います。

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その3分類に関しては皆様もご存知だと思いますが、その細かい素材の分類はわかるようでわからない、という方も多いのではないかと思います。今回は、その中でフリースによく使用される、ポーラテックとオクタの二つの素材について、大まかに説明したいと思います。


▪️POLARTEC
今当たり前に着られているフリース。この歴史はポーラテックから始まりました。パタゴニアとの共同開発で開発されました。今は主にフリースやアクティブインサレーション、ベースレイヤーに使用されています。2つのカテゴリーは、以下。

○インシュレーションカテゴリー
アルファダイレクト、アルファ、ハイロフト等
左から通気性に優れ、右にいくにつれ、保温性に優れています。速乾性にも優れているため、保温力が落ちづらいです。私もアルファダイレクトのウェアを使用していますが、夏の高山から冬山まで、オールシーズン欠かせないウェアです。(以下の写真がアルファダイレクト素材)

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○ベースカテゴリー
パワーグリッド、パワーストレッチ
パワーグリッドは、格子状に素材を配置する事で、肌当たりが良く、線から通気するため保温と通気のバランスが良好です。パワーストレッチは4方向に伸びる、運動量の多いユーザーに人気の素材。どちらも冬向けのベースレイヤーになります。


▪️Octa
日本の企業、帝人フロンティアが開発した化繊素材。その登場以降、市場に多くの製品が出て、大きなインパクトを与えました。
特徴は中を空洞にした、8本足の配列のタコ足型のポリエステル素材。中空部が通気しつつ、保温もするため、バランスが取れています。また、速乾性にも優れており、今では各メーカーから様々な製品が発売されています。カテゴリーは、以下2つ。

○Octa

表面はニット素材で裏がループ状になっており、保温性と通気性のバランスを取ったタイプです。特に保温性が高く速乾性があり、軽量な為、アクティブフリースに最適な素材です。(以下写真)

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○Octa cpcp

表面がメッシュで、裏がOctaのループを崩したような起毛をしています。Octaよりも通気性に特化しており、さらに軽量なタイプになります。速乾性も高い為、ミドルレイヤーのみならず、雪山でのベースレイヤで使用するユーザーもいる様です。(以下写真)

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代表的な2つの素材をご紹介しました。どちらも使用したことがありますが、シチュエーションによって使用するウェアが変わります。どちらも機能は素晴らしい為、ご自身に合った物を選んでいただければと思います。

今後、他の化繊素材やダウンについても解説していきたいと思いますので、よろしければご覧ください。

当店では、様々なウェアを取り揃えています。何か気になる事などございましたら、スタッフがご案内させていただきます。ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年1月10日 (金)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

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皆様は、もう登り初めはしたでしょうか?私は1日の深夜から初日の出を見に、丹沢へ登りにいきました。

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今回は渋沢駅から歩いて30分ほどの場所にある、出雲大社相模分祠で初詣を済ませ、そこから歩き始めました。

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渋沢駅から大倉までは普段なら、1時間に2本ほどバスが出ていますが、もちろんこの時間には運行していないため、徒歩で大倉まで向かいます。ほぼ平坦な舗装路で、車も少ないです。しかし、この日は同じ目的の登山者が多く、夜道も特に問題なく、大倉に着きました。大倉は土日の昼間並の人出でした。

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そこからは、深夜の大倉尾根を登っていきます。相変わらずのキツさですが、この日は初日の出を見に来た登山者も多かったため、珍しい雰囲気の中歩きました。途中の見晴茶屋からは市街地がうっすら見えます。

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花立山荘直下に来ると、木々が低くなり、市街地が見えます。湘南の夜景が一望出来、これを見る度にナイトハイクの魅力を感じます。また、ここで立ち止まり、ライトを消して空を見上げてみると、星が綺麗に見えます。高い所から見る星々は、毎回感動を覚えます。iPhoneでは上手く撮影できないのが残念ですが、機会があればぜひ見てほしいです。

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この後も登り続けると、塔ノ岳の山頂に着きます。展望が素晴らしい山なので、毎年、初日の出を見に来る登山者で賑わう山のため、4時ごろから既に多くの人がいました。二年前にここで初日の出を見ていたため、今回はここではなく、三ノ塔が目的地のため、ここから表尾根を歩きます。

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丹沢表尾根はヤビツ峠から塔ノ岳へと伸びる尾根です。このルートはアップダウンが多くあり、鎖場や痩せ尾根もあるなど、初心者のステップアップにオススメのルートです。また、木々の背が低いため、見晴らしも良く、天気が良い日にぜひ歩いてみていただきたいです。

暗い中を歩くので、慎重に足元を確認しながら歩きます。特に鎖場や痩せ尾根は滑落の危険性もあるので、いつもよりゆっくり歩いて、何座か通過し、三ノ塔に到着しました。

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三ノ塔は綺麗な避難小屋があり、そこで休憩しながら日の出を待ちました。三ノ塔は360°パノラマで、塔ノ岳ほど人が多くなく、落ち着いた雰囲気でした。南アルプスまで見えるこの山頂へは、ヤビツ峠からアクセスでき、途中危険個所も無いので、ぜひ訪れていただきたい山です。

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天気がよかったので、初日の出も綺麗に見え、赤富士も見事の一言です。いい一年のスタートが切れました。

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その後はヤビツ峠に下山し、バスまで時間があったので、蓑毛まで下りました。

このルートは舗装路歩き含め、20km越えのコースで、歩き応えがありましたが、初日の出を含め、いい登り初めになったと思います。ただ、いかんせん深夜は寒かったため、歩く際のレイヤリングは重要です。

レイヤリング

アンダー MILLET / ドライナミックメッシュ

ベース marmot / 長袖ベースレイヤー

ミドル Rab / テクニカルフリース(常に着用)

シェル Rab / ソフトシェル (塔ノ岳から三ノ塔までと休憩中着用)

アウター Patagonia / レインウェア(休憩中着用)

パンツ MILLET / TYPHON WARM ST TREK PANT(旧モデル)

ナイトハイクは防寒はいつも以上にして登山することが必要です。また、ご来光を待つ間等、停滞時間が長い場合は、防寒小物が増えます。今回も、日の出を待つ時間が一番寒かったです。当店では様々なウェアや小物を取り揃えております。道具や山の疑問などでお困りの事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2025年1月 6日 (月)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

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先月末、登り納めに高尾山に行ってきました。今回はトレーニングも兼ねて、ナイトハイクしてみました。

高尾山は登山者数でギネス世界一の山ですが、夜になれば昼の賑わいが嘘のように、静かな山です。

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高尾駅から歩いて行くと、蛇滝登山口があり、手前にトイレがあるため、ここでヘッドライトを装備等、休憩と準備をします。この後は街灯のない暗闇の登山道を歩きます。

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少し林道を歩くと蛇滝に着き、ここから登っていきます。普段なら急登や危険箇所はありませんが、暗い中歩くので足元に注意して歩きます。特に下りは足元がライトから遠くなるので、注意が必要です。

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普段なら人で賑わう4号路の吊り橋も、夜は全くの静寂です。聞こえるのは自身の足音、呼吸音、熊鈴の音。時々、獣の声がするぐらいです。自分の世界に没頭できる時間が長いのが、ナイトハイクの魅力ではないでしょうか。

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そのまま歩き続けると、山頂に着きます。山頂に一人だけ人がいましたが、それ以外は人とは会わず。普段なら人の多い高尾山なので、この感じは違和感すら覚えます。しかしながら、599mの高さからの夜景はなかなか見れる事も無いので、一度は見ていただきたい景色です。

下りは6号路で下りましたが、足元が怖いので、ゆっくり歩きました。無事に高尾山口駅に到着し、一安心して、帰路につきました。

ナイトハイクは人の少ない中、静かに歩けるのが魅力ですが、やはり暗闇の中を歩くため、注意すべき点が多くあります。

1.最初は距離は短めに歩いた方がいいです。足元が見えづらい、木の根等を踏みやすいなどで、昼間よりもかなり体力を使います。そのため、距離は昼間では少し物足りないぐらいでいいと思います。

2.コースタイムより速く歩ける体力がある方がいいです。特に下りは普段より気を使い、予想以上に時間がかかります。速く歩けるぐらいの山でないと、想定外の事態が起きやすいです。

3.歩き慣れた山以外は避けた方がいいです。普段から歩き慣れたコース以外だと、道がわからなくなります。また、地図アプリは必ず入れて、こまめにチェックしましょう。

4.装備を普段より持ちます。当然ですが、昼よりも冷え、防寒着は必要です。雨が降った場合、さらに寒くなります。また、夜行性の獣も多いので、熊鈴は携行必須です。



以上のような注意点があります。危険度が昼間よりかなり高いので、積極的にオススメはしませんが、慣れてくれば新たな刺激になるので、挑戦してみてもいいと思います。その際は、くれぐれもお気をつけて登山してください。

レイヤリング

アンダー MILLET / ドライナミックメッシュ

ベース THE NORTH FACE / 長袖ベースレイヤー(ウール、化繊混)

ミドル Rab / テクニカルフリース(常に着用)

シェル Rab / ソフトシェル (休憩時のみ着用)

アウター Patagonia / レインウェア(未使用)

パンツ MILLET / TYPHON WARM ST TREK PANT(旧モデル)

ナイトハイクは昼間と違い、日が当たらないため寒さが増します。防寒はいつも以上にして登山することが必要です。当店では様々なウェアを取り揃えております。道具や山の疑問などでお困りの事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2024年12月27日 (金)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです。

登山の歴史の中で、登山道具の軽量化は切っても切れない物です。

現在、登山道具は軽量化が著しくなっています。実際には以前からクライミングなどで、ギアの軽量化が進んでいましたが、日本でも2010年辺りからガレージブランドの台頭などで、ウルトラライト(以下UL)と言われるスタイルが流行り出し、今では一つのスタイルとして確立されたように思います。ULは厳密に言えば軽量化ではありませんが、昨今では同じような形で捉えられています。

個人的にULの最大のメリットは、「軽く、遠くまで」だと思います。軽量化により身体の負担を軽減し、より長い距離を歩けると思います。また、年齢と共に体力は低下します。以前と同じ重量を持って歩くのが厳しくなるのは当然です。その時に軽量化していれば、体力は落ちていても、以前のように軽快に歩けるでしょう。高齢の方にこそ、ULはオススメしたいです。

ただ、UL、軽量化と言ってもむやみやたらにやるのは、遭難や事故につながります。そこで、今回は装備の軽量化について、登山用品店スタッフの視点で案内したいと思います。

まず一番最初にすべき事は、ベースウエイトの中身を知る事です。ベースウエイトとは、水や食料を除いた重量になります。自身のベースウエイトを知る事で、軽量化の方向性を立てることができます。そして、その後は以下の順に進めていきます。


①測る ②一覧にする ③吟味 ④削る ⑤替える

①各ギアやウェアの重量を調べ、自分がどのぐらいの重量を持っているか理解します。このステップが無いと、何から手を付ければいいのか分かりません。

②重量を調べたら、それを一覧にして並べてみましょう。そうする事で自分が何を持って山に行っているのかが分かります。

③並べたら、それが本当に必要かどうかを精査します。例えば、レインウェアとウインドシェルなら、レインウェア一枚で代用できる。カトラリーと箸両方持っていたのを、片方のみにする等です。ここでの判断がかなり重要で、ここでミスをすると、この後の工程に影響が出ます。ULでも軽量化でもなく、ただの持ち物不足になります。

④精査したら、削れるものを減らします。必要なギアは減らせませんが、代用出来る物は減らしていくなどして、軽量化を計ります。

⑤さらに軽量化を計るため、現在の装備をより軽量な物に替えていきます。効果は最も高い方法になりますが、コストがかかるため、この方法は最後になります。

このような順で軽量化を計りますが、この中で注意すべきは、削ってはいけない物は削らないという事です。

例えば、レインウェアはもちろん、ヘッドライトやエマージェンシーキット等は、必須携行品です。昼に歩くから、ヘッドライトを持って行かない。怪我しないからエマージェンシーキットは持って行かない。晴れ予報だからレインウェアを持って行かない。上記のような行動は、万が一の際にどうにもできなくなるため、絶対にNGです。軽量化ではなく、ただの愚行です。

また、食品や水分は代替が難しい部分になります。現実的に、水分量は摂取目安があります。また、食料はカロリー摂取しないとハンガーノックになり、行動不能に陥ります。水分は浄水器を持って現地調達、食料はエナジーバー等で軽量化する事は可能ですが、無くす事は不可能です。そのため、この二つはベースウエイトには含みません。

調布パルコ店はULブランドの取り扱いはございませんが、各ブランドでも軽量なギアは多数あります。こちらで具体例をいくつか紹介します。

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THE NORTH FACE / クライムライトジャケット(レインウェア) 315g

スワローテイルフーディー(ウインドシェル)140g

合計 455g

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→ベンチャージャケット

235g

=-220

レインウェアとウィンドシェルの2枚持ちを、ウインドシェルの様に軽量で、防水性のあるジャケットに置き換えた形です。

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MILLET / ティフォンウォームネクスト ストレッチトレックパンツ 352g

=-352g

レインウェアの上下は必携品ですが、履いていけばそのまま減らせます。こちらのウェアはレインパンツでありながら、トレッキングパンツとして使用出来る為、この様な使い方が出来ます。

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karrimor / リッジ30+ 1,430g

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GREGORY / ミコ25 962g

=-468g

ギアを削っていくと、自ずとザックのサイズも小さくなっていきます。その為、軽量なこちらの様なザックを使用する事が可能になります。

全体合計 -1040g

簡単な例だけでも1kgの軽量化になりました。更に吟味すれば日帰りならベースウエイトで約4kgまで減らす事も可能だと思います。小屋泊やテント泊なら、更に慎重に吟味する必要が有りますが、アライテント公式サイトにて、35Lザックでベースウエイト6.3KGでのテント泊装備も紹介されています。興味があれば見る事をオススメします。

ここまで軽量化について書いてきましたが、重要な事がもう一つあります。軽量化は快適性とトレードオフになります。軽量に固執するあまり、快適さをあまりにも損なうと、登山が楽しくなくなり、本末転倒です。そのため、考え方として重要な事は、「自分にとっての落としどころを見付ける」。これになります。重くてもこだわりのあるギアを持って行くなど、自分の好きなギアやウェアで山に行くのが一番楽しいはずです。あまり過剰にならないように、気にし過ぎないようにしましょう。

当店では、ギアやウェアを取り揃えています。軽量化のご相談も承ります。何か気になる事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2024年12月25日 (水)

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先日、休みに高尾山から陣場山まで縦走をしてきました。

高尾山といえば、言わずと知れた、世界一登山者の多い山です。そして、そこから陣場山までの稜線は、危険箇所もほぼなく、アップダウンも少ないため、初心者向けの人気のルートです。

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この日は高尾山口から少し歩き、6号路
の登山口をスルー、高尾病院の横から入るルートでスタートしました。ちなみに、このコースを使う際は私有地を通るため、静かに、迷惑にならないように速やかに通過しましょう。

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3号路と合流するところまでは、高尾山のルート中では、比較的急な登りです。3号路と合流してからは、なだらかな登りになり、登っていくと高尾山の山頂に到着します。ただ、現在は工事による通行止め区間があるため、6号路と3号路からだと、山頂へは少し回って行く必要があります。

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山頂はやはり人出が多く、海外の方も多く見られました。天気も良く、丹沢や富士山を一望出来ました。

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その後、小仏城山へ歩き始めると、細かいアップダウンが続きます。もみじ台と一丁平は景色もいいので、こちらで休憩するのもいいかなと思います。しばらく歩くと小仏城山に到着します。

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こちらの茶屋では巨大なかき氷や、なめこ汁が楽しめます。また、巨大な天狗の顔はフォトスポットになっています。

ここから景信山までも、特に危険な場所はないですが、冬はこの辺りに来ると朝の霜柱が溶け始める時間だと思います。地面がぬかるんで滑りやすくなってくるので、注意が必要です。

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景信山からは、市街地を見渡せます。その眺望は低山ながら、なかなか見応えがあります。

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こちらは以前撮影した夜景です。ナイトハイクは慣れてないと危ないですが、この夜景は素晴らしいと思います。

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ここから陣場山までの途中には、頭上が開ける場所があり、こちらはまた違った気分で歩けます。ただ、この辺りまで来ると、体力も消耗していると思います。木の根等に気をつけて歩きましょう。

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しばらく登れば、陣場山に到着です。ここからは360°パノラマが楽しめます。また、富士山も綺麗に見えるので、ぜひ訪れてみてください。

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陣馬山で昼休憩を取った後は、栃谷尾根を通り、藤野駅方面に下ります。このルートは若干急なところがあり、他のルートよりも長い為、長く歩き体力を消耗している場合は注意が必要です。林道まで出れば特に危険なところも無い為、最後までしっかり歩きましょう。

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その後、バスに乗らずに藤野駅まで歩いて、この日の山行は終わりました。

このルートは長い距離を歩くため、縦走の入門に最適です。また、途中にエスケープルートも多く、無理せず歩けるのも魅力だと思います(丹沢等、他の縦走路はエスケープルートがここに比べると少なめです)。交通アクセスも良いので、ステップアップに是非歩いてみていただきたいルートです。

レイヤリング

アンダー MILLET / ドライナミックメッシュ

ベース Rab / 長袖ベースレイヤー

ミドル Rab / テクニカルフリース(休憩、下山時のみ着用)

アウター Patagonia / レインウェア(休憩時のみ着用)

パンツ MILLET / トレッキングパンツ

冬は低山でも、山頂の休憩時などは寒さを感じます。。冬の登山の準備が必要です。当店では様々なウェアを取り揃えております。道具や山の疑問などでお困りの事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2024年12月20日 (金)

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先日、他店スタッフさん達と、山梨の牛ノ奥雁ヶ腹摺山と小金沢山に登ってきました。

牛ノ奥雁ヶ腹摺山は1,990mの山で、日本一長い名前の山で、小金沢山と並び、大月市の秀麗富嶽十二景の一座で、二番となっています。

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この日は、すずらん昆虫館に車を停め、そこから登っていきました。最初は緩やかに登っていきます。途中、林道に出たりしながら、ゆったりと登っていきます。

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途中から登りが本格的になりますが、歩きやすいルートで、特に危険箇所もなく、しばらく登っていくと、南アルプスが一望出来る、パノラマ岩に着きます。この日は天気が良かったため、綺麗に見えてきました。

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その後、景色が開け、縞枯れ地帯を過ぎれば、牛ノ奥雁ヶ腹摺山に着きます。富士山が綺麗に見え、素晴らしい眺めを堪能出来ました。ここで昼食を食べて、休憩。時間もあったので、小金沢山へ向かいました。

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笹が生い茂る稜線を30分ほど歩いていくと、小金沢山に着きます。こちらは山梨百名山の一座。そして、秀麗富嶽十二景の最高峰になります。ここからもしっかり富士山が見えました。ちなみに、手前の山が富士山の裾野を隠すように見えるのを、十二単を纏うように見えるという事で、十二景になったそうです。

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ここからは来たルートをそのまま戻り、無事すずらん昆虫館まで戻りました。

この山は標高こそ2,000mほどになり、中山のくくりになりますが、すずらん昆虫館からの標高差があまりなく、ルートも歩きやすいため、初心者の方も登りやすいと思います。交通は大月からバスが出ていますが、時期によりダイヤが違うため、事前調べが必要です。

例年、この時期は落ち葉が深くなり、歩きづらい事もあるようですが、今年は落ち葉も少なめです。富士山の眺望は素晴らしいため、ぜひ皆さんにも登ってみてほしい山です。

この日は暖かかったとはいえ、2,000mを超える山は気温も下がり、風が吹くと体感温度はさらに下がります。冬の登山の準備が必要です。当店では様々なギア、ウェアを取り揃えております。道具や山の疑問などでお困りの事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2024年12月 9日 (月)

こんにちは。調布パルコ店スタッフです
先日、休みに丹沢の塔ノ岳から鍋割山まで歩いてきました。

 

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個人的に丹沢の中でも、塔ノ岳はよく行きます。ほぼ毎月行っていますので、これから同じ山の登山レポートも増えそうです。
しかし、隣の山ながらも鍋割山は意外と足が伸びない山だったりします。というのも、登山口が大倉から少し歩いたところにあるため、どうしても塔ノ岳に行ってしまいます。

行く時はいつも、塔ノ岳から鍋割山へ縦走しますが、今回もそのコースで歩いてきました。

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天気も良かったので、大倉から景色を楽しみながら歩けましたが、やはりこの尾根はなかなかキツい登りが続きます。花立山荘までは、ひたすら登りです。

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花立山荘に着くと、頭上が開けますが、晴れた日のここからの空は、個人的にお気に入りの景色。勝手に、丹沢版ほんとの空と呼んでいます。ちなみにほんとの空とは、福島の安達太良山にあります。高村光太郎の智恵子抄に出てくる一節ですか、丹沢も本当に美しい空です。

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花立山荘から少し登ると、塔ノ岳に着きます。晴れた日には丹沢随一のパノラマを楽しめる山です。遠くには南アルプスも見えます。ファンの多い山なのもわかりますね。

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ここから少し戻り、鍋割山へ歩きます。下りが長く、多少の登り返しもありますが、比較的緩やかな道を歩きます。ここには、ブナの原生林があります。ハイシーズンにはシオヤシロも綺麗に咲きます。

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この途中、個人的に丹沢で一番綺麗に富士山が見れるスポットがあります。この日は多少、山頂に雲がかかっていたものの、やはり大きく、綺麗に富士山が見れました。

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そうして歩いていくと、鍋割山に到着します。鍋割山からは市街地や相模湾、江ノ島や伊豆半島まで見渡せます。また、山頂にある鍋割山荘では、鍋焼きうどんが名物で有名です。ここで休憩がオススメです。

その後は下っていきますが、この下りも後沢乗越までは急なため、注意が必要です。特にこの時期は、落葉が滑るため、しっかり足元を確認しながら歩きましょう。

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後沢乗越の後は、渡渉があり、石の上を歩くような場所もあるので、慎重に渡ると、後は長い林道歩きになります。特に危険な場所はありませんが、車が通るため、そちらには注意です。こちらを歩いていけば、大倉に戻ります。

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林道歩きが長いものの、ブナ林や、沢沿いの景色を楽しめ、山頂からの景色も素晴らしい山です。また、名物の鍋焼きうどんもある為、登山者に人気の山です。ぜひ訪れてみてください。

気温も下がり、登山道も凍結する場所も出てきました。冬の登山の準備が必要です。当店では様々なギア、ウェアを取り揃えております。道具や山の疑問などでお困りの事などございましたら、ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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2024年12月 8日 (日)

こんにちは。 調布パルコ店スタッフです。

最近、ブログやインスタグラムで、ウェアについて紹介していますが、お客様から、結局何を着ればいいのか?という質問が多々あります。 ウェアの種類が多様化し、説明がないとわかりづらいウェアも増えてきました。私達でもそうなので、お客様からしたら尚のことだと思います。

そこで、今後調布パルコ店にあるアイテムで、シチュエーション別のレイヤリング紹介をしたいと思います。もちろん、これが正解という事はありませんが、参考にして、自分に合ったレイヤリングを見つけてみてください。

今日はまず前段階として、ウェアの種類を説明します。

アンダーウェア 例 MILLET / DRYNAMIC MESH

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ファーストレイヤー、ドライウェア等、呼び方はいろいろありますが、一言で言うと、肌着です。汗を肌から吸い上げ、肌をドライに保ち、汗冷えを防ぐウェアです。

ベースレイヤー 例 MILLET / WAFFLE WOOL CREW

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アンダーウェアの上に着る、Tシャツや、ジップアップタイプのウェアです。 吸水速乾性に優れた化繊素材や、汗冷えを感じにくいウール素材の物等があります。アンダーウェアが吸い上げた汗を、こちらが吸水し、乾かします。この組み合わせが機能するよう、ウェアを選択しなければいけません。

ミドルレイヤー 例 THE NORTH FACE  /  Expedition Grid Fleece Full Zip Hoodie

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フリースやアクティブインサレーション等、ベースレイヤーの上に着るウェアです。状況次第では、アウターレイヤーをこの上に着ます。種類や素材など様々ありますが、共通しているのは、保温性と通気性を持ち合わせ、体温調整をするウェアです。種類が多いので、ニーズに合わせて選べます。

アウターレイヤー 例 MAMMUT /  Ayako Pro 2.0 Hooded Jacket AF

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レインウェアやハードシェル、ウインドシェルやソフトシェル等、一番外に着るウェアです。雨や風から体を守るウェアになります。ゴアテックスに代表される、防水透湿素材を使用した物から、薄手のウェアまで、シーンにより使い分けます。

インサレーション 例 MAMMUT / Gravity IN Hooded Jacket AF

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ダウンや化繊綿などの、いわゆる保温着です。ダウンは軽く、コンパクトに収納できます。化繊綿のモデルは濡れに強く、保温力が落ちづらい等、それぞれにメリットがあります。

トレッキングパンツ 例 THE NORTH FACE  /  Alpine Light Pants

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厚さやシルエットで選んでいただけます。中厚手の物は、汎用性が高くオススメです。撥水性があり、多少の雨なら問題にしません。

以上が大まかですが、種類別の分類になります。厳密にはもう少し細かくなりますが、使用シーン別にはこのような分類になると思います。 今後、少しずつ例を紹介していきますので、ぜひご覧ください。

当店では、様々なウェアを取り揃えています。何か気になる事などございましたら、スタッフがご案内させていただきます。ぜひご来店いただき、お気軽にご相談ください。


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